ドーガさんに「時の神殿に向かってね。ウネによろしく!」と言われたルーネス一行は、その言葉に従って潜水艇ノーチラスに乗ってサロニア南の二本角岬の海底へ向かいます。ノーチラス号は「ゼハピド ムウー カイネ!」の詠唱とともに潜水機能がインストールされたので、海の中もへっちゃらになったのです。海底に潜航するとさすがに高速艇スタイルのときのスピードは出ません。海水の質量が重く機体に圧を加えてきます。また、空中移動時とは違って、水中では敵に遭遇します。ドラクエ6にもマーメイドハープというアイテムを使うと船体全体が気泡に包まれて、空気の層に包まれてそのまま海底に潜ることができました。漫画・ワンピースでもシャボンディ諸島で特殊な泡加工をしてもらうことで海底の目的地に向かうことができるようになるというシーンがありました。さて、それを踏まえて海底で敵と遭遇した場合、まず心配なのは潜航機能の損傷です。一つに酸素の供給、一つに水圧からの防御、最低限これらを担保した上で、最悪水上に戻るまでの時間を稼げないと安心して操行できません。ドラクエやワンピースの例ではこの点が泡の膜という描写でうまく違和感を回避できていたので、水中での戦闘も泡の中なら大丈夫という前提で話を進めることができていました。これがノーチラスの場合はどうでしょう。元が飛行艇のノーチラスは上空の気流にも負けない船体ですので、水漏れさえしなければ潜水艦への転身もあながち無理はなさそうです。しかし、ノーチラスには甲板がありません。移動中は船の中から出られないというのがこの手の機体の常識かと思われます。ジブリ(宮崎)アニメでは飛空艇の窓づたいに移動したり、主翼の上を走って移動したりするシーンがあるかもしれませんが、いざ自分がやることを考えると高所恐怖症でなくてもちょっとゾッとします。あー、クロノトリガーの黒鳥号戦を思い出してきました。おならプー。ノーチラス号の船内から、ルーネスたちは襲ってくるモンスターをどう対処しているのでしょう。戦闘シーンからは海底を背景にいつもの感じで戦っているようにみえるので、戦闘の度にノーチラス号を乗り降りしているということになりそうです。これはすなわちルーネスたち自身にも潜水機能が備わっていることに相違ありません。ドラえもんがいれば「テキオー灯」で海底に体を適応させるという対処もできるのですが、ルーネスたちの場合はやはりキーマンはドーガさんだと思います。その魔法力をもってすればなんでもありのズルい存在として、今後もなにか疑問を感じたら「これがドーガの力か・・・」と大げさに驚くことにしようと思います。なお、FF1でも海底に潜るというシーンがありまして、そのときには「空気の水」というアイテムで樽を潜水可能にしたのでした。空気の水を体内、体表にとどめておくことができれば、海底での戦闘も可能になるかもしれません。原理的には泡でコーティングと大差なく、空気の水による被膜の繊細さがなしえるかどうかが問題になりそうです。
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