国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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平将門の乱

Soul of Chaosの第三のダンジョン「癒しの水の洞窟」は、メルモンドの近く。内海と外海をつなぐ海峡のあたりの渦巻きの中です。20階層になっていて、例によってランダムマップになっているようです。5階にボスが一体、10階に一体、20階に二体と配置されていて、20Fのボスを倒すと強制退出させられるので、やはり二回は最低潜らなければならないダンジョンです。出てくるモンスターの強さは今の光の戦士たちにはとってはさして苦でもないので、ガツガツ階を移動していきます。ボスのいる5の倍数階は固定マップらしく、5階は人魚の里となっていました。水のカオス・クラーケンの居城・海底神殿にも人魚がたくさんいましたが、あちらは水のカオスの仕業でオンラクの町の神殿が沈んだ場所ですから、人魚の生息地としてはこちらの方が古株なんじゃないかと思います。カラフルな足ビレをバタつかせながら、色とりどりの鱗の人魚がいますので、さっそく手近の第一人魚の話を聞いてみましょう。

「最近大きなナタを持った怪しい人がこの里に来たらしいわ。」いきなり物騒な話から始まりました。ジェイソン的な不審者がこの人魚の里に来訪中とのことです。ナタを振りまわしそうなキャラクターといえば他に山姥などもいますから、お札を三枚ほど用意してお餅をプーッと膨らませておきましょう。何でもその怪しい人は最強の剣を探しているらしく、海につながる人魚の里に流れ着いていないかとやってきた人なんだそうです。何だ、ただのトルネコか。しかし、最強の剣っていえば、アダマンタイトを鍛えて作ったナイト・エフエフの持つエクスカリバーのことじゃないかと思うのですが、のこのことその不審者の前に出て行って、ナタとエクスカリバーの交換を迫られたらどうしましょう。いくら薪割りに適したナタでも戦闘には重くてつかいにくそうです。しかし、このままそんな物騒な人物をうろうろさせるのも治安に悪そうなので、人魚さんに怪しい人物の行き先を尋ねます。里の北の方に柱が斜めに何本も並んでいるところがあり、そこにいる青色のかわいい人魚から話を聞けばいいとの指示に従って進むと、確かに青い鱗の人魚がいました。かわいいかどうかはドット絵なのでわかりませんですが、きっとこの子でしょう。

「最近、海の中を樽が泳いでいたわ。あれって何なのかしら?」

どうやら人魚間違いをしてしまったようです。そして、おそらくその樽は海底神殿に潜っていったエフエフ一向の乗り物です。確か「空気の水」とかいう酸素を供給する水を使って人間でも樽でできた潜水艦に乗船できたんだったと思います。エヴァンゲリオンのLCLを思い出したのでググったら、あれはリリスの体液らしいですよ。気持ち悪い。

もうちょっと北にいた青い人魚(かわいい)に話を聞くと、怪しい人はさっきまでそこにいたけど、ここには最強の剣が無かったらしくてすぐにどこかに行っちゃったとのこと。「南に向かって走って行ったから、南の部屋に向かったんじゃないかしら。」次はその部屋のピンクの人魚に話を聞いてみろとのことでした。

南の部屋のピンク人魚さんは「怪しい人?きたきた!でもここには無いって言ったらすごく落ち込んじゃってさ。かわいそうだから里の真ん中にある広場にいろいろ流れ着くって教えてあげたの!そしたら嬉しそうに走って行っちゃった!」と答えてくれました。このエピソードを聞くに、怪しい人は案外喜怒哀楽が表にでやすいチャーミングなやつなのかもしれませんね。人魚女子の前で落ち込んだり、嬉々として走りだしたり、憎めないキャラクターです。ナタという最初の情報でできたイメージから大分柔らかくなってきました。

広場に向かうともうそいつの姿はなく、近辺の人魚の話では、北西の部屋に宝箱が流れ着いた話をしたので、そっちに行ったかもとのこと。狭い里の中ですれ違いを続けるナイト・エフエフと怪しい男。サマルトリアの王子という線も出てきました。

