国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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赤い面の者

前回、太ったチョコボ見物に寄り道をしたルーネスたちですが、さて、さすがにトックルに向かわないとあの老人と女子供しかいない集落がアーガスの兵に何をされるかわかりません。っていうか、もう手遅れな感じも否めません。浮遊大陸の正確な広さはわかりませんが、ドワーフの洞窟から直接トックルに向かったところで、船で何日かかかりそうな距離ですし、駆けつけた頃には村は全焼してるんじゃないでしょうか。Google Mapsのように画面の左下に縮尺が書いてあれば、距離感が掴めて移動時間の目安もつきそうです。そしたらギサールやデブチョコボに寄り道しなかったかも。そんな言い訳を考えながら、チョコボの森をでます。外にでて気がついたのですが、グルガン族の住んでる谷の南に湖があって、そこに何かの影がうごめいています。はて、今まで行ったことのない場所でしょうか。好奇心に突き動かされるまま、その湖に向かいました。結果、湖は岩山で取り囲まれ、唯一侵入できそうな場所も滝になっていて手漕ぎのカヌーではどうにもならなそうでした。・・・トックルの民が心配です。

トックル襲撃の報から実際にどのくらい時間が経過していたかわかりませんが、ルーネスたちがやっとのことでトックルに到着すると、その直後に謎の力が働いて4人は前のめりに倒されます。抗おうにも力が入らないのか、道端に伏せた状態のままのルーネスたちに対して、「それ、捕まえろ―!」と号令がかかり、赤い仮面をつけた人間がワラワラと草影から登場し、あっという間に捕縛されてしまいました。どうやら待ち伏せされていたようですね。久々の大ピンチですが、「つれてけー!ハイン様の城で奴隷として使ってやるわ!」との声が聞かれたので、どうやらすぐに命を奪われるということはなさそうです。はてさて、奴隷にされるということは、鞭で叩かれながら岩を運んだり、歯車を回したり、女子奴隷にかばわれたり、樽に乗せられて滝から脱出したりする感じでしょうか。気がついたら10年ぐらい経過していて、ルーネスたちが立派に成人してたらどうしましょう。

移送中に気絶させられたのか、ルーネスが目が覚めるとそこは見慣れない牢屋の中でした。まだ意識がはっきりしないのか「ここは、一体・・・」と辺りを見回すと丁度目を覚ましたイングズの姿がありました。「どこかに連れてこられたようだ。」誘拐という憂き目にあっても冷静に状況を分析するイングズさんです。何事にも動じないというか、感情が鈍いだけなのかもしれませんが、とりあえずパーティー内の年長者としてどっしり構えていらっしゃいます。牢の中を見回すとアルクゥやレフィアの他にもう一人一緒に掴まっているようですので、話をきいてみると「この城は生きている森の長老の木を繰り抜いて作ったものだ。長老の木はハインに操られている。」とのことでした。

浮く巨木

ってことは、例のトックル南をフヨフヨと浮き上がっていたあの天空の城に今いるわけですね。そういえば生きている森の妖精もハインに長老をもっていかれたなんて話をしていましたっけ。当時はこの浮かぶ城にアクセスする方法がなかったのでハイン討伐を忘れていましたが、奇しくも向こうから招き入れられるような形でハインの居城への潜入に成功しました。しかし、未だ囚われの身。牢から出ないことには戦えません。牢内を調べると横の牢屋につながる横穴があいていましたので、そこを通って牢内を移動します。

アーガス王

いくつか牢を越えていくと、数人の人がものものしく取り囲む中に何やら高貴な雰囲気を醸し出す人物がいらっしゃいました。口髭に王冠というまさしくといった王様スタイルのアーガス王その人です。無人のアーガス城の城主がこんなところにおわすとは、やはりハインに誘拐された口なんでしょう。こんな薄暗い場所ではありますが、失礼のないように謁見させていただきましょう。「私はアーガス、砂漠の北にある城の王だ。」アーガス王のお名前はアーガスとのことですが、それでは先代の王様の名前もアーガスだったのでしょうか?アーガス何世かはわかりませんが、きっと家系図は「アーガス」だらけに違いありません。三遊亭円楽みたいに継承されていく系ですね。きっと幼名とかもあったんだろうなとか思いつつ、今はそれどころではありません。アーガス王は兵士をハインの呪いで操られ、城も空っぽにされて、対抗する術がなくお困りの様子です。「ハインは元は側近だったが・・ゴホッゴホッ」と体調も芳しくなさそうで、レフィアが心配そうにしています。ケアルとかご病気には効かないのでしょうね、きっと。他に頼りもない持たざる王様はルーネスたちに代わりにハイン討伐を依頼します。ルーネス自身もハインに狙われていたようですし、断る理由もございません。

アーガス王の側近の人たちにもお話をうかがってみました。王に近いところにいて、一緒に投獄されているとなると、そこそこの身分の兵士なのかもしれません。護衛の兵が言うには「アーガス王の剣・キングスソードをハインは隠している。」とのこと。直訳するとドラクエ3でいうところの王者の剣ってことなので、オリハルコン製の剣相当の品でしょうか。一国の王が振るうのですから、やはりそれなりの品のはず。アダマンタイト製レベルということにしましょう。

ハインに関する情報もいただきました。元々、アーガスの神官だったハインは地震の後から様子がおかしくなり、悪の力に取りつかれていったそうです。何か強大な力を得て、欲望に負けてしまったというのは、人間の業です。実際に手を汚して出世していく人が会社にいますよね。会社組織に属していないので、本当にそうなのか検証不足ですが、ハインみたいな人は向上心が強すぎて、客観的に自分をみられないタイプかもしれません。果たして、それで部下がついていけるでしょうか。あー、そういえばハイン部長は人を操ることにも長けているのでしたっけ。赤い仮面を部下に着用させ今や汚れ仕事も操った部下たちにやらせる立場ですか。上に昇るのも、下を抑えつけるのも抜かりなし。この部長の真価は業績で測るしかありませんので、ルーネスたちを打ち漏らして失脚してもらいましょう。

さて、牢屋の中にはハイン部長のスパイが紛れ込んでいました。「ハイン様をたオスだと!?死ねい!」とデーモンという部下がルーネスたちを襲ってきます。しかし、牢屋の中でルーネスたちは丸腰です・・・丸腰じゃなかった!どうも赤い仮面の者たちの仕事は雑だったようで、武器や防具を奪うことなくそのまま投獄されていた模様です。まぁ、FFのジョブには武器や防具がなくても困らない類のものがあるので、いずれにしても問題はなかったのですが、すんなりとハインのしもべを撃破できました。

牢屋の終点には、死にかけたアーガスの兵士がいて、壁に向かって指を指しながら息も絶え絶えに「私はもうダメだ。これを使って小人になって壁穴から出るのだ。」とミニマムをくれました。ミニマムとかトードで先に進めるっていうのにももう新鮮味を感じなくなってきていたので、またか・・・って思ってすいません。壁に空いた小さな穴を使って、ハイン城を自由に探索できるようになりそうです。