国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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飛空艇乗りの血

作戦会議です。ローザのためにセシルとリディアが動き出すのはもう二度目です。リディアはもう完全に戦力扱いされていて庇護の対象から外れてしまってる感すらします。リディアになんかあったらどうするの、セシル?リディア大好き連合のトップが動き出しちゃいますよ!とりあえず、ファブール王に頼んで船を出してもらって、シドを頼ってバロン入りし、飛空艇を調達しないことにはゴルベーザに勝てないという結論になりました。海に面した立地にしては比較的海戦能力が低い空戦の国・バロンを攻略するぞ!

ファブール王は気前よくヤンも帯同させてくれるし、暗黒騎士用の武器もくれました。この武器をファブールに置いていった暗黒騎士の正体は結局不明でしたね。さすがにゴルベーザじゃないと思います。でも、暗黒騎士の剣は真の悪には通用しないだろうというのが王の意見です。実際に暗黒騎士のままだったらゼロムスにクリスタルは通用しなかったわけで、ファブール王の先見の明は正しかったです。

ヤンの奥さん(将来王妃)に見送られ、船乗りがヒャッホーと帆を下ろし、船旅が始まり、今後の話を始めると、ギルバートが俯いて震えだしました。この震えの正体が結局わからなかったのですが、船酔いということにしてしまうと、いくらなんでもギルバートが貧弱すぎますよね。ゴルベーザと対峙したときのケガもリディアのケアルで回復してると思うので・・・本当はゴルベーザにビビってるのを押し殺して乗船してるのかもしれません。ゲームの勇者たちは果敢に恐ろしいモンスターに向かっていきますが、普通に考えたらそんなことできる人ってごく少数です。自分の同級生に勇者をやれそうな人、何人いましたか?不良っぽくふるまってる人だって、一人でゴルベーザにメンチきれたら大したものでしょう。勇気を手に入れたいギルバートは必死に臆病な気持ちに抗っていたいのですが、体がなかなか思うようにいきません。

で、リヴァイアサンがリディアを連れ去り、海に落ちたと思ってヤンは救出に海にドボーンからの記憶喪失からの洗脳コースで、ギルバート耐えきれず気絶、船難破・・・気がついたらセシルも海に投げ出されミシディア近くの入り江に打ち上げられてました。奇しくも、魔導船が隠された浜、竜の口でしたね。ミシディアに入っても一切魔道士たちには話しかけず、長老一直線です。陰湿ないじめは避けるのです。長老にもチクチク言われましたが、一応話は聞いてもらえました。

例によって暗黒剣よくないから、試練の山でパラディンになってこいとお供・・・というか見張りに天才魔道士の双子をつけてもらいました。かわいいですね。パロムが典型的ないたずらっ子で、ポロムは学級委員長キャラってやつです。こういう組み合わせはマンガを読んでると頻出するのですが、パロムが大人は言えないことを全部言っちゃう道化師でもあって、ポロムから容赦なく手が飛んできてなんとか大人社会でもバランスを保てているという感じです。ちびリディアは召喚士の素養の塊みたいな評価ですが、こちらの双子もパロムの自称・天才魔道士っていうのは多分そんなに外れてないでしょう。呪文メキメキ覚えるし、試練の山登頂に絶対必要だったし。セオドール(回想編)とかより年下でも、魔法に関してはずっと先をいってそうです。しかも、強がったりウソ泣きしたりしてバフとデバフもできるっていう子供の特権まで持ち合わせてます。そもそも標準的な魔道士ってもんなんでしょう。周りのメンツが魔力に溢れすぎていて一般的な感覚が分かりません。黒魔法的にファイアは初歩中の初歩だってローザさんがいってましたので、国に専属魔道士として使える一般職は最低でもファイラ程度は唱えてほしいって感じでしょうか?パロムは当然基準をパスしてますね。賢者・テラくらいになると一周回って魔法を忘れる域にまで達しちゃいます。呪文っていつも唱えてるけど一歩立ち止まって何なのか根源的なレベルで考えてしまってゲシュタルト崩壊が起こったのかもしれません。(加齢だな)

