国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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U.B.O.A.

地獄の支配者地獄の城・パンデモニウムを駆け巡ること数十分、ついに最終目的であるパラメキア皇帝の目の前にフリオニールは辿りつきました。前回対峙したときも思いましたが、竜巻の中で一度倒したときとは随分とお変わりになられて、異形のものへとおなりあそばされたパラメキア皇帝です。死んでも強大な魔力によって地獄を牛耳ってしまったというツワモノ相手にどのように対抗しましょうか。やはり、ここはアルテマの効果に期待したいところです。だって、これまであまりにも使い勝手が悪かったんですもの。せめてラスボスぐらいには、異様な破壊力を発揮してくれてもよさそうなものです。もしもこの戦闘でアルテマが使えな・・・いや、不毛な話はやめましょう。ミンウさんが犬死したみたいな文脈にしたくはありません。

ラスボス戦鋭利な氷の塊を背景にしょって、最後の敵「こうてい」が向かってきます。さすが、ラスボスともなるとグラフィックがでかいです。地獄に落ちる前の皇帝はまだ人間っぽい姿をしていましたが、今は大豪院邪鬼レベルのサイズになりました。これは魔界の飯がうまかったに違いありません。左手に装備している鎌は死神を連想させますがいかんせんサイズが体にあっていません。成長期の小学生のように去年の服がもう着れない状態なのです。地獄に落ちる前は鎌をもつ姿も様になっていたでしょうに。生前の面影を唯一残しているのはマントです。たなびくマントは髪の毛と同化してモジャモジャしています。正直、ラスボスにしてはかっこ悪い部類に入るでしょう。ガーランドことFF1のボス・カオスも自分的にはイマイチな感じでしたが、この皇帝もどっこいどっこいな感じです。カオスが光り輝くような金色のボディだったので、イメージがかぶらないように暗くて鈍い感じの配色にしたんでしょうか。まぁ、地獄の支配者ですからね。カラーリングにも気を使います。
で、戦闘に入ったらさっそくアルテミスト・マリアによるアルテマ連続攻撃作戦が開始されました。フリオニールがエクスカリバーで叩くよりも、レオンハルトがポイズンアックス二刀流で叩くよりも、確かにアルテマは皇帝のHPを削ってくれます・・・が、あまりにも貧弱。ちまちまとアルテマで削った分はすぐにレオンハルトへの皇帝の物理攻撃の副作用で回復されてしまいます。エナジードレインとでもいうのでしょうか。とにかく、レオンハルトは防御力が弱いらしく、殴られると下手すれば即死して、しかも与えられたダメージの半分ぐらい皇帝を回復させてしまうというダメダメぶりです。それでもなんとかフリオニールが体勢を立て直し、その度にレオンハルトのHPが皇帝に吸われ、エンドレスバトル状態に。レオンハルトさん(赤)のHPが、正解した皇帝さん(緑)の元へ!ハンターチャンス!あまりのレオンハルトのヘタレぶりに、「まさかいまだに皇帝と根っこでつながっていて、HPを譲り渡しているんじゃないか!?」なんて疑念まで湧き起こりました。結果、フリオニールは、レオンハルトにレイズをかけるのをやめました。埒が開きませんから。そして、マリアはアルテマを打ち続けるも、ついにエーテルが切れ、ガイが倒れ、フリオニールの膝が地について、パーティーは久しぶりに全滅しました。

