国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ミクロの決死圏

コイバナのレフィアどうにも胡散臭い男・デッシュのたっての希望で一応、パーティは再び5人に膨れ上がりました。記憶喪失とか言い出して、「MR.ブレイン」のキムタク気どりでしょうか。脳科学の見地からこの男の本音を引き出してやりたい気分です。そんなプレイヤーの不満を見抜いてか、レフィアがデッシュに詰め寄ります。「サリーナさんが泣いてたわよ!」まるで自分がポイ捨てされたかのように、女子を大事にしないデッシュを批判し始めます。レフィアったら、過去に何か男にだまされた経験でもあるのでしょうか?そりゃ、まあ、鍛冶屋の修行中の女子と花嫁修業中の女子とで、どちらが男性受けをするかといえば、当時の(封建時代を想定)ジェンダー観も踏まえれば後者寄りであるのは仕方がないかもしれません。家出の一つもしたくなるってもんです。
そういえば、ベッドに横たわって泣きくれるサリーナの話を一番親身に聞いていたのもレフィアでしたね。クリスタルに選ばれた4人による世直しの旅にあって、一人女子がいるというだけでも随分とその活動内容も違ってきそうですね。女性の繊細な感性が、こういった男性視点では些細な出来事にも敏感に察知してくれそうです。男子の世直しよりも、ぐっと具体的な身近な世直しができれば、それはレフィアの功績といえるでしょう。
デッシュもサリーナの話にことが及ぶとバツが悪そうです。記憶を失ったものの「何かをやらなくてはいけない」ということだけは覚えているそうで、そのためにはサリーナを町に置いて行くのは致し方のないことというのがデッシュの言い分でしょう。そんな言い訳で女子が納得してくれるのであれば、男子はどれだけ楽なことでしょう。男のロマンという言葉は、もう通用しないのです。

落ちた場所は半島とりあえず、いつまでもドラゴンの住む山にいるわけにもいかないので下山することにします。とはいっても、ドラゴンの巣から飛び降りる以外に脱出方法はなさそうです。いろんなゲームをこれまでやってきましたが、何故か高いところから飛び降りるというシチュエーションには、リアリティが欠如していることが多いような気がします。きっと任天堂のマリオがAボタンでめちゃめちゃジャンプするようになった辺りから、高さという概念がマヒしちゃったんでしょうね。現実的には、自分の背の高さほどの高低差を飛び降りるのだって、そこそこ足に衝撃があるものです。ある意味スペランカーはリアルなのです。暗く酸素の少ない洞窟の中で、2メートルの高さから落ちたら、衝撃で一機減るのも当然でしょう。ん?「一機」という表現が、今の人にも通じるのかちょっと心配です。シューティングゲームあたりからきている表現なのかな。
まぁ、とにかく標高何千メートルあるかはわからないのですが、とりあえずドラゴンの住む山から飛び降りました。斜面だと飛び降りられないので、崖から落ちたというのが正解でしょうか。着地時に両足が複雑骨折とかいうレベルではありません。落下中に圧力で内臓が破裂するぐらいの加速です。ケアルでどうなるとも思えませんね。パラシュートやむささびの術、あるいは風のマントを駆使して、きっと何とかするのでしょう。その証拠に落下した先は見慣れぬどこかの半島の中央です。麓どころかこんなにも飛ばされるなんて、やはり風のマント的な何かの作用があったのでしょう。っていうか、ここはほんとにどこなんでしょう。東に海が見えるので、もしもカナーンのあった大陸であるとすれば、ドラゴンの住む山の東の山脈を飛び越えてこんなところまできてしまったということになります。ドラゴンに一度拉致された経緯がありますから、その段階で既に別の山に飛ばされていたのでしょうか?いや、ドラゴンの「住む」山であることは、ドラゴンの雛がいたことからも明らかでしょう。とにかく、デッシュを探しにきたせいでえらいことになりました。先ほど無謀にもバハムートに挑んでしまったため、一刻も早く回復できる場所に行きたいのですが、カナーンにはたどりつけそうにありません。

