塔の炉 塔の炉

国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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闇の星

塔の炉

隠された秘密のスイッチによって、ルーネスたちはついにオーエンの塔の不気味な声の主と対峙することができました。やつはこちらに背を向け、何やら炉のような赤く燃え盛る穴をみつめています。火の勢いを諸手を挙げて歓迎しているような様子です。やがて、ルーネスたちの気配に気がついたのか、こちらに向き直りこの異様な景色についてわざわざ解説を始めてくれました。

話によると、この男(?)の名は「メデューサ」。ギリシャ神話のゴルゴン三姉妹の一人と同じ名前ですので、おそらくそれをモチーフにしたモンスターなのでしょう。となると、ドレッドヘアーのようなあの頭髪はやはり蛇でしょう。そして、見る者を石化させるという設定もあるので、戦闘時には状態異常を引き起こしてくる可能性もありそうです。確か、「金の針」で凝りをほぐすと石化が解けるんでしたっけか。「ザンゲ様」とこいつが呼ぶ者の命によって、塔を破壊し、この浮遊する大陸を闇の星へと還すつもりらしいです。相変わらず「ヒッヒッヒ」と笑いながら余裕綽々な様子です。結構大事な任務を任されているので、実力も相当なものなのでしょう。「邪魔をしたら殺す」と息巻いてますね。はてさて、こいつのいう「闇の星」「ザンデ」とは何なのでしょう?確か、オーエンの塔は空に浮かんでいるこの大陸とそれとは別にあるであろう、地上とを接続している機関でもあったと古代人によって聞かされていました。代々、塔の守りは古代人が行っていたようですが、古代人の末裔は「チョコボで大陸一周」の報酬をこびとのパンで済ませるような文明や文化の退廃した者たちです。その間隙を突いてメデューサによるオーエンの塔破壊工作作戦が発動したのでしょうか。塔が破壊されると、浮遊大陸はその浮力で地上からどんどん離れて、飛行石の力を制御できなくなった天空の城ラピュタのごとく上へ上へと昇って行ってしまうわけですね。地球~はま~わ~る~♪

メデューサ

とにかく、メデューサを放っておくと、4人の戦士の大事な人たちごと浮遊大陸がさらば地球よ状態になってしまいそうです。サラ姫のためとなると一段と力の入るイングズはもちろん、レフィアも反目する父親のことを考えたりすることでしょう。一方メデューサは着ていたローブを脱ぎ去るとその体は・・・なかった。こいつ首だけで構成されているモンスターのクセになぜかさっきまでローブを着用していたおしゃれさんです。なんていうか首だけのメデューサっていうと要するにメデューサボール(DQ2)ですね。こちらのメデューサは阿修羅面(怒)みたいな形相なので、かわいらしさのかけらもありませんので、遠慮なく倒しましょう。オーエンの塔破壊を任命されていた割には、危なげなく戦闘を終えることができました。

しかし既にメデューサの工作が進行していて、目前の炎はその勢力を増し、レフィアが「今にも爆発しそうよ!」と警告を発します。さすが黒魔道士、炎の状態管理に敏感です。その言葉に呼応するようにデッシュがついにその記憶を完全に取り戻しました。彼の正体は、この「オーエンの塔の管理人」にして「古代人の生き残り」だそうです。古代人が現代に存在する理由も判明です。彼はこの塔を永年守護すべく眠りについていて、塔に異変が起こった時に自動的に目が覚める仕掛けがほどこされていたのだそうです。なるほど、大地震あたりで目が覚めたんでしょうね。しかし、目が覚めたものの記憶障害というハンディを負ってしまい、メデューサの工作に対して後手に回ってしまったわけです。いろんな危険のパターンがあるので、何事にも予備の対策が必要なのは今の福島原発をみていればよくわかりますね。古代人の危機管理体制に疑問をいだきつつ、それでも今回の大地震は想定外だったのかもしれません。ともかくデッシュの記憶が戻ったのですから、彼本来の役割に従事していただきましょう。

デッシュいわく、このままオーエンの塔が破壊されると、この浮遊大陸はやがて太陽から離れていってなんとかかんとか・・・この大陸が浮遊する原理はわかりませんが、太陽の重力にも負けずにどっちかの方向に直進を続けてしまうってことなんでしょうね。それってものすごい力ですよ。物流業界はもちろん、観光業にもいい影響を与えそうですし、排気ガスもでないのならば環境問題にも貢献します。っていうか無制限に推進力が得られたらエネルギー問題だって解決です。原発も風力発電も太陽光発電もオワコンって奴です。

夢のような新技術に気づいてしまいましたが、事態はそれどころではありません。デッシュが中に入って暴走を食い止めるとか言い出しました。

デッシュ:お前たちは先に進め!
デッシュ:ここでお別れだな!最高に楽しかったぜ!
デッシュ:これが俺のデスティニー

誰かに地獄のミサワ先生の絵をつけたしてもらいたいようなセリフが連発されます。記憶を取り戻した彼から、ドワーフの島に火の力があるからそこを目指せという具体的な指示をもらったので、ルーネスたちの次の目標も定まりました。

デッシュ:あばよ!

柳沢慎吾さんの名台詞で締めて、渦中へ飛び込むデッシュさん。おいかける間もなくルーネスたちは不思議な力で外で停泊していたエンタープライズ号にワープします。これはデッシュの力の作用のようです。オーエンの塔は小爆発を伴いながら、壊滅は免れた模様。しかし、その内部はおそらく・・・デッシュによって4人は生かされたというわけですね。また、これもデッシュの作用なのか、大陸の内海と外海を隔てていた海峡の渦巻きが消滅して航行が可能になりました。少しデッシュにひかれていた光の戦士の紅一点レフィアが一言、「デッシュ、無事でいて」ともらして、しばらく沈黙が流れました。