レプリトの村で召喚魔法に関する知識を仕入れたルーネス一行は「せっかくだし・・・」と空気を読んでレフィアを幻術師に出戻らせていろいろ試してみることにしました。一度は諦めた幻術師の道・・・この険しい道のりをブランクを克服して超えられるのでしょうか。レプリトの魔法屋では「エスケプ」「アイスン」「スパルク」「ヒートラ」「ハイパー」の5つの呪文が販売されています。そのうちエスケプについてはレプリトの町中でチョコボを呼び出している人をみかけたのでいいとして、他の4つの呪文ではそれぞれ「シヴァ」「ラムウ」「イフリート」「タイタン」というやつらが呼び出せるということを前に書きました。この被召喚者のことを召喚獣と呼んだりするらしいです。「獣(けもの)」と銘打たれた彼らはその実際、姿かたちはどんなものだろうかと思ったらチョコボ以外は割と人型でした。なお、ギル(お金)の都合でとりあえず一番強そうなタイタンを呼び出す「ハイパー」の呪文を買って呼び出してみたのですが、岩の塊をバリーンと割って登場するシーンが面白かったので続けてイフリートとラムウも購入しました。
タイタンさんは主に「ボコボコに殴る」のが得意らしい雄々しい召喚獣でした。「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!(JOJO)」何か不思議な力を使うでもなく、圧倒的な暴力で敵モンスターを屈服させるとか自分の幻術師像とはなんか違いますが、格闘型の直接攻撃キャラクターはとてもわかりやすくて好感度が高いです。しかし、幻術師職について日が浅いせいかハイパーを買っても10回ぐらいしか唱えられないのでちょっと心もとない気がします。
イフリートさんは火の玉が集合して形作られ感じで登場します。褌一丁で頭から角みたいな、猫耳みたいな三角形が生えているキャラクターのようです。「いやしのひかり」「じごくのほのお」といった回復も炎による攻撃もできる器用なやつみたいです。多分、炎を扱うに際して最適な服装なのでしょうね。
ラムウさんは雷鳴とともに登場する長いあごひげのおじいさん然としたキャラクターでした。ローブを羽織って杖を持っているので魔法使いのおじいさんという感じでしょうか。「マインドブラスト」「サンダーストーム」といった特技がおありのようです。雷をコントロールできるのであれば、微量の電流を放出して腰痛の治療などに役立ちそうですね。お年もお年なので体調管理には気を付けていただきましょう。
なお、この召喚魔法を試す過程でイングズのHPが1000を超えてついに4桁に突入しました。ドラクエでは味わえないこの数値感覚!「HPとは何か」って考えてみると不思議ですよね。一般的に「ヒットポイント」と呼ばれいるこの数値は、ダメージを数値化した際に受けたダメージの数値を加算したときの致死量を示しています。実際の戦闘においてはダメージを受けた部位や程度によって生命は複雑に状態遷移していくのでしょうが、これを一つの数直線で計ろうというのですからこんなにわかりやすいことはありません。RPGも格闘ゲームもこの単純化がなかったら難しすぎてここまでプレーヤーの裾野を広げられなかったでしょう。生きているか死んでいるかなんて1ビットの情報量にまで圧縮されているのですから、お医者さんが聞いたらびっくりすることでしょう。もしも、大学の医学部の教育プログラムの中にこんなゲームがあったら、操作キャラクターの生体情報が画面の三分の二ぐらいを使って事細かにモニタリングされ、体調に合わせた戦略を練るようなゲームになるのでしょうね。外科的な処置が必要なダメージにはポーションが使えず、医療系ジョブが執刀によって状態を回復させるわけです。最大HPが1000のイングズでも、このゲームの中では700ぐらいまで消耗したら大事を取って入院することになりそうです。
それからダルグ大陸にはノアという偉大な魔導師がいたというがもう死んでしまったらしい・・・という情報をレプリトで聞かされました。サロニアの科学力によって生まれた高速艇ノーチラスならダルグ大陸の谷間に吹く向かい風にも負けないはずなので、この後はノアの弟子であるというドーガという人に会いにダルグ大陸に向かう予定です。そうそうレプリトって村から得られた情報量から察すると、ここはサロニアより先に寄るべき場所だったんだろうなって思いました。