国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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北の橋のむこう

さて、またしても勘違いが発覚した。うろ覚えで「大地のめぐみの洞窟」とよんでいた洞窟っぽいものは、実はほこらであった。ガーランド討伐後、何か変化がないか、大地のめぐみのほこらに行ったところこの事実が判明した。何の変化も起こっておらず、相変わらず腐った土の臭いが漂うのみであったが、名前の間違いに気づけたのでよしとしよう。

そんな風に無駄足を慰めつつ、ガーランドなきカオス神殿にも顔を出してみる。あの変な水晶玉と石版には何かあるに違いない。

「闇のクリスタルは不気味に輝いている…」

あの水晶玉は闇のクリスタルというものらしい。クリスタルといえば4人の光の戦士たちも持っているではないか。ガーランドが闇のクリスタルを持っていた。ということは、この作品内でクリスタルは何かを暗示するものなのかもしれない。闇のクリスタルがどんな意味を持つのかまだわからないが、この部屋からは何もわからなかった。石版は調べられないし、5体いるこうもりは総じて「キィキィ…キィキィ…」鳴いてるだけだ。一体くらい「ぼくは悪いこうもりじゃないよ、キィキィ」といってくれてもいいのに。

北の橋を渡ると 特に何の有益な情報も得られず、コーネリア北の橋を渡ることになった。ガーランド討伐後の寄り道はする必要は特にないというのが結論である。さて、コーネリア領がどこまで続くかわからないが、北の大地への唯一の連絡手段である橋が落ちたままになっていたということは、この橋を渡ると別の国になるのだろうか?特に門番がいるわけでもなさそうだし、国境線という観念がそもそもないのかもしれない。大工たちが橋を修理するシーンが挿入されていたくらいだから、橋を渡るときには町中のように中マップ画面になるかもしれない。そんな風に思いながら橋の中腹まで進むと突然壮大な一枚絵が画面に現れた。テロップが流れて、光の戦士であることを自覚させるような言葉が続く。伝説の勇者たる戦士・エフエフらがきばらないと、世界はやばいらしい。責任重大である。コーネリア王国のっとり計画は世界が平和になった後に実行せねばなるまい。しかし、世界が平和になると戦士たちは政治の末席においやられるのが常である。伝説の勇者ともなると民衆からの支持が強すぎて、元老院や領主から危険視されること請け合いである。英雄が暗殺されたという数々の過去の事実が戦士・エフエフにのしかかる。はたして本当に世界を平和にしてしまっていいのだろうか?ひょっとしたらモンスターの勢力と人間の勢力とが拮抗しているぐらいが、戦士・エフエフにとっては住みよい世界なのかもしれない。こんな腹黒戦士・エフエフですいません、下々の民よ。

ガーランド編のまとめが終わって、さて再出発と思うと突然タイトル画面が登場したっ!?なんだこれ、バグか?セーブしてないけど大丈夫?まさかこれでクリアってことはないよね。そういわれてみるとさっきの壮大な絵面はエンディング画面のそれといわれても納得できなくもない。いや、しかし世界はまだ平和ではないはず。こんな状態でFF2に続いてしまっていいものか。はっ!ひょっとして戦士・エフエフがいくらか光の戦士にそぐわない思考を持っていたことが読みとられてしまったのだろうか?GBAに思考スキャン機能はないので、多分大丈夫だろうけど…ほどなくして画面は橋を渡り終えた外マップに戻ってきた。こんなことでどれだけ動揺してしまっているのか、私は。さて、橋を渡り終えると北と東に進行できるっぽい地形が現れた。橋を渡ってからゴブリンよりもウルフが群で襲ってくるようになった。とりあえず東に進むとウルフの上位バージョンも出てきて容赦なく攻撃してくる。ある程度進んだところで町っぽい影が現れないので、少し心配になってくる。北に進むべきだったかもしれない。どっちに進むべきか特にヒントがあったようには思わないが、コーネリア北の橋を渡ったのだからそのまま北上するのが筋だったのかもしれない。
するといきなり「リザード」なるちょっとグラフィックの大きめな敵が現れた。見た目通り大きいほど強いという法則は、FFにも当てはまることだろう。この青くてとかげっぽくない変な顔立ちのモンスターは数ターン叩いて勝利したが、このまま進んでこんなのがワラワラ出てこられても困る。戦士・エフエフは逆戻りしやっぱり北を目指した。

そもそも黒魔道士のやつがいけないのだ。ちょっと魔法を使ってただけですぐにMPがショートしやがったのだ。サンダーとファイアが使えなくなった時点で黒魔道士・ドラクエのお荷物度は一気に上昇する。こんなに早くMP切れを起こすってことは、やはりFFにおける呪文の使い方のスタンスが間違っているのだろう。FFは集団で敵が襲ってくることも多いので、ファイア、サンダーをひかえてスリプルを多用するのが吉かもしれない。

そうこうしながら、北に進むと「マトーヤの洞窟」が現れた。おっと、ひょっとしたら「ほこら」かもしれないが、そこら辺は曖昧にしか記憶していない。「マトーヤ」という単語にもちょっと自信がない。一歩足を踏み入れると、何だか強敵の現れそうな暗い通路だ。コーネリアを出てまだ町もないのに、ここで洞窟の奥へ進んで長期間的と対峙し続けるのは体力的に心配だ。しかし、気になるので、とりあえずちょろっとだけ散策してみた。

