国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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リバース!リボーン!

フリオニールたちの戦いが終わり、戦争が生み出した様々な別れをかみ締めながらエンディングが始まりました。一切コントロールのきかないこのエンディングという手法を始めてゲームに取り入れたのはどのゲームなんでしょうね。昔のゲームはとにかく終わりがなくって、際限なく同じ面を難易度や色を変えて繰り返すものが多かったですからね。終端をつけるというのは画期的だったのかもしれません。(知らないけど)RPGのエンディングは、映画の影響が強いと思います。シナリオがある娯楽である以上、ヤマがあってオチをつけなきゃいけないわけですが、オチがついたあとの余韻をうまく演出するのにエンディングシーンはかかせない存在になっているわけです。で、スタッフロールなんかをみながら、内容を振り返ったりするのが通常の楽しみ方だと思います。マニアックな人はひたすらスタッフロールから知ってる名前を探してキャッキャッ騒いでたりしますけどね。ちょっと凝ったエンディングシーンなんかがついてると、その遊び心への評価が映画全体への好感度にも寄与するってもんです。ちょっと古いですけど、「レミーのおいしいレストラン」のエンディングとか好きでした。あと最近見たのだと「魔法にかけられて」のニョキニョキするやつとかも見てて感心したのを覚えています。さてFF2はどうでしょう。

ジェイドにくさいものは封印テロップのバックにあるのはどうもジェイドの入り口のようですね。パンデモニウムにしろ、パラメキア皇帝の遺骸にしろ、モンスターもひっくるめて地獄のものは地獄に戻っていったとのことです。ジェイドの入り口は、逆に言えば地上への入り口ですから、地獄からの脱出というイメージをもたせているのかもしれません。他にジェイドに封印しておくべき忘れ物はなかったか心配です。アルテマとかもう用無しなので一緒に封印してもよかったかも。

戦後復興期に入りますそして、街中の絵に画面が移動します。平和とは民の営みの中にあるというメッセージがこもっているのです。(多分)戦争の爪あとがまだあちこちの残っていますが、戦争に費やしていたエネルギーを今後は全て復興作業に傾けられるのですから、平和ってすごい建設的ですね。戦争による破壊ありきの建設ですので、すごいマクロな視点から戦争を必要悪とする意見もありますが、そんなポピュラスな視点には現実に生きていると中々できないもんです。人がたくさん死んでいるのを見ながら、「この犠牲を礎に人類は発展している」なんて言われても、どんだけKYなんだと返さざるをえません。ここはやっぱり「戦争はもうなくそうね」って呟きながら、新しい家を建てていきましょう。

飛空艇は無事でしたそして、画面はに切り替わります。「空で締める」っていうエンディングパターンがありまして、漫画なんかでも最後の一コマは青空の中に雲に混ざってフキダシが一つ配置され、主人公の元気な発声で締めるなんてのは読後感がすっきりさわやかになるので多用されます。FF2の場合、空を飛ぶ便利なあれこれがあるため、ここで空に飛空艇を浮かべない手はありません。夕暮れ時に雲の上を飛んでいるのはもちろんフリオニールでしょう。フィンからどこか新天地を求めて移動しているのかもしれません。そして、その行った先でマリアと落ち着いた平和な生活をおくるというのが、妥当なところでしょうか。これでマリアが王国のお姫様だったりすると、ドラクエ1の主人公のように他所の大陸に王家を築いたりもありそうですが、フリオニールとマリアの子孫がゆくゆくは破壊神を打ち滅ぼす冒険に出るというイメージはちっとも湧きません。ちなみにガイもきっとこの飛空艇に乗っているはずです。新天地で嫁探しをすることになるでしょうが、プロポーズの相手が人類であることを願っています。ジャイアnry)
人々は世界を救った彼らの武勇伝を忘れはしないとのことですが、もし仮にミスター・サタンみたいなのがセルから地球を救ったときには、自分だったらずっと覚えている自信がありません。ましてやフリオニールってちょっと覚えにくい名前な気がするのです。歴史の教科書なんかに「1988年 フリオニールが革命軍を率いてフィンに勝利をもたらす」なんてさらっと出てきて、いきなりテストに出されたら、思い出せない可能性が多分にありそうです。やっぱ英雄の活躍って時と共に忘れられるものなのだと私は思うわけです。で、次にピンチが起きたときにふと思い出されるというのが、人の脳の構造からいっても正しいと思うわけです。一体、何を力説しているのでしょう。

宇宙背景ここで空をバックに終わっておくのが普通の作品ですが、FFは違います。FF1のときもそうでしたが、ラストを飾るのは宇宙なのです。かわした星々が流星のように尾を引き、画面に「THE END」の文字が登場すると、壮大で包み込まれるような感動にプレーヤーはジーンとなるって寸法です。宇宙にはちょっと魔法にも似たと神秘的な雰囲気もあって、FFにあっていなくもないと思うのですが、なんで宇宙なんでしょうね?FF1のときは風のカオス・ティアマットを倒しにいくときに浮遊城が成層圏を突き抜けた感があったのですが、FF2はどっちかっていうと地中に潜っていくような泥臭い地上の話でした。FFと宇宙のモチーフには何か製作者サイドのメッセージが秘められているのかもしれませんので、今後とも気をつけていきたいポイントです。

Soul Of Re-Birthさぁ、終わったぞとFF2にもキリがついたと思いきや、タイトル画面に「Soul of Re-Birth」の文字がおどります。そう、FF2GBA版にはこんなおまけシナリオがついていると前に教えてもらったことがありましたっけ。直訳すると「再生の魂」となります。FF1の方のおまけが「Soul of Chaos」で「混沌(カオス)の魂」なので、特にFF1とFF2のおまけに関連性は見出せません。「Soul of Re-Birth」が何を意味しているのかは、始めてみればわかるのでしょうがちょっと躊躇してしまします。なんでもFF1の方のおまけではFFシリーズの後の方の作品のボスが登場してしまうとのことで、順番的に今やるべきではないという判断が働いています。(っていうか、レベル1からやり直しになったので行けないでいるのですが。ちなみにFF1の新パーティーは今飛空艇を手に入れてドラゴンの穴あたりにいます。(進捗報告))ということは、FF2でも同様のことが起こりうるということです。・・・どうしよう。