未だファイナルファンタジーを知らず
私は根っからのドラクエ派である。
回復呪文といえば「ホイミ」であり、「スライム」とともに成長してきたのだ。これは「ドラゴンボール」を主軸とした頃のジャンプ黄金期と少年時代が重なっていることに大きく起因している。当時のジャンプの看板である「鳥山明」先生は、私を含めたクラスメート、いや、学校中の男子の憧れの存在であったことは否定できまい。そんな鳥山明大先生がゲームのキャラクターのイラストを描いていらっしゃるというのだから、興味が湧かないわけがなかった。そのゲームの名前は「ドラゴンクエスト」と言った。
現在、国産RPGの二大タイトルといえば、その「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」のことであるが、「ファイナルファンタジー」なんて私の中では何の輝きも無い石ころに過ぎなかった。「ファイナルファンタジー」自体持っている友達がほとんどいなかったし、当時の級友O君の家で見せてもらった「ファイナルファンタジー」の画面には、ドラクエのような魅力的なキャラクターがいるようには感じられなかった。それ以前にO君の発した一言が私の中の「ファイナルファンタジー」観を既に決定付けていたのかもしれない。
「このゲーム意味わかんねー。」