現代の古代人
アーガスの兵士の影におびえるトックルの村人たちのたっての頼みで、アーガスで起こっているとおぼしき異変の調査および対策を行うべく、砂漠の上を漂う悪魔の木を無視して一向は西へと歩みを進めることになりました。川を渡るとスライムという敵を発見したので思わず外形をメモに描きとめてしまいました。もちろんドラクエ派としてはスライムというモンスターをそのままスルーすることはできなかった次第です。別にドラクエやFFに限らず、ファンタジーRPGというジャンルにはスライムというモンスターがつきものなわけですが、いろんなスライムを見るたびにあらためて鳥山明先生ってすごいなって思います。元々、堀井雄二さんがモンスターキャラクターの大まかなイメージを描いて、こんなの描いてくださいって感じで鳥山先生に渡すのだそうでして、堀井さんの描いたスライムの初期イメージは検索すればすぐに見つかると思います。そのイメージを初めてみたときもやっぱり鳥山先生はすごいなって思ったものです。スライムっていうのは、ドロドロして触ったら気持ち悪そうなモンスターだったわけですが、それが見事にプルプルしたゼリーのようなかわいらしいイメージに昇華されたわけです。このスライムを見てしまったあとでは、さぞかし他のデザイナーさんたちもスライムのデザインが難しかろうと思います。どうしてもあのプルプルが頭をよぎってしまうはず。そういえば、私が初めてパソコンに触れたときに最初に描いたドット絵がスライムでした。ドット数が少なくて描きやすそうという点ではマリオも捨てがたいですが、まずはスライムっていうのだ、子供の頃の私の中では当然だったようです。まぁ、そんなスライムがFF3ではなんだかニコチャン大王風でして、鳥山先生っぽいようでいてやはり愛せない感じに仕上がっています。