国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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親の死に目

先日、ドラゴンクエスト10の発売日が発表されましたが、てっきり開発にもっとかかるものだと思っていました。次世代機Wii Uでも動くとのことだったので、ローンチタイトルとして一気に売りだすのかと勝手に思い込んでいました。βテストの方も順調に進んでいるってことなんでしょうね。こぼれ聞こえてくる話ではちゃんとドラクエっぽく仕上がっているとかなんとか。ネットワークを介してマルチユーザーでやるドラクエに戸惑っていましたが、FFのそれよりは敷居が低そうなんだそうです。ちびっ子向けにキッズタイムを導入するみたいな配慮も好感できました。サーバー仕様に関する課金は月額1000円だそうです。この辺はユーザー層によって賛否が出てくるところみたいですね。なかなか毎日ログインできない層は不満らしいです。私は課金停止=即アカウント削除みたいなのがなければ、うまくつきあっていけると思いました。なのでFF11とはうまくつきあえませんでした。

さて、ドラクエに備えてというわけではないですが、FF3の方もしっかり進めていきたいところです。サロニア城下を巡って、アルス王子とであったアルクゥたちは、王子を連れて再度サロニア城の門戸を叩きます。城につくまでの間、もやもやした気持ちをアルス王子がアルクゥに吐露します。

アルス:父上は突然人が変わったようにひどいことをするようになって・・・
アルクゥ:きっと何か事情があるんだよ。会って話せばきっとわかってもらえるよ。
アルス:会って話したいのですが、私は城を追放されたのです。二度と帰るなと・・・

軍を二分して戦わせるという不条理な行動に説明がつくような事情がなかなか思いつきませんが、優しい男・アルクゥはアルス王子には何かと親身になって励まそうとしています。しかし、王子のコネを使って入城するのはどうも難しそうです。ダメもとで門兵にかけ合ってみますが、王子の願いに対して「あなたは追放中の身です。中に入れるわけには参りません。」と一応敬語であしらわれてしまいます。お役所的な態度に腹が立ちますが、この門番にも家族がいます。彼が勝手に王子を通して、厳罰を受けるようなことになっても、今の王子には何の保証をしてあげることもできません。血筋ばかりの王子・・・割と役立たずです。

しかし、そんな門兵の背後から同僚がやってきて、何かゴニョゴニョと耳打ちを始めます。「何?王様が通せと?」とシークレットめいた耳打ちを簡単に大きな声で復唱してしまうあたり、この門番の情報モラルは低そうです。好意的に取れば、業務命令に違反しないできる限りの情報を王子に流してあげたいということなのかもしれません。その辺の判断は、この国で王子がどのくらい慕われていたかに左右されますね。王子を追いかけて城下にまで装備品を持ってきた臣下のじいさんがいたくらいなので、人望がなかったわけではなさそうです。むしろ父王の信用が急落したのを受けて、臣下は後継者を望んでいる状況なのかもしれません。「アルス王子、失礼いたしました。どうぞお通りください。」こうして平穏に入城することが適いました。

すぐにも王様と会って話をしたいところですが、通された先は寝室のような場所です。「今夜はゆっくりお休みください。明日、王様がお会いになるそうです。それではおやすみなさいませ。」全然、気がつきませんでしたが、多分、城を訪れた時間帯が遅かったのでしょうね。親子とはいえ、王様と王子様の距離が近いとは限りません。小さいころから寝室を分けられ、臣下に世話をされて育ったとなれば、父親といえども雲の上の人です。失礼があってはいけませんので、ここは王室のベッドでたっぷり休みましょう。さすが、そこらの宿屋とはベッドのランクが違います。

シーンが暗転し、床に就くアルクゥとアルス王子。王子様と同室で睡眠をとるとか、なかなかフランクな王家です。王様までは遠いけど、王子までは近い。なんていうか、王子さまは相当アルクゥのことを信頼しているようですね。他の三人も同じ部屋にいるのかもしれませんが、ベッドの距離がアルアルコンビだけやたらと近いです。必然、アルス王子は自分の心配ごとをアルクゥに相談します。

アルス:もう寝てしまいましたか?
アルクゥ:まだ寝てないよ。
アルス:父上はどうしてしまったのでしょうか?城の外に追放するなんて・・・。私のことを愛してはいないのでしょうか?
アルクゥ:王子・・・子供を愛さない親はいないよ。きっと何かの理由があるんだ・・・。明日王様に会えば全てはっきりするよ。
アルス:何だか怖いな・・・。

アルクゥはとてもいいことを言っていますが、彼は本当の両親を知らないという身の上です。その言葉の中にはまだ見ぬ両親が、自分を愛していてくれたという願望が強く出ているのかもしれません。育ての親であるトパパ長老やニーナさんが深く愛してくれていたからこそ、確信を持って言える言葉でもあったと思います。気分が少し落ち着いたのか、そのまま二人は眠りにつきます。しかし、翌朝を待たずに、二人のベッドの元に身なりのしっかりした男の姿が現れます。男は短剣を振りかざすと「アルスよ、死ぬのだ!」と発声します。この世でアルス王子を呼び捨てにできる男は、この城内でゴーン王に限られるでしょう。殺気を察したアルス王子は、すぐにその正体に気付き。「父上!何をするのですか!?」とベッドから飛び降ります。王様の背後から「ギガメス」という名前の男が「さぁ、何をしている。王子をしとめるのだ。」とゴーン王にプレッシャーをかけてきます。ここで異変に気付いたルーネスたちが全員駆け寄ってきます。

父王の自害

緊迫した雰囲気の中、王様の持つ短剣が振りおろされます。その切っ先は、アルス王子ではなく、王様自身の腹部に突き刺さり、そこから大量の出血が確認されました。「父上!父上ー!」自分を城から追放し、先ほど殺害しようとしていた父親の異常な行動に尋常ではない精神状態だったであろうアルス王子ですが、続く王様の声で謎が一気に解けるのでした。

ゴーン王:これでもう操られはせんぞ!