国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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落第点スレスレの男

ヒューム女子前回、やっとのことで、ゲーム開始までこぎ着けたところで、プレイヤーの種族を選択するという難関に陥ってしまいました。やはり、どのRPGにしても最初の「命名」とか「職業選択」には時間を費やしてしまうわけです。なんといってもこれから何十時間もお付き合いする項目ですからね。一つ選択を間違えると、「うわ~冗談半分で「遊び人」を連れてきちゃったけど、こいつつかえね~」という事態になりかねないわけです。「がっかり」という効果音をバックに、泣く泣く今まで貯めた経験値をとともに遊び人を手放すかどうか検討する羽目になります。潔癖な人になると、もういっそのこと冒険の書ごと消して最初からやり始めた方がいいんじゃないかなんて事態にまで発展します。「私たち出会わなければよかったね・・・」なんて寂しいセリフは聞きたくありません。なお、「遊び人」は話をわかりやすくするための単なる例示です。本当に使えない存在であるかどうかは、ご自身でご確認ください。(賢者談)

エルヴァーン男子種族」という言葉の背後に、実は「性別」もここで一緒に決めなくてはならない項目の一つなんですよね。ヒューム男子とヒューム女子では随分とみてくれが違ってきます。ドラクエでは、3あたりで初めて男女の性別を選択できるようになりましたが、パッケージイラストには女子勇者の姿はありませんでした。女子ユーザの中でもオルテガの息子として冒険する人もいたのではないでしょうか。ドラクエ4では、髪型がモジャモジャした女子勇者のイラストもついてきたので、より女子が感情移入しやすくなっていたと思います。そうなるとシンシアとの関係性がまた違ったものになって面白そうですね。そして、結婚イベントを控えるドラクエ5では、また主人公は男の子に限定されることになりました。(勇者も男の子ですね。)それ以降、歴代主人公は再び男子に限定されることになります。国内でドラクエに人気が出て、女子ユーザ獲得の流れがあったのかもしれませんが、単純に性別を選べればいいわけではないという結論に落ち着いたのでしょうか。やはり、ストーリーのモチーフに中世騎士物語がある以上、「お姫様を守る騎士」という構図が一番わかりやすいわけです。女子ユーザもその辺は、わかった上でプレイしていらっしゃることでしょう。

エルヴァーン女子男子と女子を選ぶときに、まず気になるのがパラメータです。どうやら、ヒュームもエルヴァーンもタルタルも男女間で初期パラメータの差はなさそうです。その後、どのように成長していくのかわかりませんが、まぁ、性別によって特徴の出るパラメータはないのかもしれませんね。次に大事なのは、装備品です。特に女性にしか身につけられないような装備品の中には特殊な効果を持ったものがありがちなので、うっかり男子を選んだことを後悔することにならないか心配です。ただ、女子への優遇をなくそうと、ブライが水の羽衣を装備できる・・・みたいな展開はNGで結構です。ビジュアルが大事なこともあるってことです。最後に、このヴァナ・ディールの世界における男女構成比が極端に男子に偏っていた場合、「水曜日は女性半額」みたいな感じで、何らかの女性優遇措置が発動していないか気にかかります。女性限定のサロンがあったり、女性限定のコミュニティがあったり、女性というだけでアイテムをくれる男性がいたり、世の中には女性を大事にする風習がたくさんありますので、ヴァナ・ディールがそうでないとも思えません。

タルタル男子でも、まぁ、自分男子ですから。女子を選ぶ気はさらさらないっす。ネカマっていう文化がかつてインターネットにはありましたが、きっとヴァナ・ディールにも、本職じゃないけど仮想現実の空間で異性の生活を体験してみたいという人はたくさんいると思います。夫婦でプレイして、性別を交換するなんてネタも漫画でみたことがあります。でも、感情移入しやすいのはやっぱりリアルな性別の方かと思います。変に女子キャラになりきって、カタコトの女子語でチャットするのは、自分無理っす。