さすがラスボス。生半可な攻撃では屈してくれそうではありません。ここでいう生半可な攻撃というのはもちろん「アルテマ」のことです。なんていうか「マジャスティス」以来の苛立ちを覚えましたよ、使えない呪文に対して。マーディラス大神官の姿にミンウさんが重なります。命を賭してアルテマの本をフリオニールに託した彼。それを有効に活用して世界を平和に導くはずでした。しかし、究極呪文アルテマは確か皇帝のHPを200ぐらいしか削れないのでした。なんて慈悲のない仕打ち。
というわけで、皇帝の目の前でセーブしたデータを使って、皇帝と再戦開始です。今度の作戦は「アルテマつかうな」です。具体的にはバーサクとブリンクが勝負の鍵を握ることになります。今まで、バーサクって結構、使えるなって薄々思ってはいたんですよ。それはもうバイキルトぐらい。そして、今までほとんど使うことのなかったブリンクを先の戦いで軽はずみに使ったら、これまた戦闘に随分と有利になることが判明したのでした。回避率というやつが上がるらしく、見た目が分身の術よろしく半透明の自分が二人並ぶことになります。スクルト・・・いや、むしろマヌーサが近いかな。とにかく、この二つの呪文で身体能力を強化することで、打撃が皇帝の皮膚に食い込むようになり、レオンハルトは致命傷を負わなくなりました。フリオニールとレオンハルトの二枚岩(笑)が個別に打撃で皇帝の鎧を剥いでいきまして、その威力たるやアルテマの5倍以上。そしてアルテマを捨てケアル係に専念したマリアによって十分HPの回復は間に合うようになりました。さようならアルテミスト、こんにちはケアリスト。結局、「ホイミを制するもの、世界を制す」ってことなんですよ。マリアがケアルに専念すれば、皇帝だって目じゃないのです。えっと・・・ガイは、なんか打撃したり、補助呪文を唱えてみたり、エーテルをマリアに与えたり・・・いろいろと甲斐甲斐しく動き回っていました。体はでかいけど、小間遣い。やはりジャイアントビーバーのくだりが彼のピークでした。

皇帝滅殺下半身からその身が崩れていき、地獄の支配者・パラメキア皇帝は消滅しました。体から閃光を放ち、いかなる魔力をもってしても持ちこたえることはできなかったのです。こちらの4人はみんな無事です。ちょっとガイが瀕死なのは、回復の優先順位のせいです、ごめんなさい。でも、油断はなりません。倒したと思わせておいて、実は裏ボスが潜んでいることはラスボス戦ではありえることですから。最悪、邪神のシドーさんがベホマを引っさげて召喚される可能性も考えておかなければなりません。

出生の謎が!?でも、まぁ、ちゃんとパラメキア皇帝がラスボスだったらしく、辞世の言葉を残して死んでくれる雰囲気です。

皇帝:おまえは・・・いったい・・・な・・・にもの・・・。

どうやら、皇帝は最期に「煮物」が食べたいみたいです。お母さんの味なんでしょうか。死に際に思い出してしまったのでしょう。まぁ、そんなわけはなく、自分の強大なパワーを持ってしても、二度までも負かされたフリオニールの存在に疑問を抱いている様子です。私もずっと気になっていましたが、ここでフリオニールの出生が明らかになるのかもしれません。「そういえば・・・243年前の聖戦でもこの私に傷を負わせたのは・・・ペガサスの聖闘士だった・・・」とか、皇帝がフリオニールの素性を続けてくれるのでは?というかすかな期待が漂います。

ちょっと面白い最期しかし、期待させるだけさせといて、皇帝は断末魔と共に亡くなってしまいます。しかも、ちょっと面白い断末魔を残して。いまだかつてない死にっぷりですよ。だって、「ウボァー」ってなかなか言いませんよ、死に際に。幻影旅団のメンバーならひょっとしたら、死に際にウボォーギンの名前を呼びきれずに言ってしまうかもしれませんが、ウボァーはないでしょう。仮にもラスボスですよ、あなた。北斗の拳で秘孔を突かれた雑魚みたいな感じになってしまってます。

飛竜でもきてくれるのか結局、フリオニールが何者なのかわからないまま、話はうやむやにされ、フリオニールにうながされるままにフィン王国に帰ることになりました。彼にとってはあまり触れて欲しくない話題なのかもしれませんね。私の展開する竜騎士の残滓説も実証されることなくエンディングに向かいます。フリオニールは煮物ってことで、もういいです。