国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ゴルベーザという隠れ蓑

リディアの心が開いたところで次はカイポの老人宅に運び込まれたローザさんのターンです。将来王妃の座に就く人の行動力は半端ないですね。見初めた人のためなら、心配し過ぎて砂漠を探して回るのも厭わないのです。バロン王の呪縛が解けたセシルはやっと彼女の純心を受け止め、倒れてしまった彼女の回復のために「さばくのひかり」を入手しに動くのでした。

「ううん・・・。セシル・・・死なないで・・・、セシル!」死にそうになってる人の言う「死なないで」は真剣みがすごい!しかもオートポーション(デカントアイテム)まで渡してきて、セシルがケガを負わないか心配がすごい・・・おかんか!?忘れ物はないか、お母さんいなくても学校でやってけてるん?こっそりついてったろか・・・心配性のお母さんだこれ。

高熱は続くとシャレにならないのでレベル上げもせず、急いでアントリオンのいる洞窟を目指します。リディアは僕が守るって息巻いてましたが結果的に危ない場所に連れていくことになっちゃってすいません。リディアも、ローザも・・・って関わる人すべてを守ろうとするパラディン気質なもので、自分の腕が二本しかないことを忘れちゃうのがセシルの悪いところですね。あっ、でもうちのリディアをみてください。「せいしんは」が使えるんですよ!白魔法も使えるから雑魚モンスターを倒す分には宿屋要らずでやっていけちゃいますね。

地下水脈でテラを拾い、初めてのセーブポイントキャンプも行いました。テラはリディアの資質をほめちぎるので、賢者にしかわからない幻獣に好かれるポイントみたいなものがあるんでしょうね。それですぐアンナの幼いころと重ねてくるわけですよ、このおじいちゃんは・・・おじいちゃんだけどアンナのパパなんですよね・・・。まあ、経済力があれば男性は齢をとっても子をなすケースは現代でもあるので、中世あたりではもっと普通でしょうね。ここんちに限らず、FFは片親しか出てこないパターンが結構あって、戦によるものだったり、婚姻という制度自体があやふやだったり、まあ、いろいろなんでしょう。アンナのお母さんがどんな人なのか、ちょっと見てみたい気もしますね。賢者の立場を利用して・・・ピンクのじいちゃん、気持ちは若いのだ。

オクトマンモスの足も1本ずつ切り離して、暗黒剣の威力を見せつけてやりました。この後出てくるアントリオンといい、このオクトマンモスといい急に狂暴化したのはやはりゼムスの思念のせいということにしたいと思います。オクトマンモス戦に限っては暗黒騎士であることが有利に働くので、セシルも因果な商売始めちゃったなって思ったものですが、転職するとは1周目では思ってなかったかな。

そして爆撃されたファブールでギルバートにテラが突っかかっていく流れに。魔法を撃ってこない辺りにテラにも常識が備わってるんだなって思いました。出てきてすぐ退場のアンナはギルバートの心の中でだけ活躍するのでした。最終的に憎しみにとらわれたテラもそちら側にいってしまうことになりますが、FF2のことを思うとパーティーメンバーの死亡者がテラだけで済んだの奇跡ですよ。

ここでゴルベーザの名前が初めて登場しましたね。赤き翼が乗っ取られた!ってビックリな事実だったんですが、バロン王もバロン国もとうに乗っ取られていて、カインも乗っ取られて、なんならゴルベーザ自身が乗っ取られていたっていう展開に誰が気づけるでしょうか?アンナの口からギルバートへの愛を告げられたテラは次のターゲットをゴルベーザに絞り、即行動に移します。アンナはギルバートを庇って弓矢に撃たれたらしいので、そこまでして守ったギルバートにメテオは向けられないですよね。

「弱虫・・・!」も久しぶりに聞けました。毒虫・ゴルベーザと弱虫・ギルバート、最後は毒も取れ、弱も取れてよかったよかった。ちびリディアに虫呼ばわりされたのは後にも先にもお前だけです、ギルバート。でも、アンナはこの優男が将来化ける可能性を見抜いていたんでしょうね。ちなみに王も王妃も殺されて、国民も失い、城も大破したことについてギルバートから特に言及はなく、アンナの話ばかりなんですが、どうやってこの国を立て直すんでしょうね?カイポが通商都市として儲かってるっぽいので、しばらく徴税権を駆使していく感じでしょうか?