マトーヤさんのお家にてどうもここは個人の住まいらしい。「マトーヤ」というのはこちらにお住まいの方の名前らしい。箒が勝手に動いて掃除を続けているあたりどうやら魔法使いの系譜の人らしい。動く箒といえばミッキーマウスの「魔法使いの弟子」だ。きっとマトーヤさんも偉大な魔法使いの弟子とかそんな人だろう。こんなヘンピな住まいは実に魔法使いにピッタリなイメージだ。マトーヤさんにはMPの切れやすい黒魔道士に魔法のなんたるかを教えてやって欲しいところだ。

マトーヤ「目がぁ、目がぁーっ!」

話しかけてもうろうろしながら、自分が目の見えない状況にあることを説明するばかりのマトーヤさん。っていうか、なんだかムスカさん(天空の城ラピュタ)の名ゼリフを連想してしまいましたよ。あのときのムスカさんのうろたえっぷりは、今でもジブリ好きの間では語り草になっています。それほどに困った状況に陥っているマトーヤさん。男子か女子かはわかりませんが、通常魔法の箒にまたがるのは女子ですよね。マトーヤさんは女子ということで話を進めていきましょう。若ければ「魔女っ子マトちゃん」といった愛称も可ですが、目が見えないあたりから老眼の疑いもあります。「キキ」よりも「湯婆婆」な魔法使いでしょうか。「マトーヤ」と「ユバーバ」という音の感じもちょっと似ています。さて、湯婆婆ことマトーヤさんはどうも目が見えるためのアイテムを誰かに盗まれたと思っているようです。話しかけても「誰が盗んだんだ?」とわめき散らすばかりです。アイテム名は水晶の目・・・またクリスタル関連です。とりあえず4本くらい動き回る箒にそのアイテムについて話しかけてみるも・・・

箒「便利な呪文、トクレセン タボービ、サッサカサー」

そればっか。しかし、これはいいことを聞きました。私のとんち脳が試されるときです。「サッサカサー」は箒が地面を掃く擬音とみせかけて、「逆さに読め」という意味に違いありません。ではその便利な呪文を逆さに読んでみるとあら不思議。「Bボタン+セレクト」になります。ボタンを言われたとおり叩いてみれば、見たこともないマップ画面が現れて、旅が一気に便利になりました!って普通に説明書に書いてありそうな情報です。そもそも、「サッサカサー」とかヒントなしでも、変なカタカナ言葉が出てきたら逆さに読むという習慣が既にできあがっているので、とんち脳を働かせる必要は全くなかったのですが、ちょっと大げさに箒の謎を暴いてみました。過度な演出というやつです。この便利マップコマンドによって次の目的地がどうやらさっき進んでいった東の道をさらに行ったところにあるということがわかりました。これからは道に迷ったら「トクレセン タボービ」に頼ることにしましょう。一つ問題があるとすれば、ニンテンドーDSで「Bボタン+セレクト」というコマンドは非常に押しにくいのです。間違えて左手でPOWERボタンを押してしまいそうになり、かなり肝を冷やしました。今後も要注意です。いつかこの便利な呪文を間違えて、即死の呪文を唱えてしまいそうな予感すらします。

マトーヤさん関連のイベントはまだ起こりそうにないので、宝箱だけ漁っておうちをあとにしました。外に出ると、敵と遭遇。ここら辺の敵も結構強いらしく「ギーガ」とかいう巨人に遭遇しました。ギガースウォームも4体連れてます。黒魔道士・ドラクエのMP切れもあって地味に苦戦しましたが、辛くも勝利しました。シーフ・ロマサガが3HITコンボを出し始めたのも大きいかもしれません。役立たずな黒魔道士・ドラクエをみるとついつい、「ドラクエ」はシーフの名前にしておけばよかったなぁ、と思ってしまいます。ふがいないドラクエの姿はもう見たくないです。

町がないのでMP回復手段がない一行はここで回復のために立ち止まりました。白魔道士・クロノのケアルに頼れるのもいつまでか心配なところです。アイテムのポーションがまだ未使用で5つほどキープされてますが、あと何回回復ができるのか計算しないと今後の旅に支障がでるでしょう。と、そんな風にアイテム一覧を何気に覗いていると「テント」というアイテムに気が付きました。キャンプグッズでしょうか。とりあえず、アイテムにカーソルを合わせて説明を読んでみましょう。

テント「フィールドで全員のHP・MPを少し回復させる」

きたこれ!さっそく使うとフィールドにテントが張られ、主人公一行は眠りについた模様。テントは野営の道具だったのですね。こんなモンスターのよく出る場所で野営するのも、逆に神経が磨り減りそうですが、贅沢はいってられません。目を覚ました一行はどの程度回復するものか、ステータス画面で確認してみるとなんと全回復しているじゃないですか。説明書きには「少し回復」とあったのに、全回復しているということは・・・光の戦士達の最大HP・最大MPは「少し」の範疇にあるということですね。まだまだ精進が必要なようです。「テント」で「少し回復」ならもっとすごいう野営具があるかもしれません。「ホイミ」→「べホイミ」→「ベホマ」的な感覚で「テント」→「テント(6畳)」→「テント(12畳)」とレベルアップしていくのでしょう。やはり広い方が体は休まりますものね。その後、アイテム欄から「テント」が消えていたということは、破棄してしまったのでしょうか?使い捨てなテントはエコロジーの観点から土に戻る素材でできていることを切望します。

さて、一行はその後、プラボカとかいう港町に到着しますが、その話は次回で