タルタル女子じゃあ、種族のことをもう少し真剣に検討してみましょう。一通り種族による初期パラメータの差を確認できるので、表にまとめてみましょう。パラメータには以下のようなものがある模様。

STR=力
DEX=器用さ
VIT=体力
AGI=すばやさ
INT=知力
MND=精神力
CHR=カリスマ

とてもオーソドックスな構成だと思います。「器用さ」というあたりが面白いですね。命中率と関係するんだそうです。具体的な用途がわからないのは「カリスマ」でしょうか。ジョブに「政治家」とかあるんでしょうか。「資金集め」「遊説」「握手」「賄賂」「マニフェスト」などのアビリティがあるわけですね。町の酒場的な場所で他のプレイヤーに握手して回るわけです。(すごい嫌なゲーム。)
あとはカリスマといえばなんといっても元祖は「美容師」ですよね。この場合、DEX(器用さ)も上げておかないとお客さんの頭髪が左右でアンバランスになります。回転率を上げるためにAGI(すばやさ)を上げたり、マダムのゴシップ話につきあえるようにINT(知力)とMND(精神力)も欲しいところです。でも、アイテム「美容師ライセンス」を持っていないと逮捕されちゃうのでご用心。

ミスラ
ヒューム STR:8 DEX:7 VIT:6 AGI:7 INT:5 MND:5 CHR:6
エルヴァーン STR:9 DEX:7 VIT:7 AGI:6 INT:4 MND:6 CHR:6
タルタル STR:7 DEX:7 VIT:6 AGI:8 INT:7 MND:5 CHR:6
ミスラ STR:8 DEX:9 VIT:6 AGI:8 INT:5 MND:5 CHR:5
ガルカ STR:9 DEX:7 VIT:8 AGI:7 INT:5 MND:5 CHR:5

単純に数値を合計するとヒュームが44、エルヴァーンが45、他の種族が46です。ヒュームを選ぶとちょっと損した気分ですね。主な特徴として、ヒュームのパラメータはどれも平均的で飛びぬけてよいものも悪いものもありません。キャラが薄いわけです。エルヴァーンは力強く、知性が低いという特徴があり、猿岩石・有吉風に表現すると「腕力バカ」ということになります。タルタルはエルヴァーンを逆さにしたように力が弱くて、知性は抜群という特徴をもっていて、学園漫画でいうところの「博士」ポジションになります。残念ながらメガネはかけてませんミスラは飛びぬけて器用さが高いという特徴があります。つまりジョブを「美容師」にしてカリスマを上げていくのに適しているということです。ガルカは見た目の通り、力と体力に秀でています。しかも知性でエルヴァーンに勝っているという、何気ないインテリ風味も持ち合わせています。ミスラもガルカもヒュームに負けているのはカリスマだけです。民族の基盤がしっかりしていないせいか、あまり他民族からの信用がないのかもしれません。

ガルカで、結局「ヒューム男子」を選択することにしました。自分の中のイメージとしては、FF1の光の戦士「エフエフ」を再登場させたようなキャラクターに育てていきたいというのがあります。このサイト、できるかなファイナルファンタジーで初めての主人公ですので思い入れが少しあります。でも、名前は変えました。オープニングに出てたあの男の子の名前をいただこうと思ったのです。名前は英文字表記らしいので「Ald」と入力したところ、他のプレイヤーと名前が重複したとの理由で断られました。みんな考えることは同じなんですね。(この段階では知らなかったのですが、アルドのスペルは「Aldo」だそうです。)じゃあ、アルドにちなんで、なおかつ他に誰もそんな名前はつけなそうな名前を考えてみましたよ。その名も「Alld」!どうですか。「ALL D」すなわち、落第点すれすれでギリギリ合格みたいなニュアンスですよ。こんなバカっぽい名前つける人はさすがにいないだろうと思ったら、やっぱり重複なしでした。これがダメだったらアルフ(ALL F)にして人間失格みたいなキャラにしようかとも思いましたが、要らぬ心配でしたね。こうしてダメ人間すれすれの偽アルド「Alld」というキャラクターが生まれたのでした。