さて、現在の状況をまとめてみましょう。まず、ヒルダ王女に側近の白魔道士ミンウをつけてもらったフリオニール一向にくだされた新たな勅命は「サラマンドのヨーゼフからミスリルを受け取ること」です。何も持たざる若者だったフリオニールですが、ヒルダ王女から密命がくだされるまで出世したのです。これもひとえにカシュオーン王子・スコット様のおかげです。スコットから受け取った「リング」をみつめるヒルダ王女は、いつもと違う雰囲気をかもし出していましたからね。(想像)多分、「俺が倒れたときにこのリングを託したやつの後見を頼む」なんて約束が恋する二人の間で取り交わされていたに違いありませんよ。本来なら弟のゴードンに渡されるところであっただろうに・・・へっぴり腰のゴードンはまだヒルダ王女に反乱軍への参加の申し入れもできてないみたいです。そんなチキン野郎(臆病者)を尻目にフリオニールはどんどん出世の道を突き進むのでした。おそらくFF2のメインテーマは「自惚れフリオニール出世街道驀進伝説」だと思われます。
で、次の指令について検討してみると、キーワードは「ミスリル」のようです。ミスリルといえばFF1でも出てきたなかなかよさげな金属のことです。正直FF1のときは期待はずれも甚だしかったミスリル装備ではありますが、FF2では国家を揺るがす優れた物質なんだそうです。だってあの黒騎士は全身ミスリル装備なんですもの。衝撃の事実ですよね。黒騎士といえばゲームのオープニングで主人公4人組を完膚なきまでに叩きのめした騎馬兵のやつらですよ。非武装町民時代のフリオニールがミスリル様に勝てるわけありませんがな。そんな力の差が国家レベルでも開いてしまって、ミスリルのないフィン王国はパラメキアに防戦一方とのこと。逆にいうとミスリルさえあればフィン王国復権の芽も出るということです。
ところで「天は赤い河のほとり」という漫画をご存知でしょうか。篠原千絵先生の少女漫画なんですが、あらすじは現代の女の子がタイムスリップして古代オリエントの国ヒッタイトにいってしまうというものでして、古代文明の社会描写がなかなか興味深いのです。で、この漫画の中でヒッタイトが「鉄の製法」を手に入れるというシーンがあり、これがその後のヒッタイトの繁栄に欠かせない存在となるんですね。そして少女漫画らしく主人公を奪い合う二人の軍人の力の差となっても現れるのです。一方は鉄剣、一方は混ざり物の銅剣ですよ。剣での勝負は明白なのです。
これを我が身に置き換えますと、「ミスリルを制するものは世界を制する」ということになるのです。欲しいものを手に入れたきゃ、ミスリル装備は必定なのです。フィン王国の覇権を広げ、国内での地位を高める。フリオニールのそんな野望にもミスリルは必携のアイテムとなるでしょう。
じゃあ、ミスリルの重要性をかみ締めたところで出発となります。サラマンドに行くには途中船に乗らなくてはいけないらしく、港町パルムを経由していくことになります。しかし、そんなパルムにいくには途中の湖を「カヌー」で横断しなくてはなりません。しかし、心配は無用です。新メンバーのミンウ先生がマイカヌーを持っていらっしゃるそうですので、そちらをお借りできるそうです。さすがミンウ先生。フリオニールの命の恩人でもありますから、敬称は外せません。
FF1のときも思いましたが、カヌーは持ち運べるアイテムなので、船のように外洋に出るたびに停泊位置に戻る必要がないのがいいですね。ドラクエ4で砂漠を渡るのに馬車が必須でしたが、例えるならあんな感じのアイテムですかね。しかし、カヌーの動力は人力ですので、長く乗っていると体力の低下が懸念されます。あとパーティーの意気が合わないと前後のパドルがぶつかったりして、うまく前に漕ぎ進めなかったりして。えぇ、東京ディズニーランドのビーバーブラザーズカヌー探検でもよくみられる光景です。
それにしても、フィンに忍び込むときにカヌーがあればもっと楽だったのにな・・・。わざわざ湖を迂回した労力が惜しいです。
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