巡り巡って北西の部屋の入口の人魚に話を聞くと、怪しい男に宝箱がこの部屋にあると告げるとすごい勢いで中に入ったら火すかさず鍵を閉めてやったとのこと。まんまと不審者をとっ捕まえたこの人魚はグッジョブですが、このまま閉じ込めて置くわけにもいかないのでエフエフたちに追い出して欲しいと依頼してきました。部屋に入るとしかし、もぬけの殻。宝箱だけが残されています。とりあえず、宝箱を調べるとどこからともなく声が聞こえます。「ファファファ!こいつの中身は俺様が持ってるぜ!お前らのおかげで外にも出られるぜ!その前にこのエクスカリバーとやらのパワー試させてもらうぜ!」やけに語尾に「ぜ」がつくこの人はスギちゃんみたいにワイルドだったぜ~。

ギルガメッシュ アトモス

ギルガメッシュという怪しい人が宝箱の中のエクスカリバーの切れ味を試してきたのですが、なんか表記が「エクスカリパー」だったんですよね。最後の濁点が半濁点になっているんですが、まさか誤植というわけではないですよね。FFのシリーズを進めていくといつかエクスカリバーの表記も揺れてくるのでしょうか。ギルガメッシュの名前の元ネタは古代メソポタミアの王様だそうで、後に神格化されたエピソードを集めてギルガメッシュ叙事詩としてまとめられたそうです。ドルアーガの塔の主人公ギルの名前もギルガメッシュが由来だそうです。あと私と同年代の人はとある深夜番組のタイトルを思い出すんじゃないかと思います。こちらのギルガメッシュの見た目は鎧かぶとの武人といった感じでちょんまげがついていて、なんだか日本の甲冑を思わせる出で立ちです。そして、人魚が騒いでいた「ナタ」の正体は薙刀のことでした。「ナタ」の指す意味の範囲は広いですね。関係ないですが、今年に入ってから女子薙刀部漫画「あさひなぐ」というのを読み始めました。武道漫画の独特な雰囲気は未経験者には伝わりにくいかもしれませんが、この漫画はなかなか面白いですよ。

ギルガメッシュからは「源氏の小手」という防具がドロップされました。なかなか強い防具です。「薙刀」といい「源氏」といい武蔵坊弁慶を彷彿とさせる男でした。武器を集めているというエピソードも重なりますね。さて、洞窟を進んでいくと、図書館のようなマップがありました。ランダムマップなので毎回この階に出るとは限りませんが、学者っぽい人が狭い書架の間をうろうろしているので、進みにくいことこの上ない感じでイラッとします。しかし、そんな中で面白い話も聞かれました。「ウネは元気にしているだろうか?」ここはFF1の世界なのでプレイ中のFF3の三賢者・ウネさんではなく、ルフェイン語研究者のウネさんのことを指していると思われます。彼もこの図書館で学び、ロゼッタ石に興味を持ったのでしょうか。そして自分の研究に没頭しているKY学者に囲まれているうちにあんな鼻もちならない性格になってしまったのでしょうか。

10階に辿りつくとアトモスというちょっとカッコいいボスが待っていました。漢字で表すなら「門」って感じの敵ですね。アトモスって「atmos」と綴るのだと思いますが、意味がちょっとわからなかったです。気象関係の接頭辞なのかなと・・・あっ、わかりました。ギリシャ語で「これ以上分割できない」って意味でした。原子を表す「atom」の語源ですね。つまり十万馬力の少年ロボットみたいなもんです。大きく空いた口の中は何やら別の世界につながっているようにもみえます。通り抜けフープやどこでもドアがツクモガミ化するとこんな感じになるのかも。

瘴気のようなものを発するこの大口モンスターはどんな攻撃をしてくるのかと思ったら、ワームホールとかいって、4人の戦士たちをたちまち吸いこんでしまいました。結果、一人即死です・・・おそろしや。他にもコメットとかいって隕石を降らすような技を繰り出してくるので多分、属性は「宇宙」です。何度か即死にされながらもフェニックスの尾を消費しながら攻略できました。ドロップアイテムはさばきの杖です。ドラクエにも同名のアイテムがありまして、道具として使うと「バギ」なんですが、FFでは「フレアー」だそうです。ん?フレアーって黒魔道師のレベル8の呪文じゃなかったっけ・・・。いいの?

さて、これで半分攻略です。長丁場になりました。