回復の泉に第一こびととにもかくにも動いてみないと事態が改善されません。一行は着地した半島を後にし、森林地帯に足を踏み入れます。すると、フィールドには表示されませんでしたが、泉のある場所を発見しました。クリスタル様のご威光のおかげで、泉の水で回復するという特異体質になった4人はなんとか瀕死の状態から脱出します。さて、泉の周囲を気をつけて見回してみると、なんだかペットボトル飲料のおまけについてきそうなフィギュアっぽい生物が泉の水をせっせと汲んでいました。これこそがカナーンでも噂になっていた「こびと」です。確か、カナーンの南の森に小人が住んでいるという話でしたから、この水汲み小人の住居から北上していけばカナーンに戻れるはずです。デッシュを連れていけば、サリーナから何かもらえるでしょうか。
小人だからといって、意思の疎通は可能なようなので、この小人に話を聞いてみましょう。こうして小人と話しているとドラえもんの大長編「のび太と小宇宙戦争(リトルスターウォーズ)」を思い出してしまいます。小人になって贅沢な牛乳の湯船に浸かるしずかちゃんが印象的でしたっけ。そういえば、デッシュからミニマムを譲り受けていたのを忘れていました。これを使えば、牛乳風呂だって低コストで実現可能ですね。まぁ、学校から帰ってすぐにひと風呂浴びるような風呂マニア向けの遊びですから、特にやりたいとは思いませんけれどもね。少年アシベのお父さんが子供のころにプリンだかヨーグルトだかのプールで(食べながら)泳いでいたのを読んだことがありますが、こっちの方が楽しそうです。

トーザスは南の森さて、小人の話に寄ると小人の集落「トーザス」は南の森にあり、小人しか入れないとのことです。先ほどの通り、ミニマムを使って小人になれば、そのトーザスという小人の村に入れるらしいです。本当はトーザスではなく、カナーンに帰りたいのですが、まぁ、ここはせっかくですので見聞を広めに小人の暮らしを観察しに行くことにしましょう。
とにかく、私の想像していたタルタル的な小人像はこれで壊れました。親指姫や一寸法師のような手のひらサイズのハンディカム的な小さい人間が小人ということのようです。なかなかファンシーな世界ですが、遺伝子レベルでも人間といえるのでしょうか。ドワーフみたいなのも小人と呼ばれることがありますが、ピグミーマーモセットサイズとなると、なんだか対等に接していいものかどうか悩みます。スイフトのガリバー旅行記でリリパット国民に縛り付けられるガリバーの姿ばかりが頭にちらつくなぁ。

仕方なくジョブチェンジで、ミニマムはLV.2の白魔法なので、現在のジョブ構成では誰も唱えられないことが判明します。そこで、魔法使いつながりでレフィアを白魔道師にジョブチェンジしてみることにしました。あの黒くて大きい帽子が目障りでしたしね。黒い三角帽子というのは魔女をモチーフにしていると思うのですが、あの帽子にとんがり耳で醜く長い鼻という魔女のイメージはどこで作られたものなんでしょうね。「とんでもないっ!」と奥さまは魔女でサマンサやエンドラが憤っていましたよ。確かに私が魔女だったら、もう少しましなファッションを選ぶかもしれません。「白=善」「黒=悪」みたいな色のステレオタイプは確かに子供の時から持ってますが、魔女だからって結婚式まで黒いドレスを着るわけじゃあるまいに。
ともかく、宗旨替えをして、黒魔術を捨てたレフィアは白魔道師になりました。この白い法衣姿の方が私は好きですよ。裾の赤い三角がなかなかきれいだし。

全員こびと仕様そして、覚えたての「ミニマム」で全員こびと状態になりました。なんかステータス異常のマークがついているのが気にかかりますが、これでトーザスという小人の町にいけるわけですね。「ミニマム」は、個別に小人化することもできれば、パーティー全体に一度にかけることもできるんだそうです。また、再度ミニマムを唱えると小人化が解除されるとかなんとか。ということは、トーザスの町の中でミニマムを唱えたら、町民全員が突如巨大化して、建築物などが壊滅したりするわけですね。これは楽しみ。白魔道師は正義の味方で良い人なので、そんなことはしませんけどね。

なかなか見つからないトーザスそれにしても、南の森と漠然と指示されただけで、具体的にはどこら辺にあるのか、さっぱりわかりません。小人の村ですから、フィールド画面で目を凝らしても小さすぎてみつからないわけです。虫めがねをDSに近付けてもRGBのドットがみえるばかり。しらみつぶしに森を歩き回るしかないのでしょうか。森の中を散策するのも飽きてきたので、Yボタンで仲間に話しかけてみましょう。すると、どうやらデッシュも一緒にミニマムの効果を受けたらしく、同じくらいの身長になっています。仮にデッシュにミニマムをかけ忘れていたら、手のひらを返して、あいつはルーネスたちを踏みつぶそうとするかもしれませんしね。・・・私は必要以上にデッシュの素性を疑い、警戒しているようです。本当はすごいいい奴かもしれませんが、第一印象ってやっぱり引きずってしまいますね。

