国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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いつもの幕間

カイン「ゆくか、セシル!」
セシル「あてにしてるぜ、カイン!」

声を掛け合う二人がバロン城正門から出発すると、FF名物「はじまりの幕間」が始まりました。

いわばこれまでは前奏にすぎません。たっぷりと主人公セシルのバックグラウンドを説明してもらいましたよ。それをテキストでまとめてくれるのがこの幕間ですね。バックの映像によると、バロン城は天然の堀に囲まれ、陸地とは正面の橋としかつながっていません。橋を落としてしまえば攻城はかなり難しそうです。それゆえ飛空艇の存在意義が高まります。その輸送能力で外から物資を入れられるっていうのは、場合によってはバロンの生命線となりえます。さらに言うとそんな大事なポジションのトップにいたセシルが左遷されるっていうのは、かなりの一大事です。幻獣討伐ですぐに返り咲けるとシドは言ってますが、ちょっと考えが甘いんじゃないでしょうか。そもそも幻獣討伐とミストの村に指輪を持ってくおつかいって何なんですか?何か臭います。考えすぎ?

そういえば、ミシディア帰りに飛空艇からみたバロン王国って特に周りに堀なんてなかった気がします。イラストだと結構ガッツリ水に囲まれてるんですが、この辺は突っ込み不要かな?そういえば、城下町みたいなのもイラストにはないですね。フィールド画面は思ったよりデフォルメされているのかな。城はアイコン(地図記号)なので堀なんて微細な構造物に過ぎないし、町までの距離もそんなには離れてないってことだけ表示できていればいいのか。最近のオープンワールドなゲームはフィールドも作り込まれていて、移動自体がゲーム体験だったりして、それに慣れると旧来のフィールド移動なんて、目的地までの距離と方角でしかないって感じられちゃいそうですね。私の子供のころは、その少ない情報から想像力を働かせて楽しさを補っていたんだと思いますが、昔の方が遊びがあった、今の方が表現としては高級だ、みたいな言い争いはナンセンスで、小説と漫画くらい媒体がもう別物なんだと考えてます。ドラクエ3のリメイクを作るって聞いたとき、「媒体」は変えないんだ!って思いました。

辺境の村・ミストを目指す幻獣討伐の旅路、人類の夢・飛空艇の悪用、最強の軍事国家バロンが求めるクリスタルの力、魔物の出現、今考えることはこんな感じのようです。目先の任務をこなしつつ、少し大局的な視点も忘れないで行きましょう。

まずは情報収集ということで、近くのバロンの町にきました。ここもやっぱり水に囲まれた地形のようですね。川辺なんでしょうね。第一町人に話を聞いてみましょう。

第一町人「デビルロードの地下にはトレーニングルームってのがあるらしいぜ」

いきなりわけがわかりません。要するに、FF名物チュートリアルの間のことっぽいですね。そんなことよりデビルロードが気になり過ぎる。メガンテを唱えてくるサルっぽいモンスターでしょうか?最初の町ですでにロンダルキアレベルだとしたら恐ろしすぎです。第二町人は「赤き翼のセシル様!」とセシルを称えてくれてます。やはりそれなりに有名人なわけですよね。ミストの谷が北西の洞窟を抜けた先にあると教えてくれました。町の施設としては、道具屋、宿屋、武具屋とお馴染みのメンツが並びます。魔法屋は見当たらないので、バロンはちょっと研究が遅れているという予想はあってるかも。道具屋でが「遠征するならポーション・毒消し・テントをお忘れなく!」とリマインドしてもらいました。この辺は備えておきたいですもんね。バロン城の宝箱からもらったお金で買い物をします。フェニックスの尾、金の針、目薬あたりはまだ要らないですよね。あと怪獣図鑑っていうライブラ効果のあるアイテムも売ってました。ウルトラマンの怪獣とかも載ってるのかな?買いませんでしたが、多分、
使い切りアイテムですよね。まだ50ギルをここに落とせません。町の中に井戸はあれど特に中に入ったり、魔人がでてきたり、といったことはなさそうです。それが普通ですよね~。

ちょっと町中を進んでみると、おじいさんが「兵に暗黒剣を教えるなど、国王は。いったい何を考えておるのじゃ!」と憤ってました。やはり城下での王様評も割れているのかな。次に入った建物がどうやらデビルロードだそうですなんでもミシディアへ続く魔の道という命名らしいです。この道を利用してバロン・ミシディア間貿易が活発だったものの、今となってはミシディアサイドから封鎖されてて使い物にならない始末。そりゃ急に攻め込んでクリスタル略奪してくる国とパイプをつないでられないですよね。無抵抗主義とはいえ、経済制裁はきっちりと課してきますね。魔法屋がないのももしかして、このせい?ロシアでは海外製の物やサービスがストップして、マクドナルドのナゲット高騰なんて話も聞きましたが、高度に分業が現代において武力だけで国の栄華を保証できるんでしょうか?

