国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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王女の首飾り

今年の夏の高校野球が始まっております。地元県の高校は初戦を落としてしまったので、早くも球児を愛でるモードで観戦しております。1回戦から乱打戦もあれば、大差で勝敗がついちゃうケースもあり、ドラマティックな展開に他人事ながら一喜一憂しています。さて、ドワーフ城に入城するとジオット王が我らの到着をおまちかねだそうです。地底サイドでも何か動きがあったのでしょうか?セシルたちも自分の都合で地上との間に穴をあけたり、かと思ったら爆破してその穴を閉じたりやりたい放題ですから、ちょっと怒られるんでしょうか?

さて、途中で救護班のドワーフから良いニュースが聞けました。「こないだ、地上への穴が崩れて大変だったー!」犯人はうちのシドです。すいません・・・。「そんとき、変なおっさん助けたー!今、救護室で寝てるー!」おっ!?この展開は!?

とりあえず、後で救護室に顔を出してみましょう。ちなみにこの救護隊の子たちは女子らしいです。服装は女子っぽいとは思ってましたが、戦時は女子もナースとして従軍するって感じでしょうか?それとも平時から女性が多い職場だったりするのかな?とりあえず王様が待ってることと変なおっさんが救護中という以外はいつも通りラリホーラリホー言ってる明るい城内でした。さぁ、皆さんご一緒に!ラリホーー!!

ジオット王の待つ王の間に入ると、しびれを切らして待っていた王はクリスタル奪還の成否を報告せよと迫ってきます。しかし、首を横に振るセシルを見て全て察するのでした。ジオット王のプロットではゴルベーザ軍が最後のクリスタルに兵を割いているうちに手薄な残りの7つをガメてやろうというものでしたが、バブイルの塔地底部ではすんでのところでルビカンテに持ち去られてしまい、バブイルの塔地上部では目前まで迫っていながら落とし穴に落っこちてしまったのです。これは報告しずらい・・・。落とし穴に5人全員・・・これ始末書を書けって言われたら何て書く?クリスタルルーム全体の床が一気に抜け落ちる規模の大きさ罠で・・・みたいに回避困難さをいかに盛るか腕の見せ所です。もしくは、王族の若君がうかつに罠を発動させ、その身を守るためやむなく・・・みたいな他国との外交を盾にとるか・・・。セシルは「しまった!」が多いくせにこういう言い訳も下手くそそうなので、消去法でカインに書いてもらうか。

ジオット王は最後のクリスタルサイドの戦況をおしえてくれました。ゴルベーザは力づくで洞窟の封印を破ろうとしているそうです。で、もう時間の問題だそうです。封印って魔法的な何かで大事なものをとこしえに守ってくれそうな印象でしたが、案外物理的に崩されちゃうんですね。暗号化された情報をブルートフォース(全通り総ざらい)で崩そうとしてくる攻撃がありますが、諦めずにやる続ければいつか宝に届くのです。こういうとき大事なのはどのくらいの時間で突破されるか、猶予される時間です。時間が残されていればいるほど、対抗策も盛り込めます。ここでジオット王は次の手として、セシルに先に最後のクリスタルを奪取して来いと命じるのでした。

王はルカ王女を呼びつけると彼女のしていた首飾りを指して「何を隠そう、この首飾りこそ封印の洞窟を開けるカギなのじゃ!」と思いっきり機密事項をさらしてきました!ルカ王女!敵の潜入もルカ王女からなら、宝のカギもルカ王女から・・・意外性を狙ったのかもしれませんが、ルカ王女自身が価値が高い存在なので、逆にリスクを一か所にまとめちゃっています。これはセキュリティ屋目線では下策中の下策です!人質にするためにルカ王女が誘拐でもされていたらどうしたんでしょうね。逆に王女にくっついていたカルコブリーナ人形はこんなに近くに封印のカギがあったのに気づけなかったおマヌケさんです。ドワーフ国のクリスタルルームの場所を潜入調査していたカルコブリーナは言われたことしかできない子なのです。

「やってみます。」とルカのくびかざりを受け取るセシル。「必ずややり遂げます!」みたいなことを調子よく約束しないのもセシルらしさですが、依頼側目線だと、こいつ本当に大丈夫か?って思っちゃいますね。まあ、とにかく一度現地に行ってみないと、正確な判断はできませんものね。さて封印の洞窟は確か南西にあるんでしたっけ?ファルコン号は溶岩上を航行できませんが、陸続きになってる場所にあるんでしょうか?王の脇の兵士が言うには、飛べないといけないところにあるからドワーフにはムリー、だそうです。マグマだと海のように船舶での移動もできませんので、ドワーフたちはなんか戦車より先に作るべきものがあるんじゃないかってちょっと思います。

