眠る魔法使い 眠る魔法使い

国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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女弟子

眠る魔法使い

時の神殿でノアのリュートを手に入れたルーネス一行は、北上してウネのほこらに向かいます。第魔道師・ノアの持ち物をもってして、その弟子を目覚めさせるというのがドーガさんの考えですので、その通りに作戦を遂行していきます。ほこらの中では相変わらずウネと呼ばれる魔法使いが眠っています。ベッドの傍らには止まり木が置いてあり、やはり相変わらずオウムが止まっています。

ノアのリュートをかき鳴らしてみると、ほこら中に音色が響き渡り、「ムニャムニャ・・・ファ~ア・・・」とほこらの主人があくびを一つ。すかさずオウムが「すごいすごい!ウネが起きた!」と大騒ぎ。「あ~、よく寝た」と体を伸ばしてオウムに肩に乗るように促すウネ。

ウネ

「あいあいさ~」とオウムが止まったその先にはスナフキンのような帽子を目深に被ったおばあさんの姿がありました・・・ん?あれ?私の中でウネさんは髭にメガネのおじいさんの姿のイメージだったのですが、実物はおばあさんでした。狐につままれたような気持ちですが、前にチラッと姿をみたときは横顔だったので低ポリゴンの解釈を間違えたのでしょう。長い髭だと思っていたのはスカーフで、メガネだと思っていたのはギョロッとした大きい目玉だったのです。ドーガ、ウネ、ザンデの3人の弟子はみんな男性だと思っていたのですが、そこに女性が一人入っているとなるとまたドラマが変わってきますね。これだけ魔女っぽい雰囲気を持っている人はマトーヤさん以来でしょうか。大きな鼻は魔女ポイント高いです。

「さぁ、寝起きの体操だよ!」と言い放つや、ベッドの周りを一周して、ベッドに飛び乗る元気なウネおばあさん。テンション高めに「夢の世界よりウネ登場!!ファッファッファッファ!」と高笑い。「今までずっと夢の世界にいたんだ。あ~あ!こっちもなかなかいいもんだね!」とのこと。なるほどそういえば、ノアさんが死の間際にウネさんに譲ったものは「夢の世界」でした。ドラクエ6的には現実世界と同程度の規模の世界を相続したわけですから、なかなかの資産持ちともいえそうです。「おっと、あんたたちのことは夢の中でドーガから聞いてるよ。とにかくまず巨大船を手に入れなきゃ。」とのことでドーガさんから既に話はついている様子です。そして、次にルーネスたちがなすべきことを指示してくれました。ウネさんがいうには、その巨大船に乗れば山を越えることができるようになるそうです。多分、普通の飛空艇よりも高度を高く飛ぶことができるのでしょう。昔、パルメニ山脈を越えるのに峡谷にあるネルブの大岩に特攻して飛空艇を大破させたシドというじいさんがいたのですが、巨大船であればそんな無茶をする必要もなく山を越えて移動できるということでしょう。

「北の古代遺跡にあるはずだよ。それじゃ出かけるとするか・・・」とウネさんはどうやら巨大船のある場所まで把握しているようです。そういえば、魔法の鍵をきらしたときにレプリトに向かって北上した途中でアダマンタイトの落盤で埋まってしまった洞窟があったことを思い出しました。きっとあそこのことですね。いそいそと出かける準備をするウネさんにルーネスが「えっ!」っと一言。「何!まさかばあさんと一緒はイヤだとでも言うんじゃないだあろうね!」とルーネスの思春期の心を見透かすようにツッコミをいれてきます。この段階でもう私の脳内ではウネさんのセリフに京田尚子さんの声が張り付いてました。アクの強いおばあちゃんボイスというとこの人が真っ先に思いつくのですが、いろんなおばあちゃんを演じすぎてて誰の声を例示すればいいのか悩まれます。今のルーネスとの会話からするとめぞん一刻の五代君(ルーネス)とそのおばあちゃん(ウネ)なんかがピッタリくるかもしれません。「い、いいえ、そういうわけじゃ・・・」と五代君。「なら、いいけどね」とばあちゃん。

こうして、ドーガに続いてノアの弟子・ウネさんがパーティーに加わってくれました。彼女と同行している間だけ、ルーネスの声は二又一成さんということにしたいと思います。若い男女4人のパーティーに老人という異質な存在が入ってくるのにルーネスも抵抗を覚えたのかもしれませんが、シドやらドーガやらじいさんが入ってくる経験は豊富なので同じように乗り切ってほしいですね。おばあさんだとまた勝手が違うのかもしれないけど。逆に若者の集団に入っていく方がちょっと怖いような気もしますが、ウネさんほどの年の功をもってすれば、4人の赤ん坊の世話をしているような感覚なんでしょうね。もしも、明日からルーネスのパーティーに参加しろって言われたら三十代半ばの自分は結構悩むだろうなぁ。気を使いそう・・・。