ローザの魔法レベルも他の魔法使いの話ではかなり高いレベルにあるようです。最終的にケアルガ・アレイズ・ヘイストとか使えるようになりますし、ホーリーで攻撃もいけるようになって一人でもいろんなところにいけそうです。ポロムだとやはり最終決戦は荷が重いので双子は未来で頑張ってもらいましょう。それか幻界で修行させるっていう高地トレーニングみたいな方法も知ってますが、ちびリディアみたいに愛らしさを愛でる時間が無くなってしまうので却下です。

ゴルベーザサイドはゾットの塔あたりからスカルミリョーネを派遣してきました。張り付けローザはやはり手首がうっ血してそうで痛々しいですね。カインも悩ましい状態のはずです。「ボスが気まぐれにセシルから奪ってきた女が、自分の思い人だった件」というタイトルでラノベでも書いてもらいましょうか。セシルはバロン王と決別して義理と人情の板挟みから脱出しましたが、今度はカインが同じ状態に陥ってます。洗脳って信じやすいものを与えていいように誘導するものだと思ってましたが、「セシルからローザを奪う」で洗脳しておいて、ゴルベーザがローザを奪っちゃうっていうなかなかひどい扱いを受けています。隣ではずっとローザがカインを心配して声をあげてくれているし、「何やってんだ、自分?」って内省しちゃいますよね、そりゃ。まだしばらくゴルベーザの命令に沿って職務を遂行することで抱えた矛盾をごまかして生きていますが、あとでこの爆弾がメテオと一緒に爆散するのでした。

試練の山の途中、テラを拾って魔道士パーティー誕生です。ミシディアでも有名なテラということで、双子からも尊敬の念を集めているテラですが、門外漢のセシルにしたらピンクな無鉄砲ジジイです。この憎しみに染まったグラサンじじいをミシディアに連れていくことが躊躇われますが、ミシディア長老と知った仲でもあるようなので、ミシディアへの謝罪ポイント増加への口添え役になってくれることに期待しましょう。パロムはテラにも容赦なく軽口を叩きますがかわいいので許されます。エッジぐらいになると許されません。

「フシュルルル・・・グ・・・、パァー!」

そしてクルーヤ父さんの指導の下、セシルはパラディンに。「今、私にとってとても悲しいことが起きている・・・。」というクルーヤさんはゴルベーザが息子であることもご存じだったわけですね。息子同士が争う構図になっちゃって、止めたいけど肉体がない月の民特有の思念状態で悲しいわけです。クルーヤから力を伝授されたわけですが、「そうすることで・・・私はさらなる悲しみに包まれる。」こともご承知だったようです。うん、この場でゴルベーザの正体が兄であることをネタバラシするわけにはいかなかったんですかね。弟にばかり力添えしちゃうのもアレなので情報を出し渋ったのでしょうか?月の民の思念力はやたら強いからうまく伝えられないことはなかったと思うんですけどね。まあ、セシリア母さんの話とか今聞かされてもポカーンとなっちゃうかもしれませんが、親父殿にはもっといろいろ聞きたかった!クルーヤの思念はそのままセシルと一体化し、ついでに「でんせつのつるぎ」という名の鈍ったエクスカリバーもいただきました。この刀剣に関する技術も月の技術なんですかね?魔法に乗り物にクリスタルに・・・もたらされてるな、地球。早く青き星に移住した過ぎて、月の民もかなり啓蒙活動を頑張ってたんでしょう。クルーヤは啓蒙派の急先鋒でデビルロードまで作っちゃって、子供まで作っちゃって、結構やんちゃなパパだったりして。武闘派・ゼムスとはまた違ったベクトルで地球に干渉する行動派です。

  • ホトトギス殺し信長・ゼムス
  • ホトトギスなんとか鳴かす秀吉・クルーヤ
  • ホトトギス待ち家康・フースーヤ

ホトトギスの立場ならどれがいいでしょう。「正義よりも正しいことよりも大事なことがある。いつかわかる時がくる。」これは今は濁しているゴルベーザの正体をセシルが知った時にかけてあげたい言葉ってことですね。兄を救いたい気持ちとゴルベーザを断罪したい気持ちとセシルは将来また板挟みにあい、ウンウンうなりながら迷って、最終的に「兄さん」って呼べるようになるわけですね。

