国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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真の光の戦士たち

アムルの町で目を覚ましたルーネスたちは、とにもかくにも現状把握が一番の優先事項となりましたので、アムルの町を探索することから始めてみました。ルーネスに代わって強い呪いを受けてしまったエリアさんの情報や、この世界に連れてきてくれたエンタープライズ号の存否が気にかかります。また、水の町アムルの水が120ゴールドぐらいで他の地域で販売できないかどうか、水利権がどのようになっていて市場への参入チャンスがあるのかどうか徹底的に調査する必要があります。

アムルの町の入り口近くで聞いたところによると、この町には「4人の戦士があふれる光と闇を打ち砕く」という伝承があるのだそうです。そんな話をしていると物陰から怪しい影が現れました。

「イエイ!」

真の光の戦士たち

4人組のおじいさんが得意げにポーズをとってこちらにドヤ顔をちらつかせてきます。どうやらこの町の名物親父たちで、自分こそが伝説にある光の戦士たちであると信じてやまないピュアなじいさんたちとのこと。その纏う空気感とビジュアルから真っ先に私が連想したのはキタキタ親父のグループでした。本物の勇者としておいしいところを持っていかれるのでは、という懸念がルーネスの脳裏に浮かぶのでした。

じいさんたちはすぐにその場を立ち去り唖然とした表情のルーネスたちと、慣れた様子の村人の間に変な温度差だけが残ります。気を取り直して、別の情報を収集しましょう。しかし、この光の戦士にまつわるこの伝説が、話を聞いているうちにとんでもない展開をみせるのでした。もう少し詳しく伝説を知っている人の話では、過去に闇の世界からきた四人の戦士たちが四つのクリスタルからあふれた光を打ち砕いたという内容が聞かれました。前回、光と闇のバランスが崩れたときに闇の戦士がバランスを取り戻したというこれまで聞いていた内容と一致します。ルーネスたち光の戦士はそれとは逆にあふれ出た闇を打ち砕くのが使命となっていたはずです。しかし、これをよく思わない男がアムルの南の山中に居を構えているのだそうです。その男の名前はゴールドル。なんとゴールドルは4つ目のクリスタルの持ち主だそうで、自分の持つお宝を打ち砕かれては敵わないと光の戦士たちを常に警戒しているとのこと。そして、このアムルにたどり着いたルーネスたちを見て第六感が働いたゴールドルは、ルーネスを光の戦士と思い込みエンタープライズ号を鎖でがんじがらめに縛りつけてしまったそうです。ゴールドルの見立て通り、四人は光の戦士ですので人を見る目はあるのかもしれません、その男。ちなみにエンタープライズ号は主を待つようにこの町の港に停泊していたそうです。不思議ですが、クリスタルのご加護か何かでしょうか。

さて、そのゴールドルですが、大変用心深いのか、自分の館の前におそろしい底なし沼があって、訪問して落っこちようものなら生きて返ることはないのだそうです。わざわざ沼地に居を構えて、自然の防御壁で館を守っているわけですね。三方を山に囲まれ、千曲川(ちくまがわ:信濃川の長野県での呼称)を天然の堀とする松代城に通ずる何かを感じますが、一般的に沼地は建築には適しておらず、深いところの岩盤まで掘削して芯を立てないと、地震の際に傾くこと間違いなしです。先の震災を浦安市で過ごした私は、町がサラサラと液状化してコンクリートがグニャグニャになった光景を目の当たりにしたので、ゴールドルの家は地震保険で全壊判定が出るぐらいには傾いていると思います。奇しくもクリスタルの影響で地震が多発する世界ですから、保険料も相当高額になっているものと思います。

そこまでしてゴールドルはクリスタルを守りたいわけですが、どうやらこの男、金に目がない性格らしくて、館のものはみんな金でできているという秀吉ぶりだとか。さぞ盗賊から目をつけられやすいことでしょうし、沼地で館を守りたいと思うのも納得できます。しかも、仮に沼地を突破したところで館の中は施錠でがんじがらめだという噂です。もう、そんな窮屈な思いをしてまでお金が好きというのは理解できないのですが、こういう人じゃないとお金をたくさん貯めることなんてできないんでしょうね。あー、シーフからバイキングにジョブチェンジしてしまったのは失敗だったかも。バイキングも略奪行為を行うケースがあるから、彼の所有権を侵犯する能力はあるでしょうか。

ゴールドルについてはもう一つ魔法に滅法強いという情報が入ってきました。完全に魔法防御が施されているというのは、ドラクエでいうところのメタル系モンスターみたいな感じでしょうか。しかし、気がつくと現在、4人のジョブは竜騎士、バイキング、吟遊詩人、幻術師と一般的な魔法を使えるメンバーは一人もいません。幻術師の召喚魔法は多分、別の生物を呼びつけて敵を攻撃させるような間接的な攻撃呪文なので大丈夫でしょう。ん?ということはゴールドルとは平和的に話し合ってクリスタルを譲り受けるというシナリオはなさそうですね。新しいジョブの熟練度を十分に上げる作業が必要になりそうです。

エンタープライズ号を取り戻し、クリスタルを奪取するために必要な目的地がゴールドルに定まりました。町の外を出てみると、確かにエンタープライズ号が鎖でつながれている模様。次回、ゴールドル攻略の具体的な筋道をみつけてみようと思います。あと、試しに新しいジョブで近隣の敵と戦ってみたところ、めちゃめちゃ強くて歯が立ちませんでした。FFのモンスターの強さの調整ってシナリオの進行度を横軸に、強さを縦軸に取ると、雑な階段状過ぎないですかね。全然、上れません。