国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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4人目は門外漢

飛空艇発進ミスリルの指輪へのカギとなるはずだった家出少女レフィアもスキル不足のため自ら指輪を製造することができないことが判明し、万策尽きたかに思えたルーネスですが、どうやらサスーンの王様にかつてミスリルの指輪を献上したことがあるらしく、かすかな光が射してきた感じになりました。鍛冶屋のタカもそんなことなら最初からサスーン城に行けっていってくれればいいものを。彼も職人ですから、王様にかつて作品を献上したことがあるなんて自慢くさいことは大っぴらに言えない性質なんでしょうか。解説すると、職人=江戸っ子気質=褒められるとこそばゆい、という勝手な連想が働いています。なので、タカの口癖は「てやんでい」「おとといきやがれ」「べらぼうめぃ」になり、火事と喧嘩が大好きな人情家になります。(職人への偏見)
アルクゥに続き、首尾よくレフィアまでパーティに加えることができ、クリスタル様のお言いつけを忠実に実行しているルーネスですが、あまりにとんとん拍子に進み過ぎているので、逆にちょっと怪しいです。なんかもうクリスタル様にこの呪い騒動が全部仕組まれていたんじゃないかぐらい思っています。
ともかく、飛空艇の操縦桿を握ると、ルーネスでも運転できるようですので、さっそくサスーンの王様がいるサスーン城まで出発してみることにしましょう。パッと見、山も超えそうな高度で飛んでいますが、実際は隣国カナーンまでシドが帰れないのですから、農薬を散布するヘリコプターぐらいの高度で飛んでいるのかもしれません。この飛空艇もやっぱり太陽の炎を熱源として飛んでいるんでしょうか。エギルのたいまつに太陽の炎を灯し、巨大な戦艦を暴走させたときのことを思い出します。カシュオーンは、太陽の炎を祭っていた国家でしたが、あの後どうしたんでしょうね。ゴードンの手腕でどこまで国家としての体面を保てたのかは、FF3の世界にはきっと出てこないでしょうが、よくてフィンと併合、悪ければヒルダ王女に潰されて属国以下・・・いやいやいや、きっと仲良くやってたことでしょう。

サスーン城西の方に飛空艇を進めると、どうやらそれっぽいお城が見えてきました。ここがきっとサスーン城でしょう。ルーネスの故郷・ウルもここの王様の属領です。ですから、ミスリルの指輪を持つ王様は、三人にとっては敬意を表すべき人なのです。王政というのも、時代や地域によって中身は様々なんだと思いますが、ここの王様とルーネスたち平民にはどのくらいの身分の隔たりがあるのでしょうね。気さくに民の話を聞く王様もいれば、謁見なんてとんでもないという顔の見えない王様もいたでしょう。人民を統治するにあたって、どのように接していくかは難しいところもあります。ただただ、フレンドリーに接すればいいというものでもなく、親身になって話を聞いてやれば平民はなついてきますが、調子に乗ってずうずうしいクレーマーを増やす可能性も秘めています。まぁ、今のところルーネスが王様になる予定はないので、深く考える必要はないのですが、ともかく「この田舎者め、早々に立ち去れぃ!」と番兵に通してもらえないというエジンベアパターンの可能性も考慮に入れておきましょう。

特に舗装なしの入り口サスーン城の入口はこれといって舗装されている風でもありませんでした。お金がないのか、はたまた軍事的な戦略なのか、ともかく城の外は簡素な仕上がりになっています。入口は要所ですから、城の顔として優美さを強調するか、はたまた、敵の侵入を妨げるべくあえて柔らかい土を敷いて重い兵器が易々と通れないようにするかは、この国の政情とも関連しているかもしれません。特にものものしい雰囲気はないので、治安が悪いわけでもなさそうです。ということは、やっぱりお金がないのかな。民から税金を絞りとるようなことはしていない、民衆にとっては善い王様というイメージが俄然湧いてきました。
しかし、この城、周囲に何もなさ過ぎてびっくりです。これまでプレイしてきたFFシリーズでは、城にはセットで城下町がついてくることが多かったと思いますが、サスーン城の周りにはこれといった産業が発展しているわけでもなく、政治機関としてのお城がポツンと建っているだけです。お城みたいに人通りのあるところにはお店なんかが出ていてもよさそうなものなんですが、その気配がないということは、王様が商業に関して何らかの規制をしいているのか、あるいは、この城が国防の要としての要塞なだけであって、国家の中心地は別にあるのかもしれません。はたして、ここに王様がいるのかどうか心配であります。王様が突然「わしは米屋の羊羹が食べたいんじゃ~い。」なんてわがままを言いだそうものなら、町からこの城まで羊羹を取り寄せるまで相応の時間を要します。届いた頃には、「わし、今は羊羹よりどら焼きがいいわい。」なんて気分が変わってしまう可能性大です。サスーンの重臣たちは「やっぱり、城の周りに甘味処がないのはいかがなものか」と会議の席で真剣に討論していることでしょう。とりあえず、王様の気まぐれに対処するために、普段はどこか別の町に王様が住んでいたらどうしましょう。城の受付で王様の居場所を教えてくれるとは思えません。