他にこの地底のどこかに幻界に通じる洞窟があると教わりました。これはリディアに聞けば詳細がわかりそうですよね。突然大人の姿で地底に現れたので不思議でしたが、なるほどここでつながってくるのか。幻界は時間の流れ方がこちらと異なるらしいので、あちらで一仕事してもこちらでは一瞬の出来事になるはずです。精神と時の部屋みたいにパワーアップしてから封印の洞窟に向かうなんてこともできそうですね。

封印の洞窟の近くにあるトメラ大陸があってここにもドワーフが住んでるらしいです。・・・今いるここもなんちゃら大陸って名前がついてるってことなんでしょうね。昔は交流があったそうですが、今は溶岩で分断されて行き来できないらしいです。ドワーフって人間より長生きしそうですが、昨日のことのように話しているこの大陸分裂っていつ頃の話なんでしょう?そんな溶岩の上もあの飛空艇のおっさんが改造すれば飛べないかー?って言われました。いよいよ話がシドの生死に及んできましたよ。救護室に向かいましょう!

「あのおっさん おっさんのくせにやたら元気ー!」「あのおっさん くいしんぼ!まずい 言いながらよく食べるー!」救護室に着くと救護隊の女の子たちからクレームが飛んできました。ベッドに横たわるよく知る影に近づくと「なんじゃー、メシか!?」とよく知る声。人は爆弾とともに飛空艇から飛び降りて地形が変わるような爆風を浴びても案外生きてるものなんでしょうか?シドは死んでなかった!セシル、ローザ、カインのアダルトチームはこれに歓喜!「あれだけカッコつけといて・・・。」ちょっと憎まれ口を叩いてしまうカインも照れ隠しか。シドには命を救われてるし、何より旧知の仲、近所のおっさんです。シンプルにうれしいですよね。バロンに戻った時のシドの娘のセリフが変わってなかったのもやはりこの展開を暗に示していましたよね。人の死に一番敏感なリディアあたりも感激しそうなんですが、ここで空気を読めない男が一人・・・。「なんだ?このじじい。」はい、いきなりシドとエッジの間に火種が・・・お互いに慇懃無礼さをけなしあい始めました。いきなりジジイ呼ばわりするエッジをどうかと思いますか?同じことをテラに言い放ったのがシドでした。因果応報、このジジイ呼ばわりの連鎖をエッジもいつか継いでいくことになるのでしょう。口は悪いが王族、おまけにハンサムで腕も立つと彼流の自己紹介なんでしょうが、怪我人を挑発する姿勢がリディアの怒りを買うのでした。シュンとするエッジを見るや「なんじゃ?リディアの尻に敷かれてとんのか?」と返す刀でシドが切りかかります。想像ですが、シドは家に帰ったら嫁や娘の尻に敷かれるタイプな気がします。いわゆる変人タイプが家庭を壊さないでいられるってそういうことなんじゃないかと。私はエッジに自分に似たところをたくさん見出して、もう結構心を許しているように感じられましたがどうでしょう?

さて、セシルとカインから現状の説明を受け、エンタープライズは地上に置き去り、されどファルコンは溶岩上を飛べないという状況に、シドは自分の出番を感じ取ったようです。「ワシがいないと何にもできないのか、まったく・・・。」とちょっと嬉しそう。救護班の静止を振り切るどころか、なんとファルコン号の改造作業に駆り出すというやりたい放題ぶりを発揮します。「おっさん 寝てなきゃダメー!」「おまえらだっておっさんじゃろが!」救護隊員みんな女子じゃないの?それともおっさん(シド)のデリカシーがぶっ壊れてるの?

男女問わず力仕事をこなせるドワーフたちはファルコン号の甲板をいそがしく駆け回ります。シドは終始船体に向かってハンマーを振り下ろしていました。多分、溶岩の熱に負けないように装甲を固めていたんじゃないでしょうか?そして自称ファルコンの責任者・エッジと運転席の前でちょっと打ち合わせなんかもして、ガンガン実装を進めていきます。装甲の分重さが増してちょっと速いというファルコンの長所はどうなっているのかちょっと気になりましたが、シドだからなんかうまくやってくれてそうです。ルゲイエあたりの魔テクノロジーもシドが吸収してくれてそう。すべての作業を終えると、シドは元居た自分の救護ベッドに大の字になって眠り・・・

これまで道を開いてくれてありがとう。そしてゆっくり眠ってください。セシルたちは先に進まねばなりません。「グガー、グガー」と鳴り響く大いびきを背に・・・。