こちら側からも封鎖したのかわかりませんが、壁のスイッチを押せばすぐにデビルロードは露わになりました。何かと思ったらデビルロードはワープする魔法陣のことですね。ドラクエで言う旅の扉、ハリポタで言うポートキーです。大規模な貿易をこんなコンパクトな装置で実現しちゃうんだから、やっぱ魔法の力はものすごいです。魔力で劣るバロンが「デビル」なんて名前をつけたんじゃないでしょうかね?富国強兵に力を入れるバロン王がミシディアを恐れて、クリスタルを奪ったり、魔法の研究所を建てたりするのも、そんな憂いとか劣後感からきてるのかも。いえばいうほどプーチン大統領の話をしている気持ちになるなぁ。

それで話にあった通り、デビルロードの地下にはトレーニングルームがありました。聞けた話は「洞窟内のセーブポイント」「バトルスピード」「並び変えとチェンジとSKIP」「ESCAPEと魔法の全体掛け」「オート戦闘モード」についてでした。チュートリアルを全部聞いたらなんかの実績が解除されたと表示が出ました。まぁ、実績解除コンプは多分、そんなに目指さない気がします。

町のちょっと高台でシドの家を発見しました。やっぱ、高いところが好きなのかな?中には噂のシドの娘がいました。名前は出ないのでストーリー上で特に大事な役割はなさそうです。ポレンディーナのお嬢さんとか呼ばれるのかな?若くもないのに徹夜仕事も多い父の働き方に不満があるみたいです。あと城勤めの父親を持ち、町と城のどっちにも知り合いが多いので最近の王様の変化に関連して城側の人の評判がよろしくない件でも気をもんでそうです。またシドがそういうもめ事に油を注ぐ性質なので、事態の収拾が大変でしょうね。次にローザのことでチクチク言われたら、娘のことも考えろって言い返しましょう。

シドの家は本棚も特徴的で「世界の鳥大図鑑」「造船技術の歴史」「浮力とその原理」といったタイトルが並んでいます。ドラクエだと本の中身で、人間と話すように情報を得られますが、FF4では本のタイトルで住んでいるキャラクターを特徴づける方針なのかな?シドは造船技師としてちゃんと学んでいるということが本棚からわかりますね、あんな破天荒そうなおっちゃんですが。ベッドで大いびきをかいているシドはセシルにも気が付かず、新型エンジン完成の夢をみているのでした。

さて引き続き、町民から情報収集です。「ミストには手を出さない方がいいよ」とおばちゃん。王様がおつかいを命令するくらいだし、ミストに何かあるだろうことはわかりますが、それが何かはっきりしませんね。「うわ、あ、暗黒騎士だ。でも、ちょっとカッコいいかも・・・。」と内心を全部口にしちゃう性質の少年。暗黒剣、暗黒騎士ってやっぱり印象悪そうですね。王様に恩義を感じて言われるがままに修得した暗黒剣ですが、セシルみたいな真面目で思い悩むタイプが手を出しちゃだめなジョブですね。ジョブのミスマッチがストーリーに組み込まれちゃうなんて、FFのジョブシステムも進んでますね。ジョブチェンジはもしかしたら、今作では自由にできないのかも。

そんで武器屋はカギが閉まって閉店中みたいでした。そういえば町の西にも閉まった扉がありました。おばあちゃんの話によるとバロン城につながる地下水路の入り口らしいです。城への陸路は正面の橋のみだとやっぱり補給面で不安ですよね。隠し通路として水路を用意してあるわけです。でも今は封鎖中だそうです。ちなみにお城の正面口は任務が達成されるまでセシルは通してもらえないそうです。今、お城で何かの陰謀が進行してもセシルには一切アクセスできない状況ですね。いつかこの地下水路を使って城に侵入・・・なんて展開も想像されます。

町の宿屋の宿賃は50ギルでした。ポーションがHP100回復で30ギル。セシルLV.10で200ちょっとのHPです。まぁ妥当な宿泊代なのかな。最初の町にしては安くないかも。1ゴールド=5ギルくらいのレートですかね。ドラクエとFFでお金もHPも経験値も単位が違うので、油断すると数字で死にます。宿屋の二階は飲み屋です。公僕セシルに「わ、私は何もしていませんわ。税金もきちんと納めているし・・・。」と聞いてないことまでゲロってくる女将と「お代は結構ですよ」と権力にすり寄ってくるマスターがいました。絶対、城の人間と癒着がありますね。王様の豹変と関係あるかわかりませんが、城の人間の風紀も乱れてそうです。

次にローザの家をみつけました。中はお母さんっぽい人がいるだけです。陛下の不評→あんたら兵士まで悪事→ローザを巻き込むな!ってめっちゃ怒られました。ローザもやはり城勤めの人間で町の人からよく思われてないんでしょうね。お母さんの心理としては辞めさせて、いい相手とくっついてほしいってとこでしょうかね。もちろんセシルは相手としては不適当なんでしょうね。王様がまともだった頃は、セシル経由でローザのシンデレラストーリーチャンスもあったかもしれませんが、状況は変わってしまいました。もしかしたら赤き翼クビの話くらい耳に入っているかもしれません。一人娘(多分)をセシルに嫁がせる選択肢はあるでしょうか?

いろいろバロンの町を見て回りましたが、これで最後です。町の上階にある水路の近くに女の子がいて「あ、暗黒騎士!わ、私、王様の陰口なんて言ってないわよ。」と突然弁明を始めます。バロン城にいるであろうセシル以外の暗黒騎士が、町人の言論を監視している・・・ってことになりますね。さらに、いいもの見せてあげる、とワンピースを脱ぎ捨て下着みたいな恰好でダンスをはじめました。普段なら「出た!FF名物、踊る女の子だ!」ってなるとこですが、ちょっと文脈に沿って解釈すると、この女の子は暗黒騎士怖さに肌の露出を伴うダンスでとりなそうとしているじゃないですか。過去にもそうやって暗黒騎士に脅されて泣く泣くこんなことをさせられていたとしたら、王様の下で暗黒騎士をやっていることに絶望すら覚えます。この子が単なる能天気なダンサー志望であることを祈りつつ、若い娘が犯罪に巻き込まれない街づくりを王に変わってなさないと、と思うセシルなのでした。