国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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不平等な遺産相続

ダルグ大陸にくるのは初めてではありませんが、かつての高速艇ノーチラスを持っていないルーネスたちは切り立った峡谷に吹きすさぶ強風によって行く手を遮られ、その中央にまで到達することはできませんでした。今回は無事に風を切り抜け、やっとルーネスの枕元に立ったウネさん(三賢者)のお導きの通り、ダルグ大陸のドーガの元へたどりつくことができました。ドーガの館に入るや否や「誰じゃ!?ここを魔道師ドーガの館と知ってのことか!?者ども!かかれっ!!」と物騒な事態になりました。ドーガさんの素性はよく知りませんが、ウネ=(寝坊助)、ザンデ(悪たれ)の二人とともに偉大な魔法使いノアの後継者とされた人の一人です。話の流れ的にルーネスたちには協力的な立場に立つ人なのかと思ったら、いきなり手下を使って撃退されそうになります。「クポー、クポポー」と二匹の手下に囲まれるも、どうみても彼らはモーグリです。本当にありがとうございました。

「ムムッ!もしやお前たちは・・・?光の戦士じゃな?」ここでどうやら館の主であるドーガさんはルーネスたちの正体に気が付いたようであります。モーグリを下がらせてドーガさんが登場し、「光の戦士に話さねばならぬことがある」と語りだしました。

ドーガ

ドーガさんの話によると、この世界に暗闇をもたらそうとしているのはザンデだそうです。(知ってた)その理由は、大魔道師ノアが死に際に三人の弟子に残した遺産にあったのだそうです。遺産配分の内容は、ドーガに彼の魔力を、ウネに夢の世界を、ザンデに人間としての命を与えたとのことで、確かにザンデさんだけ取り分が少ないように思えなくもないです。ノアさんの代名詞ともいえる魔力を受け継いだドーガさんが実質後継者みたいなものでしょうか。そして、ウネさんをネボスケさんにしたのもノア先生だということになります。現実ではないとはいえ、一つの世界を手に入れるわけですからウネさんも満足でしょう。ドラクエ6のムドーのように夢の国を使って現実世界にダメージを与えようとする輩もいるくらいですから、これを任されるのもウネさんにそれなりの信頼があってこそでしょう。しかし、ザンデさんのもらった「人間としての命」というのは、むしろ時間が来たら死ぬという制約以外の何物でもなく、ザンデ的には一人で負の遺産を相続した気分でしょう。結果、ザンデさんはダルグ大陸を去り、闇の力で大地を覆い、時間の流れを止めて、生命の期限を克服することになりました。ザンデさんにばかりこんな仕打ちをしてノアさんもひどいように思えますが、彼なりに何か意図があって人間としての命なんてものを与えたのでしょうね。ザンデさんが調子に乗ってるので戒めの意味を込めていたのかもしれませんし、命の刻限を設けてザンデさんに集中力を与えようとしたのかもしれません。

そもそも人としての命をもらう以前ザンデさんって人ではなかったことになりますよね。魔道師の弟子ともなると人間よりも仙人みたいに格上げされた存在になるんでしょうかね。それともなんか獣とかモンスターみたいな存在だったところを人間に寄せてもらったのでしょうか。そして、ザンデさんは人間としての命をもらうことを拒否することはできなかったのでしょうか?不満だったというのですから、なんか魔法的なものでノアさんに強制的に人間の生を与えられたと考えるのが妥当でしょうか。となると弟子の中でも不真面目だった彼に罰則的に与えられたと考えてもいいかもしれません。ノアさんも自分の死後、ザンデがやんちゃをやらかす予感があって、その力を削いでおこうと考えたのかもしれません。

さて、時を止めることで老化の進行を止めていたザンデさんですが、ルーネスたちが既にその時の流れを再生してしまいましたので、彼の次の一手は再び時間を止めることになるはずです。そんなザンデさんを止めねばならん!とドーガさんが力を貸してくれることになりました。兄弟弟子の不始末をなんとかしてくれるっぽいです。ドーガさんをパーティーに加え、彼に従って魔法陣の洞窟に行くことになりました。ドーガさんのお部屋のロウソクが洞窟への道のスイッチになっているとのことで、モーグリの闊歩する館を進んでいきますと、そのモーグリからもいろんなお話を聞くことができました。彼らはザンデのことを「ザンデ様」と呼んでいるので、ここのモーグリとの間には上下関係にあったのだと思われます。「ザンデ様は大魔道師ノアが自分には人間の命というつまらないものしかくれなかったと言っていなくなったクポ」とかもと主のゴシップがいろいろ聞かれました。

モーグリの話には興味深いものもあって、ルーネスたちの育った浮遊大陸がそもそもザンデの闇の力の暴走によってできたものであるとか、ウネは夢の世界を守るためにサロニアの南のほこらで寝ているとか教えてくれたクポ。ノアの遺産分配に不満があったザンデですから、ウネのもらった夢の世界を欲しがっていてもおかしくありませんね。ウネさんは寝ながらも戦っているのでした。あと右の小部屋でデブチョコボを呼べる旨教えてもらいましたが、それはあまり興味がわかないので聞かなかったことにしました。

さすがノアさんから魔力を継承したドーガさんの館だけあって、魔法屋さんの売り物も充実しています。せっかくなので「レイズ」「ケアルダ」「ヘイスト」などを購入してみまた。ただ、今これらの魔法を使いこなせるジョブのメンバーがいないのですけどね。ジョブが選べるのは楽しいですが、よそのジョブの方が楽しいんじゃないかって不安な気持ちにもなりますよね。目新しいジョブに飛びつくあまり、バランスの取れたジョブ構成がいまいちまだわかりません。多分、ジョブの中には要らない子みたいなのがいると思うのですが、そういうババをひくのは得意なんですよね。

ドーガとともに魔法陣の洞窟に行こうとすると、モーグリの一人が「まさか魔法陣の洞窟に入るクポ?やめるクポ!あそこは危険クポ!」と止めに入ってきました。洞窟の中は闇に世界に通じていて、闇の怪物がウジャウジャいるのだそうです。夢の世界ともまた違う闇の世界という単語が飛び出してきましたが、はたしていくつの世界が存在しているのでしょう。特に誰かがノアさんから闇の世界を相続したという話は聞かれませんので、今いる世界と同じく闇の世界も誰かが支配しているということはないのでしょう。まぁ、ザンデとかいそうな世界ではありますけどね。闇の怪物はやはりこの辺の怪物なんかよりも凶悪だったりするんでしょうね。「闇の」という形容がつくと多くのものがパワーアップするものです。「炎」にこれをつけると燃焼一つするのにも「闇の炎に抱かれて消える」という表現にクラスアップします。

心配するモーグリをよそに、ツボの中の魔法の水やら机の上の魔法の本で回復して次回、魔法陣の洞窟に潜入します。そうそう、ドーガさんに聞いたんですが、ルーネスがゴールドルに土のクリスタルを破壊された旨伝えたところ、「ゴールドル?あぁ、あれはわしが作った金を生み出すクリスタルじゃ!」と土のクリスタルが無事なことを教えてくれました。さらっと言ってますが、この人、金を生み出す術が使えるってことになります。錬金術の目標もこの世界では既に達成されているのですね。さらに4つのクリスタルとは別のクリスタルも作れちゃったりするんですね。4つのクリスタルも元々は誰かに作られたものだとすると、クリスタルに導かれた4人は結局誰かの掌の上で踊らされているだけのような不思議な気持ちになります。とりあえず、金策に困ったらドーガさんにお願いして金のクリスタルを作ってもらうのがいいと思います。今後ともよろしくお願いします。