国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

« チョコボで一周:後篇 | メイン | 地震の恐怖よ »

チョコボで一周:前篇

収まったかなと思うと、再び始まる余震たちに気を許せない毎日が続いている東日本です。計画停電中は暗闇で逆転検事2にいそしむ毎日でしたが、今作はこれまで以上に無為につっかえるところがなく、私の御剣検事はスピーディーに事件を解決してくれました。逆転シリーズはキャラクターもさることながら、人語の論理展開や推理という携帯ゲーム機のスペックではおよそ無理な処理をプレーヤーにアウトソースするためのインターフェイスが抜群に優れていると思います。今回の追加機能「ロジックチェス」は時間制限の中で相手を追い詰めていくという演出がすごいゲームにはまってると思いました。次はレイトン教授と成歩堂くんの共演が3DSで決定しているようですね。予告ムービーをみてみたら、二人が反目している感じがかなり興味をそそりました。

さて、古代人の末裔から現在地が宙に浮かぶ大陸であることを知らされた光の戦士の4人でしたが、そういえば緑色したハバムートに連れられてこんなところにきちゃったんでしたっけね。今、2年近く前の記事で確認したので間違いありません。ルーネスたちの出身地であるウルの村との位置関係が少しはっきりしてきました。ただし、緯度と経度はわかりません。ただただ、高度が上であるということばかりはわかりました。つまりGoogle Mapsを使ってもこの場所はみつからないってことです。ONE PIECEで例えるならば空島ですので、貝殻をみつけたら拾っておきたいところです。

チョコボはBボタンで降ります

一行は、末裔の一人が「チョコボ」で大陸一周できたらいいものをくれるというので、村の東のチョコボの村を訪れました。オープニングムービーでは4人がチョコボに乗って変な宮殿を目指していたような気がしますので、見せ場が近かったらどうしましょうか。大陸一周中にいろいろな冒険があって、仲間が増えたり、強敵に遭遇したり、楽しいことも大変なこともあるでしょうが、一つなぎの財宝のためなら「チョコボ王に俺はなるっ!(ドーン)」の勢いでやりとげたいと思います。チョコボの森はそれっぽい茂みがフィールドマップ上ですぐに視認できました。中に入るとチョコボがたくさん群生していますので、手近なチョコボに話しかけると「チョコボみーっけ!」と有無も言わさずそのチョコボに跨って、4人は再びフィールドマップに出ました。チョコボはどうも一人乗りらしいので、実際は4匹のチョコボをみーっけしているわけですね。となると、それぞれのチョコボにも個性があったりするわけです。

ルーネス号:やたら先頭を走りたがる
アルクゥ号:ルーネス号にいじめられて体調が悪い
レフィア号:ルーネス号よりも前を走ろうとする
イングズ号:無駄に鳴かない

はやくもアルクゥのチョコボが気になるところです。とりあえず、チョコボに乗っているときは敵に遭遇しないので、大陸一周も基本的に無傷で済むはずです。問題は途中で気になる町があった場合、チョコボを降りるか降りないかの判断ですね。私はFF2のミシディアにチョコボで立ち寄った際に、帰路で死にまくるという切ない経験を持っていますので、チョコボに対しては一般的な人と比べてマイナスなイメージを少なからずもっています。なのでチョコボのご利用は計画的に、斜に構えがちなのです。

さて、出発してみると、事前に考えていた懸念はすぐに吹き飛びました。この大陸は外周が高い山に囲まれていて、外側のふちに沿って特に障害もなく一周できるような作りになっています。まるで大自然のサーキットレース場のようなこの地形は、もちろん意図的にそういう作りになっているのでしょう。大陸の外に海はなく、ただ空だけが描画されているので、現在地がとんでもないところにあるということは大陸を一周もすれば十分に伝わります。制作側の意図が透けて見えるちょっとわざとらしい地形ではありますが、それにしても大陸ごと浮遊しているというのは不思議な現象です。やはりクリスタルの力がなせるわざなんでしょうか。それともオーエンの塔という謎の建築物がガッチリ大陸ごとホールドしているのでしょうか?もしも大陸が浮いているのであれば、地震による被害は限定的なので海竜もこんなことにはならなかったと思うのですが、これがオーエンの塔の高層階だと考えるとその体感震度は相当なものだったでしょうね。姉歯建築設計事務所の耐震強度偽装問題なんてのが5年以上前に取り上げられましたが、オーエンの塔の設計士にずさんな奴がいたら今頃、大陸ごと倒壊していたわけで、地上も含めた大惨事に発展していたことでしょう。チョコボの生息地域がもしもここに集中していたら、絶滅の危機すら考えられます。

いやはや、自分自信が地震の被害にあったというだけで、思考がついつい暗い方に沈みがちでいけませんね。#prayforjapan

さて、大陸を1/3周ほどした頃でしょうか。何を間違えたか、指がBボタンにぶつかりました。するとルーネスたちはチョコボから降りました。そしてチョコボたちは自分たちの森へと帰って行きました。・・・たった一つのボタンで失われる信頼関係っていうのがあるのですね。チョコボっていうのは全プレイ時間中それほど乗っている時間の長い乗り物ではないと思います。そして、移動スピードが通常と比べてグッと速くなるのでとても爽快感があります。それゆえ、最初に乗ったら練習もせずにいきなり遠出したくなる魅力にあふれたものでもあります。だから、多分、慣れていない人は、Bボタンを押して降りたら、チョコボが帰ってしまうことを知らずに大陸を一周し始める人もたくさんいると思うんですよね。まぁ、Bボタンを押さなければいいだけなんですから圧倒的に無事に大陸一周を済ませてから、はじめて「チョコボは飼い馬みたいに主の傍で待っていてくれないんだ!」って気がつく人が多いとは思うのですね。でも、ほら、不意の事故ってあるわけですよ。耐震構造はしっかりしてたけど、津波は想定されてないとかあるわけです。チョコボをBボタンで間違って降りちゃうのは、想定できるアクシデントじゃないですか。だから、テキストを保存する前にウィンドウを消そうとすると「保存されていませんがよろしいですか?」みたいな警告が出る親切な設計があったら助かりますよね。「冒険の書に記録してないが中断してもいいのか?」のメッセージにテンパッて意図しない方を選択しちゃうこともありますが、さすがに二つ目のミスの責任は自分で負う覚悟ですよ。だからチョコボを間違って降りることを防止する何らかの措置があったら、もしかしたら私は大陸の1/3の距離を敵に嬲られながらトボトボ帰る必要もなかったんじゃないかと思うと悲しくなります。自己責任であることは重々承知しておりますし、過度の安全設計が開発効率やプレイのスピード感を阻害する例もたくさんあると思います。では、せめてコンフィグ画面に「チョコボを降りるときは警告する」というチェック欄はつけられないでしょうか?デフォルトはオフで結構です。実装されたら、真っ先に私はオンにします。

チョコボはBボタンで降ります

ちょっと強くなって帰ってきたルーネスたちを森で出迎えてくれたのは、例のチョコボたちでした。彼らへの不信感がシリーズを重ねるごとに募っていくような気がした瞬間でした。