FF2というやつはきっとRPGにおける「育て」要素について非常に前向きに検討した作品だったのだと思う。ドラクエモンスターズシリーズやポケモンのような「育て」要素をストーリー以上に全面に押し出すタイトルも後年出てきますが、何かを成長させる楽しみというのはそれ単体でも十分に魅力的なことなのでしょう。それが一連のストーリーの中である役割を持ったキャラクターを対象としたものであれば、なおさら育てがいがあるというものです。ドラクエにしろFFにしろ、世界を救っちゃうような若者を自分の手で育てるのですから、プレイヤーへのプレッシャーはそれはもう多大なものです。
ただし、「育て」要素に力を注げば注ぐほど、ゲームのキャラクターは客体化が進行してしまうというデメリットもあるかと思います。本来RPGは読んで字のごとく、役割を演じるゲームですから、ストーリーラインにそって自ら主人公キャラになりきってプレイするものなのです。つまり、敵の攻撃を受けたら自分も血を流さないといけないのです。しかし、「育て」ゲーにおいては、例え主人公であろうとも、自分の教育方針に従う一生徒です。自分は先生の視点に立って、生徒たちを強大なモンスターの元に送り込まなければなりません。必然的に主人公キャラとプレイヤーの乖離が進み、一体感は失われます。カオスを倒したのは自分ではなく、教え子ですので、「よくやったな」と誉められる側から誉める側に回らなければならないのです。ポケモンやドラクエモンスターズにおけるサトシ君やテリーはその点、マスターという位置づけで見事にプレーヤーとシンクロできてますね。ただし、やはりバトルシーンにおいては、自分が戦っている感じはしないですね。
その点を踏まえてFF2はプレイしなきゃならないような、そんな熟練度システムというものがあるらしいのですよ。
それでは恒例のステータス画面から。ガタイのいいガイは、やはり最初から高めのHP設定のようです。そして線の細そうなマリアは逆にHPが抑えられています。かといってMPが高いわけでもないところがミソですね。主人公・フリオニールを中心にバランスのよい点数配分となっております。漫画における脇役の役割は、主人公のキャラクターを浮き上がらせるような対比設定がセオリーですが、RPGの主人公は没個性路線でプレイヤーとのシンクロ率を高めていかねばなりませんから、脇役は数値設定でキャラ付けしておきつつ、主人公は平均値でよろしいかと思うのです。
初期装備もさらしてみましょう。最初ですからね。
フリオニールはブロードソード装備。「剣」ですね。ブロードソードのブロードは、ブロードバンドのブロードであってますよね。仮にも男子ですから細身の剣じゃ格好がつかないのでしょうか。バックラーというのがイマイチピンとこなかったのですが、小型の盾なんだそうです。ベルトのバックルと何か関係があるのかと思いましたが、直接つながりはみつかりませんでした。そもそもバックルってのは甲冑の留め金のことを指す言葉だったそうなので、やはり関係があるのかもしれません。
マリアは「弓」を装備してます。ん?左手は「すで」・・・。そういえばフリオニールの装備欄も「武器・盾」ではなくて「右手・左手」だったような。ここら辺は新しいシステムと何か関係があるようです。そして体には「服」を身に纏っているとのこと。何かもう、うかつに装備を外せない感じです。今後マリアが鎧やローブを纏うことになっても、下には常に「服」を着ていて欲しいです。余談ですが、マリアの服はガイに着せることは可能なんでしょうか。北斗の拳ばりに筋肉で引きちぎれる服希望。あと、マリアの服は何故か高値で売れるとか、そんな隠し設定は要りません。
ガイはアクス装備。「斧」系ということですかね。まぁ、戦士系のガテン肉体ですから斧や鎚で頑張っていただきたいです。
おっと、時間です。また明日。