国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

« ミスリルの悔い | メイン | ルーネス・ポッターと秘密の部屋 »

町で噂の男

デッシュがミニマムに病床のシドの嫁・ばあさんをエリクサーで救出したルーネスたちは、引き続きカナーン探索に乗り出します。おそらく、アーガス王という謎の人物に会うことで、ストーリーは次の展開をみせるのでしょうが、肝心のアーガス王の所在について手がかりが一切ありません。多分、この世界ではアーガスなんていうのは常識中の常識なので、シドもあえて所在地を教えてくれるなんてことはしなかったのでしょうね。でも、プレイヤーの私は別世界の人なので、アーガスと聞いてもドルアーガの塔ぐらいしか連想できませんでした。Wikipedia先生によると「ジャレコのゲーム」とか「イギリス海軍の空母」とかも出てきましたが、ギリシア神話の「100の目を持つ巨人」の名前が元ネタっぽいですね。巨人どころかカナーンでは「こびと」の話ぐらいしか聞いてませんけれども。なんでもこびとになる呪文・ミニマムというのがあるらしく、っていうかFF2でもあったらしいのですが、おそらくそれを使用して南の森のこびとと親交を深めるってことになると思うのですが、カナーンにあったミニマムは最後の一つを旅の風来坊・デッシュに売られてしまい在庫切れなんだそうです。まさかふらっと現れた旅人に最後の一つの魔法を買い取られてしまうとは・・・自動販売機に並んでコーラを買おうと思っていたのに、前の人が買ったコーラが最後の一つだったときと同じ悲しみです。最近はコンビニがあるのでそんな現象に遭遇することもなくなりましたね。

風来坊に恋したサリーナさらにデッシュがらみのトラブルが続きます。カナーンの少女・サリーナがデッシュに恋煩いで臥せっているとのこと。ふらっとやってきた旅の男に惚れてしまうというのはどういうことなんでしょう。デッシュという男は少女を出会った瞬間に惚れさせてしまうほどのイケメンなのかもしれません。スケコマシにして風来坊。行く先々で女子を毒牙にかけるというイメージが広がります。
そして、サリーナのベッドの脇でそんな話に熱心に耳を傾けるのはレフィアです。男子3人は、熱に浮かされた女子の話なんて興味はありませんが、そこは同姓ともなると俄然興味がわくようです。コイバナ大好きなレフィアは、女の子をこんな状態にしておきながらふらふらと町々を出歩く男を許せない感じです。わが身のことのようにデッシュに憤ります。ただし、デッシュが本当にすごくかっこよかったら、この怒りはかなり鎮静することでしょう。それはそれ、これはこれですから。

ドラゴンの住む山に何が?サリーナによりますと、デッシュは単身「ドラゴンの住む東の山」に向かったそうです。何でしょう、ローラ姫でも救いにいったのでしょうか。シーフのアルクゥ的には、お宝の臭いがプンプンしてくらぁ、といったところでしょうか。でも、ドラゴンが出没するとなると相当危険度も高いのでしょう。デッシュの身の安全を思うと、サリーナは苦しくて消えてしまいそうなんだそうです。さすが、女ヶ島の歴代皇帝を亡き者にしてきた「恋い焦がれ死に」です。サリーナの命の灯も消える寸前です。

サリーナの恋煩いのために立ち上がる恋する乙女とその話に聞き入るレフィアの様子をみかね、ルーネスが空気を読んで「ドラゴンの住む山」に行くことを提案しました。特に目的地もない今、とりあえずデッシュを探し出して、「ミニマム」を奪取する・・・もとい、平和的に譲り受け、「こびと」のいる村に行くというのが、定石でしょう。まぁ、こびとに会ったからといって何があるというわけではないのですが、物見遊山に「ドラゴン」と「こびと」を順番に見物しにいくことにしましょう。うまくいけば飛竜的な存在にまたがって竜騎士にジョブチェンジできるかもしれませんし、タルタル族が強力な魔法を教えてくれるかもしれません。

ジョリーナ>サリーナいざ、デッシュ捜索にでかけることが決定すると、一気にレフィアのテンションが高まりました。それがイケメンに対する意欲なのか、サリーナへの同姓としての同情からくるものなのか、いずれかは不明ですが、やる気があるなら水を差すのはやめましょう。サリーナの家を出る際に、母親のジョリーナに話を聞きましたが、風来坊に恋い焦がれ死にしそうな自分の娘にいくらか呆れている様子です。わが子がテレビのタレントに熱をあげて、おっかけ活動を続けるためにいつまでたっても結婚をしない、というときの親の心境に似た感じでしょうか。風邪と一緒でしばらくすれば治るとジョリーナさんは踏んでいるのでしょうね。でも、年頃の女の子は、熱狂すると何をしでかすかわかったものではありません。ドラゴンの住む山に捜索に行こうとしたり、デッシュが帰ってこないことに世を儚んで、来世に旅立とうとしちゃうかもしれません。

旅の魔道師の作ったものさて、ドラゴンの山に向かう前に、もう一つ面白い話が聞けました。なんでも、むかし旅の魔道師がこの町にふらっとやってきて、魔法の薬草を調合したんだそうです。そして、それを町のどこかに隠したんだってさ。これはシドの奥さんを直したエリクサーのことに違いないでしょうが、そんな伝承がこの町に残っているのに、なぜに長期間あのエリクサーは誰にも発見されずにいたのでしょう。隠したとはいっても、あからさまに宝箱に入れられて、それなりに目立つ位置に置いてありました。水路の中を渡っていくだけで、簡単に届く場所にあったのですが、はたして、なぜ?

1.カナーン人は水嫌い
2.あの水路の水は猛毒
3.魔道師に人徳がなくて、興味を持たれなかった
4.ばあさんの病気は演技で、全てシドが仕組んだことだった
5.あの宝箱にはミミックが住むという別の伝承があった
6.むやみに落ちている宝箱は開けないのがマナー

いろいろこじつけて解釈はできますが、カナーン人は見て見ぬふりができる大人であることは間違いないでしょう。

すぐお隣にドラゴンの山カナーンのすぐ東にはドラゴンの住む山がそびえたっています。これだけ近いとドラゴンに町が襲撃されたりしないのでしょうか?それともドラゴンに守られた町として、飛空艇の極秘開発に抜擢されたのでしょうか。見落としていましたが、知らないところでカナーン名物ドラゴンまんじゅうが売られていた可能性もありますね。また、観光産業としてドラゴン見物ツアーの企画なども挙がっていることでしょう。ミスリル装備なんかより「ドラゴンのほにゃらら」みたいな武器防具の方が強そうなので、鱗とか角とか爪とかを加工して売り出せばいいのに。それとも近所のカズスから牽制されて武器・防具の製造ができないとか・・・。じゃあ、不老不死の秘薬・ドラゴンエキス的なインチキ商売はどうでしょうか。ん?そういえば、旅の魔道師が魔法の薬草をどうしたとか・・・エリクサーの主要成分にドラゴンの体の一部が使われている可能性が高まりました。ただ、原材料としてのドラゴンが稀少すぎて、商売にはならなかったのかもしれませんね。エリクサーを飲んだばあさんが副作用としてドラゴラム的な症状に見舞われないことを祈ります。