国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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妖精王と竜王に会った日

FF生誕20周年を記念して、PSP版でFF1がリリースされるとコメント欄で教えてもらいました。アドバンス版の追加ダンジョンとPS版のムービーを収録し、さらにドット絵の画質がかなり美しいことになっているようです。どうして、私がFFを始めてみようと思った丁度翌年に生誕20周年なんてものを迎えてしまったんでしょうね。何のいやがらせでしょうか。それを知っていれば、間違いなくPSPでプレイしたって話ですよ。ワンダースワン買わなくてよかった、と内心思っていた自分を嘲るかのようなこの仕打ち。なんかもう最終的にはPS4とかの頃に3Dリメイクとかされるんじゃないでしょうかね。いろんな監督が「新撰組」を連続ドラマ化するように、「○○版FF1」とか出てきたりして、どの監督の作品が一番かなんてのを争う時代がくるのかもしれません。で、間違いなく原典派のファミコン派が過激な活動に出ると。とりあえず、私はGBA派ということで、FF2もGBAで楽しみますよ。(もう買っちゃったんだもの。)

さて、燃えさかる火の大穴でスカルミリョーネという名のフリーザ第2形態に、無惨にも敗北した戦士・エフエフはマスタードラゴン(仮名)との接触の前に一晩、宿を取ることにしました。飛空艇を持っているので、こういったときに随分と便利さを感じます。敵のいない大空をすばやく移動し、目指すはエルフの町。目当ては、宿屋だけにあらず、妖精王になったとかいうエルフの王子様を問い質しにいくのです。

妖精王になられたと聞きましたが王子様、お久しぶりです、こんにちは。僕の手元にクラウンがあり、水晶の目はマトーヤさんが持っています。で、あなたの身分はなんでしょう。まさか妖精王なんて名乗ってないでしょうな?
そんな質問をぶつけても、王子様は知らん顔です。「君のおかげで目が覚めた。そのことには感謝している。」みたいな口ぶりで核心に迫る発言を避けています。隣にいるドクターも王子が余計な事を口走らないように気を揉んでいるようにみえました。妖精王・・・一体どれだけの権力を持った機構なのでしょう。少なくとも妖精関連の株価は、彼の一言で自由に上下することでしょう。これ以上、この王子様と関わっていると、いざ妖精関連株を買ったときに、インサイダー取引の疑いをもたれかねません。「聞いちゃったもんはしょうがない。」と警察に出頭する覚悟は、戦士・エフエフたちにはございません。埒が明かないので、妖精王疑惑の残るエルフの王子との面会はここで打ち切りましょう。いつか戦士・エフエフがコーネリアの王座についたとき、妖精の国との間に戦争が起こる可能性がでてきました。でも、火種を作ったのはあいつです。大人しくクラウンを買い取ってくれるなら、許してあげてもいいですが、時間とともに値段は上がっていくことでしょう。

竜の王様・バハムートストーリーの本筋に戻って、今度はドラゴンの王に会いにいきました。穴のたくさん開いた群島の一つに身を寄せていらっしゃいましたよ。マスタードラゴンは天空人の王様ですから、むしろこの人は竜王ですね。つまり、この人も現在第2形態なのです。他の竜と違って体表の色が赤くありません。彩度の低い紫って感じで血色が悪そうです。そろそろ死期が迫っているのでしょう。この竜王はバハムートという名前だそうです。どこかで聞いたような気がしなくもありません。

ネズミの尻尾をねだられるバハムートは、開口一番、件の「ネズミの尻尾」に言及してきました。初対面なのに「よくぞ人間風情があの試練を乗り越えたな。」的な感じです。竜の王様ともなるといろんな神通力的なものがあって、戦士・エフエフのことなどお見通しなのかもしれません。とにかく、この「ネズミの尻尾」を差し出します。すると、竜王様のお力によって戦士・エフエフたちについに「クラスチェンジ」が起こります。夢にまでみたランクアップです。もう魔術師を魔道士と詐称してきたクロノとドラクエではありません。正当な教員免許を手にした魔道の士なのです。この二人のランクアップは素直に喜ばざるをえません。

クラスチェンジ!?しかし、ちょっと待てよと。戦士・エフエフがナイト・エフエフになりました。漢字にしたら「騎士」って書くあれです。思い起こせば、最初の敵ガーランドがナイトの中のナイトなんて呼ばれていたじゃないですか。すごい引っかかります。かつての戦士・エフエフに倒されたナイトの中のナイト・ガーランド・・・ということはナイト最強の男より戦士の方が階級的には上だったのではないでしょうか。「クラスチェンジ」であって「クラスアップ」ではないところも気になります。下手すると「クラスダウン」の結果、ナイトに格下げされた可能性も否めません。
そもそも騎士ってなんだよと思い辞書をひいてみますと、「1.騎乗して戦う武人 2.領主に忠誠を尽くして戦う中世ヨーロッパの軍人」みたいな書かれ方をしていました。(一部略)戦士・エフエフはカヌーを乗りこなしますが、乗馬の経験が一切ありません。また、決まった国主に仕えて戦っているわけでもありません。平和のために戦う戦士・エフエフだったのです。ナイトへのクラスチェンジが果たして、どういう意味を持つのか、そこら辺をうやむやにして手放しに喜ぶわけにはいきません。
私の解釈はこうです。ナイト・・・それは中世騎士物語を読めば分かるとおり、王国の姫に忠義を尽くす男のことです。もちろんナイト・エフエフの姫といえばコーネリアのセーラ姫ということになります。世界平和のために戦う戦士が、セーラ姫のために戦うナイトにクラスチェンジを遂げる、それは一見、不純にも思えます。しかし、戦う動機としてとてもシンプルでわかりやすいです。乳揉みのエフエフと呼ばれても構いません。(WJ ラル・グラド参照)クラスチェンジとは、今後はセーラ姫のためだけに戦うというモチベーションの在り様が確立された瞬間なのです。

シーフ→忍者へのチェンジについては、簡単です。恩赦が行われたということです。盗賊としての前科が不問にふされて、元々の忍者の称号に戻ったに違いありません。忍者の世界の規律は意外と厳しく、盗みのために忍術を使った瞬間に、もう忍者とは名乗れないという掟があったとのことです。ですから、竜王による恩赦によって、過去の過ちが清算され、シーフ・ロマサガも晴れて無罪放免です。忍の者として、ナイト・エフエフにこれからも尽力してくれることでしょう。それにしてもパーティーに前科者がいたとは、今の時代だったら信用問題に関わりますね。ナイト・エフエフが王様になった未来には、スキャンダル持ちの忍者・ロマサガには閑職へと移ってもらうかもしれません。日のあたる世界は、シーフにも忍者にもまぶしすぎるのですよ。

さて、世界平和やクリスタルのことはさておき、セーラ姫およびコーネリアの国を手中に収めるナイト・エフエフの旅が始まります。気分も一新して再出発です。バハムートにはもう用がなさそうです。「ネズミの尻尾」が何だったのかは、聞かないでおきましょう。きっと珍味とかで酒の肴にピッタリなんでしょう。竜ってのは呑兵衛なものなのです。段々と、まだ行ったことのない大陸が少なくなってきました。次に目指すは、ドラゴンの洞窟からさらに西にいった大陸です。