テラもメテオを手に入れ、双子はこの先も同行してくれることになりました。ミシディアの長老はセシルの暗黒剣を戒めたように、テラの復讐メテオを咎め、そもそもジジイ過ぎて危ないからやめとけと助言をくれますが、もちろん耳を貸す素振りもありません。お互いよく知っているので、「言っても聞かない」性分は重々承知していて、テラのこの先の未来がないだろうことも長老にはわかってたのかもしれません。まあ、じいさん相手には変に我慢させない、死ぬときは死ぬので見守るくらいのスタンスがいいのかもしれません。パロムとポロムの動向についてはちょっと難色を示してましたね、セシルは。やはり女子供を戦いに巻き込みたくないという性分なんですね。でも、望まれたら強く断れないのもセシルの性分なのでした。変なツボを買わされる、それも性分。

1周目ではずっとわからなかった長老の居場所も早々と潜入してやりましたよ!そうそうパロムとポロムのデカントアイテムにある「れんぞくま」について便利そうなので欲しかったのですが、アビリティ配分に失敗して後で後悔します。・・・なくても裏ボスに・・・勝てるよね・・・?

デビルロードを抜けるとヤンがおかしくなっていたので目を覚まさせ、ヤンの持つバロンのカギで昔の水路を進みます。ヤンは王の近くでブイブイ言わせてる近衛兵の一味になっていたようで、ベイガンがかなり派閥を広げているようです。こと城内の出世競争にあってはベイガンの執着はすごそうですから、No.2くらいになった今の立ち位置にホクホクしてることでしょう。No.1が誰であろうが関係ないのか・・・私は会社勤めしてないのでその辺の気持ちはわからないのですが、カイナッツォみたいなボスでも給料が上がれば別にいいっていうスタンスで働く人も結構いるんですかね?あと、ヤンは記憶喪失でやらかしちゃった過去ができちゃって、将来ファブール王がバロンで悪事に手を染めていたゴシップが出回らないか心配ですね。パロムがしっかりヤンにダメ出しを決めて、セシル、テラ、ヤンと会う大人会う大人食って掛かる獰猛ぶりです。大人ってしょうもないって思われちゃってるので、大人の本気をみせてやりたい。

「ったく、くさいんだよ!」「お芝居するならもう少し上手にやっていただきたいものですわ。」ベイガンの嘘も秒で見抜くハウンドドッグたち。水路を抜けてすぐ接近してきたベイガン・・・セシルが微塵も疑ってなかったことに驚きますよね。「あまいんだよ、あんちゃんは!」またパロムにたしなめられてしまったか・・・。

クカカカカ・・・、ヒャアッヒャッヒャッ!グヘヘヘヘ、ヘエッヘッヘッ!2周目なのでサンダーでちゃんと津波対策がうてました。

シドが参戦し、双子が自分ブレイクで罠から全員を救う代わりに離脱となりました。高年齢パーティーで癒しの足りない編成です。しかも偏屈ジジイが二人になって、小競り合いが早くも発生しております。シドは技師なので戦闘時の使い方がずーっとわからないでいました。2周目でも全然わかりません。「しらべる」コマンドも全然使う習慣がないし、「かいぞう」も面倒だし・・・でもセシルに忌憚のない意見をくれるのはパロムかシドくらいなのでありがたいおっさんです。もちろんパロムから「まったく、ジジイ同士が大人げないねえ・・・。」となじられてます。パロムたちとの冒険はここまでですのでパロムの嗜めリストを更新しておきましょう。

  • セシル x2
  • テラ x2
  • ヤン
  • ベイガン
  • シド

一時期の有吉くらい噛みついてますね。ギルバートやカイン、ゴルベーザにも会わせてなんて言うか聞いてみたい!「草越しに演奏しただけなんだろ?」「一作に二回もするかねー」「やり逃げかよ」

ここでゾットの塔に中継が渡り、トロイアのクリスタルについてカインが奸計を巡らせます。「セシルなんぞより俺の方が上だということを教えてやろう・・・。」上ってどっちだカインよ。

エンタープライズ号を手に入れて、発信するやすぐにカインが白旗振って接近してきます。ローザとトロイアのクリスタルの交換を提案してきたので葛藤しつつ従ってことになるセシル。・・・の前に2周目なので、ミスリルの村に行けるようになったことを知っている私はミスリル装備をしっかり入手しておくのでした・・が、この後、すぐ磁力の洞窟があることを忘れてました・・・ミスリルが最も使えない場所です。

でも、飛空艇はいいですね。やっと自分の足を手に入れたって感じです。赤き翼時代を思い出しつつ、今度は世界平和のために飛ぶのです。