ギルバートを「愛する者のために」という言葉で口説き落としたセシルは、ホバー船でアントリオンの元に向かい、「さばくのひかり」もゲットしました。アントリオンは目の色が変わるとカウンター対象が変わるという今後のバトルで重要なポイントの練習台のようなやつでしたね。1周目は雑に戦って勝てましたが、2周目は「ボム」をぶっ放して勝つのでした。(雑)

アントリオンの産卵時の分泌物で目覚めたローザからバロンの状況を詳しく聞けました。やはりゴルベーザが影で実権を握ってるってことで、次は火のクリスタル狙いでファブールだから、ホブスの山の厚い氷をリディアに溶かしてもらって山越えって流れです。

リディア「!!ううん・・・、使えない・・・。」(ファイアを)

リディアとセシルのトラウマ・ミスト焼き討ちが呪文一つから想起されちゃうんですよね。でもさっきアントリオン倒すときに使ったの・・・ボムなんですよね。2周目なんでトラウマだろうがそれはそれ、なんですね。

はい、ぐぺぺぺぺーっ!アンナはギルバートを導いてから、大きな魂と一体化しちゃいました。大きな魂についてはその正体はわからずじまいですが、精神的な思念的な何かなんでしょうかね。ゼロムスっていう暗黒物質なんかもヒントになるかもしれません。FF的にはクリスタルと結び付けたいところかもしれません。とりあえず、このエピソードをもって、ギルバートは勇気を強く意識するようになります。

ローザにはすぐに「HP+50%」と「まほうぜんたいか」をつけて守りの要になってもらいます。

ホブスでは「炎はいや!」と渋るリディアをローザが説得します。これはセシルだとできなかったことなんですよね。しかも勇気に過敏に反応するギルバートにまで後押しされ、「弱虫」と言ってしまった手前、自分の中の弱虫さんを追い出さざるを得ません。ちびリディアは嫌なものには「いや」って言う子ですね。別に悪いことではないですし、大人になっても言えなきゃダメなタイミングもあったりします。この拒絶のタイミングでタイタンを召喚してたので、感情の昂ぶりと召喚士の素養って関係ないですかね?まあ、他に召喚士がいないから比較できないけど。幻獣の面々が幻界でのほほんと暮らしているのを見て、しまりのない奴らだなって思ってましたが、強い熱をもって働きかけるリディアの性質が幻獣をシビレさせてるとしたらどうでしょう?

ホブスを超える途中、ヤンをピックアップしていきます。2周目だし、マザーボムの爆発に耐えていせるぜ!と全員防御姿勢で臨んだのですが・・・ギルバートとリディアは「ば く は つ し た ー」のでした。山での修行中モンスターに全滅させられるファブールのモンクの手練れたち・・・これもゼムスの思念の影響・・・?ゴルベーザの策略?とにかくファブールは精鋭を失って勝ち目がないのでした。ここで生き残ったモンク兵隊長があとで王様になっちゃうとはね。本人も思ってなかったでしょうよ。王家の子が隊長格の役務について箔をつけるってことはあると思うんですが、ノンキャリア組から一気にトップに立つってすげーですな。一時期のローマ皇帝かよってくらい大胆な人事です。自分の子供が下にいるのに別の人に役職譲れます?ファブールは国が一つの家族みたいな運用になってるんだろうか?

ファブール王は暗黒騎士なんか信用できないというスタンスでしたが、同じ王族・ギルバートの言うことはすんなり聞くので、上流階級に取り入らないと大きなシノギはできないんだなって思い知らされましたね。コネと資本・・・私も欲しいなぁ。というわけでファブール防衛戦です。ここでリディアとローザは戦線から外されたのが、後につながってたんですね。女子だからっていう理由で置いていかれてなるものか、ってローザはここで学ぶのでした。撤退してる最中、ギルバートが転んで敵に追いつかれるっていう展開も挟まって、ギルバートいじりが加速していくのです。

そして、裏切り野郎ドーンです。セシルとの一騎打ちを望んできて結構本気で斬り合います。この時はセシルを殺せるくらい洗脳されていますが、ローザが部屋に入ってくるや「う・・・ううッ!俺を・・・、見るな・・・!」と狼狽し始めました。ローザが心に占める割合がかなり高いんでしょうね。通常時はセシルのことも好きなので一歩引いていたカインが、ローザの割合を操作されてこんなことに。セシルを殺せばローザは俺のモノ、みたいな短絡的な思考も洗脳状態ゆえなんでしょうね。冷静に考えるとローザが最も嫌うやり方を選択しちゃってます。

そして、噂のゴルベーザもドーン!早々とセシルと対面したので何事かと思いましたが、今となってはなるほどラスボスではなかったのかってなりましたね。逆に、セシルとの因縁が深いので早く会わせたくて仕方なかったんでしょうね。カインの洗脳のインパクトでゴルベーザ自身も洗脳されているなんて思いつかなかったですね。そしてゴルベーザへのヘイトだけをグーッと高めていって、最後にどんでん返しを起こすと。ゴルベーザは少年時代の回想まで用意されて、同情票を得て、ヘイトを一気にゼムスに乗せなおすところまでやりましたね。あー、カインについても少年期の話が出てきましたが、こちらはそこまでハマらなかったかな。セシル抜きのカイン・ローザのエピソードがみたいですね。

ゴルベーザは暗黒騎士姿のセシルを見ても何も気づかなかったようですが、何か第六感が働いてセシルとの再会の証としてローザを連れて行ってしまいました。自分でもなんでそんなことをしたのかわかんなかったでしょうね。でも、私は2周目のプレイヤーなので兄弟の邂逅をニヤニヤしながらみていたのでした。ダムシアンと違ってファブールが焼かれなかったのは、セシルがいたせいかもしれませんね。

「ケアル・・・!」