危険思想デッシュは「ここら辺にこびとの村があるはずだが・・・」と記憶喪失のくせになんだか物知り顔です。「ミニマムで小人になれば村に入れる」とか、さっき泉で聞いた話を得意げにアルクゥに伝えるあたりも、お調子者っぽいですね。しかし、アルクゥの受け答えは斜め上をいっていました。「なーんだ、そのまま入れたら巨人になれたのに・・・」サラっとおそろしいことを言ってくれるもんです。もしも自分の町にゴジラサイズの人間が突如現れたら、どれだけパニックなるか想像してみてもらいたいもんです。町人にしたら「踏みつぶされたくない」の一心で逃げまどいます。その様子を「人がゴミのようだ」と笑いながら進むつもりでしょうか。この子は身長が決して高いわけではなく、体力も人並み以下のいじめられっ子ですから、大きな身長、大きな力、大きな権限に何かコンプレックスがあるのかもしれません。ミニマムの逆呪文がもしも黒魔法にあったとしたら、アルクゥだけには覚えさせまいとこのとき強く思いました。

なぜクリスタルのことを!?さて、困ったことに小人になると戦闘中に物理攻撃の威力がほぼ0になってしまうらしく、シーフ・アルクゥ(巨人ファン)の「とんずら」を駆使して戦術的撤退を繰り返す羽目になってしまいました。ちっともトーザスが見つからず、フィールド上をグルグル歩いていると否が応でもモンスターに遭遇してしまうというのに、なんともこびとは不便です。戦士・ルーネスが力強く剣を振っても、モンク・イングズが渾身の一撃を見舞っても、モンスターは蚊に刺されたほどの様子もみせません。
そんなことをしていたら、デッシュに「せっかくクリスタルの力でジョブチェンジできるんなら、魔法で戦えばいいじゃん。」と指摘されてしまいます。全く持ってその通りなので、ぐうの音もでませんよ。こいつに教えられるとは・・・素直になれないルーネス。
っていうか、クリスタル様にパワーを授かったことをこいつに教えたの誰だよ!?結構大事な情報なので、知り合ったばかりのデッシュにそんなことを漏らしてしまうなんて、ちょっとがっかりだよ。何度もいいますが、私はまだデッシュに身も心も許していませんからね。クリスタルに守護されているなんてばれたら、反クリスタル勢力のモンスターが一度に襲ってくるかもしれないじゃないですか。アルクゥには情報戦の基礎から教え直さなければならないようです。(犯人はアルクゥという決めつけ)

ミラノス山脈にミラルカ谷悔しいけど、デッシュの言うとおり、全員魔法を使えるようにしようかな・・・なんて思っていたら、なんか目的のトーザスについてしまったっぽいです。確かに小人の街っぽく、普通の草木が大きく描画されています。また、町の小人たちもルーネスと同じ目線です。小人なんていうのは相対的な名称であることを自覚させられますね。小人にしてみれば、普通の人間が大きいだけだと主張したいでしょう。日本で販売されている世界地図では、日本が中央にありますが、欧米からは「極東地域」なんて呼ばれるのと一緒ですね。私はオーストラリアで南が上の世界地図をみせてもらったことがありますが、なるほどいろんな視点があるもんだと感心したものです。ちなみにこの地図は北半球の人、特にアジア圏の人にバカ売れだそうです。地図をひっくり返しただけで価値が生まれるなんて、商売ってオモシロ。
さて、最初に話しかけた小人にカナーンへの帰還を阻んでいた山脈の名前を教えてもらいましたよ。「ミラノス山脈」っていうらしいです。サイゼリアのドリアとは全く無関係とのことです。で、そんなミラノス山脈を貫く洞窟を抜ければ、ミラルカの谷に出られるそうな。そこにカナーンがあるのかと思いきや、ミラルカの谷にはバイキングが巣くっているとのこと。バイキングというのももはやFFの必須要素という感じですよね。プラボカで船をくれたあらくれバイキング・ビッケに、女子バイキング・レイラ姐さんと、歴代の主人公たちは何らかの形でバイキングたちと関わっています。ルーネスもそれに倣ってバイキングとは積極的に交流していかなくてはならないでしょう。海賊の話をしているとドラクエ7がやりたくなるのですが、プレイ時間を思い出すと気安く手に取れないんですよね。
現代でもソマリア沖にリアルパイレーツが登場しますから、海賊というのは案外社会に定着した存在なのかもしれませんね。犯罪者以外の側面も持ち合わせていたりするので、海賊=悪と即断するのも難しいところです。ディズニーランドでフック船長に会ったときには、気さくに遊んでくれましたよ。ピーターパンに「チクタクチクタク」よくいじめられています。一般ゲストにまで囲まれて、チクタクワニのトラウマを掘り起こされている姿をみると、結構気の毒です。では、次回、トーザス探検の巻。