ここにもジンの呪い人気のない道を歩いて城の城門まで進むと、門の外に一人の男が立ち呆けています。そんなところにいたら通行の邪魔なんですけど、困った人ですね。よくお店の入り口の前で立ち話をしている女性の集団っていませんか?すごいおしゃべりに夢中になっていて楽しそうではあるのですが、私はその店に入りたいので即刻どいてもらいたいのです。おしゃべりをするのは構いませんが、場所は選んでほしいのです。で、お店に向かって近づいていけば、さすがに気がついてどいてくれるだろうと思うじゃないですか。でも、ぶつかる寸前まで進んでも気がついてくれないことがしばしばあります。その集団の中には何人か気がついている人もいる様子がうかがえるのですが、なぜかどいてはくれなかったりもします。正確な理由はわかりませんが、私の通行を遮る以上に、一番夢中になってしゃべっている集団の中心的メンバーのスピーチを止めることの方がどうもタブーなのでしょうね。なので、私の方からその中心人物に対して「すいません」と一声かけて、その口を塞がないと他の人もどいてはくれないのです。
あと居酒屋の前の道を塞いで二次会の算段をつけている大学生なども相当邪魔ですね。中にはテキパキと道を作ってくれる子もいたりしますが、そんな子をみると「この子はできる子」と心の中で評価しています。ぜひともいい会社に就職して、いい給料をもらっていただきたい。
サスーン城の前のこの男は、ルーネスの気配に気がつくと藁をもすがるように相談をもちかけてきました。彼が言うには、なんとサスーン城にまでジンの呪いがおよび、中の人がみんなユーレイ状態になってしまったとのこと。ということは、王様の持っているミスリルの指輪がジンに既に奪われている可能性が出てきてしまいました。ジンという男、なかなか先手を打ってくるじゃありませんか。自らの弱点を潰し、再度の封印を回避するなんて、当然と言えば当然のことなんですが、呪いが拡大するスピードが結構速いです。カズスからサスーン城までの距離は、インフルエンザだって伝播するのにもうちょっと時間がかかるんじゃないでしょうか。きっとジンは飛空艇に匹敵するような移動手段を持っているに違いないですね。はたして何者なんでしょう。
ということは、ひょっとしたら、ルーネスの故郷のウルも結構危ないかもしれませんね。帰ったらトパパ村長以下みんな呪われていたなんてことにもなりそうです。ニーナお母さんの安否が気遣われますね。アルクゥ的には、いじめっ子が全員ユーレイ化してしまえば傑作かも。「やぁやぁ、君たち。ユーレイなんていないと言ったのは撤回するよ。君たちこそがユーレイだものね。ニヤニヤ。」

ラッキーボーイサスーンのお城の中がユーレイで満ち溢れてしまい、名前がレヌール城に変わったところで、さて、疑問です。それではこの城の兵士と思しきこの男は何でユーレイになっていないのでしょう。こいつ、まさか私たちを騙そうとしているのでは!?城の門の前を遮って、中に入れさせないように嘘をついている可能性があります。「私はたまたま外出していたので助かった」なんていうところも怪しさを増幅させます。でも、この「たまたま」は偶然のようでいて偶然ではないのでしょう。思い起こせば、「たまたま」カズスから家出していて呪いに掛からなかったという少女がいたじゃないですか。そして、その少女は今、ルーネスの脇に立っています。「たまたま」呪われなかったというのは、おそらくクリスタル様の導きによるものでしょう。ということは、この男はルーネスの仲間になるべき男に違いありません。
「いったいどうしたらいいものか・・・」と途方にくれるこの男に手を差し伸べるのはルーネス以外にありません。

指輪持ってませんか?その2でも、そこでしゃしゃり出たのはアルクゥでした。パーティー内での進行役ですから、テキパキと自分たちがミスリルの指輪を王様に借りにきたことを説明します。そして、「王様に会わせてください」と謁見の申請を行うと、兵士の男も目を輝かせて応じます。兵士のくせに外出中に城を襲撃され面目を失い、さらに呪いという摩訶不思議な現象への対応策が見つからないところに、情報を持った三人組が現れ、しかも利害が一致しているというのですから、飛びつきたくなるのも無理はありません。でも、兵士だったら、こんなときこそ怪しい訪問客の身の上には細心の注意を払ってしかるべきではないでしょうか。もしもルーネスがジンの手のものだったらどうするのでしょう。「呪いを解く代わりに、ミスリルの指輪をよこせ」なんていう詐欺を行うとも限りません。そこら辺まで頭が回っているのか心配です。

王様とサラ姫男の案内で三人は入城を許されました。彼の言うとおり、城の中の兵隊はみな、ユーレイの姿になってしまっています。「王様やサラ姫様のことが心配だが、この姿では何もできない」といっているのですから、ユーレイの姿による行動制限は相当なもののようです。鍛冶屋のタカが鎚を振るえないことからも、まず物を手に取ることが困難なようですし、みんな室外へ出ようとしないことから、長距離の移動ができないか、あるいは、日の光を浴びると溶けるということも考えられます。いよいよもって、戦力になるのはここの4人のみですね。
で、ポッと出てきた「サラ姫様」というキーワードがすごく気になります。どなた?