国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ビッグマウス

ミニマム!それは人から物理的攻撃力を奪う呪文。ネプト神殿の中で発見したドラゴンの像の口が小さく開かれているのに気がついたルーネスたちは、小さくなれば入れるという驚愕の事実に気がついてしまったので、ミニマムを使って再び南君の恋人状態になるのでした。前回は小人の村に入口のある山脈の向こうに続く隠し通路を通行するために仕方なく使用した呪文です。ただ、この呪文を使うと戦士(ルーネス)やモンク(イングズ)がまったくの役立たずになってしまい、デッシュにしつこく「小さくなったら魔法を使う、これマメな」と自慢げに語られるというひどい状況になるので、正直嫌いな呪文です。カプセルコーポレーションのご令嬢がかつて人を小さくしてしまう腕輪型の発明をしたことがありましたが、その発明によってあの無天老師様の武力が見事に削ぎ落とされ、あまつさえトイレに落として流されるという信じられない事件が起こったことがありました。あの通常時でさえ、戦闘力が139もある亀仙人様がこのありさまですから、ルーネスごときの戦闘力は1未満の計測不可能状態に決まっています。

ルーネスとイングズがそんな貧弱、貧弱ゥ状態になっているのに、長いことFF3をプレイしていなかった自分が気づくのはもっとずっと先のことでした。ドラゴンの像の中は洞窟上になっていて、途中宝箱もあったりしつつもほとんど一本道でした。出くわす敵はほとんどレフィア(黒魔道士)が呪文で倒していました。なんか戦士とモンクの火力弱いな~こんなもんだったっけ?なんてボンヤリ先に進んでいき、アルクゥ(白魔道士)にもたまに攻撃魔法を使わせてみるも、なんか回復魔法が使えなくなるんじゃないかって恐ろしくなってきて、後で後悔するのでした。そんな中、異様な活躍をみせたのがデッシュさんです。やつのサンダラが敵を一掃してくれると、レフィアさんのMPも温存できるし、戦闘後の回復作業も不要だし、とても重宝する仲間としてパーティーの信頼を勝ち得てくるのでした。それに引き換え、ルーネスとイングズときたら。敵の毒攻撃を食らって、どくけしを消費するだけのごくつぶしもいいところです。

洞窟も後半になって、自分の居心地の悪さに耐えかねたルーネスとイングズが揃って黒魔道師にジョブチェンジしました。しかし、結果は惨憺たるもので、ジョブチェンジ直後のMPは0でした・・・。MPの切れた魔法使いは、ガスの切れたライターのようなもので、単純にHPの少なめな人間に成り下がります。一人敵を薙ぎ払い続けるレフィアさんの視線が痛いですね。

おおねずみと宝石

しかし、二人の最適ジョブについてこれ以上検討する間もなく、洞窟の行き止まりに辿りつきました。終端のちょっとくぼんだ場所には、一匹のねずみと赤くキラキラ光る石が落ちています。なるほど、宝石を運んだのはどうやらツバメではなくねずみだったようです。きれいだったので、自分の巣に持ち帰ってしまったのでしょうか?まるでカラスのような行動です。そのねずみから宝石を取り返して、ドラゴンの像にはめ込めばきっと何かいいことが起こることでしょう。しかし、ルーネス(役立たず)が手を伸ばすと、このねずみ、いきなり話かけてきました。人語を司るねずみといえば、なかなか著作権の切れないあの人とかが有名ですが、あれはねずみを擬人化したキャラクターです。任天堂の有名な電気ねずみですら、しゃべることはできません。(今はニャースの話はやめましょう。)ねずみのいうことには、この宝石は俺のものなんで渡せないとのこと。即、開戦となりました。

このねずみの名前は「おおねずみ」でした。いや、確かにルーネスより一回り大きいようですが、今はミニマム状態ですから、通常状態では「こねずみ」程度なんではないでしょうか?せめて風の塔の「おおねずみ」ぐらいのサイズ感がないとドラクエ派としてはその名を呼べません。まぁ、そんなこねずみ相手でも、今は戦力がレフィアとときどきデッシュだけという厳しい状態です。戦闘は少しずつねずみの体力を削っていくという残念な作業に終始してしまいました。黒魔道士の黒いトンガリ帽子に黒いリボンを巻いたレフィア姐さんがまぶしすぎて直視できないルーネスとイングズ。アルクゥは白魔法で貢献していたので、完全にルーネスを見る目が上から目線です。

★パーティー内ヒエラルキー

1.レフィア
2.デッシュ
3.アルクゥ
4.イングズ
5.ルーネス

無事、おおねずみを倒した頃には、レフィアとルーネスの間には、アッコ姐さんと若手お笑い芸人ぐらいの差が開いていたとかなんとか。赤い宝石はやはりドラゴンの像の片目だったようで、大地震によって像から外れたものを欲張りなおおねずみが持ち去ってしまったというのが今回のネプト竜騒動の原因でした。「ネプトのめ」というアイテム名ですから、ネプト神殿のドラゴンの像がネプト竜と関係があるという裏付けもできました。(裏付けるまでもないですが。)さて、きた道を戻ることになりましたが、帰り道もレフィア姐さんの黒魔法頼みです。ミニマムの影響抜きに、ルーネスが小さくなっていくのを感じました。帰路でデッシュが「なぁ、俺も光の戦士の仲間に入れてくれよ」と言ってきたのを私は忘れません。軽口のつもりでも、このタイミングで言われたら断れるわけがないじゃないですか。

一向はドラゴンの像の口から吐き出され、赤い宝石を元の通りにドラゴンの目にはめ込むとどこからともなくネプト竜の声が聞こえてきました。ネプト竜はひとまず宝石の一件のことでルーネス・・・もといレフィアに感謝の意を表しました。どうも、あの宝石はネプト竜の像の目の位置にあるものの「心」に当たる存在だそうで、それが失われると竜の体が制御不能で暴れ出すのだそうです。なるほど、その結果、ルーネスたちは一度全滅していますが、そのことは水に流すとしましょう。心が戻ったことで、再び竜は海底に眠り「」を守ることができるのだそうです。あー、FF1的に言えば、「クラーケン」を倒した後ぐらいな状態ってことでしょうか?ということは、「水」以外に「火」「風」「大地」などがその他の保護対象なわけで、それぞれに別の守護神的な存在がついていると推測されます。しかし、ネプト竜が言うには、彼が不在の間に「水は光を失った」のだそうです。誰かが大地震とともに光を地中深くに閉じ込めたっぽいとのことなので、大地震が人為的に引き起こされたもので、その目的が「光」の奪取にあるのではと透けてみえてきました。となると、ルーネスの旅の目的は大地震を起こした犯人探しと光の奪還というところに収束する予感です。最後に、ネプト竜が「みずのきば」というアイテムを渡して消えたので、・・・とりあえずルーネスは戦士にジョブを戻しました。