国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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生き残りの飛竜

田村由美先生の「BASARA」という漫画がありまして、そこに「茶々」という女性の海賊の頭領が出てくるんですね。気性の荒い海賊どもをまとめあげるぐらいですから、なかなか気丈な性格のキャラクターなのです。最近文庫版で読んだばかりなので、レイラさんにはそんなキャラクターを重ねてみてしまっています。面倒見が良くて、頼られたがりで、惚れた男を大事にするというなかなか組織作りには必要なキャラクターですよ。もしもレイラさんに能力があれば、FF2の世界の海賊を一まとめにして強大な海軍に育て上げてくれたりするかもしれません。そんな可能性を夢見つつ、フリオニールは新たにパーティーに加わったレイラさんとディストに向かいます。王様の遺言どおり、竜騎士と飛竜を探すのです。

変な島の洞窟しかし、初めて自由に航海できる移動手段を手に入れたフリオニールは、なんだか気分が昂揚してしまい海図をみつめて、広い海の中にぽつんとマークされている地点が気になってしまいます。ドラクエなんかですと、船を手に入れるイベントを超えると突然行動範囲が広がり、初心者はどこに進んでいいかわからなくなったりするようですが、逆にいうとどこにいくのも自由なわけでして、ついつい本筋からそれた方向に舵を切ってしまうこともあるわけです。そんなドラクエ派がプレーヤーですから、孤島に何かあるとなれば、ちょっと背伸びしてみたくなるってもんです。小さなメダルの一枚や二枚探すつもりでちょっくら足を伸ばしてみました。
・・・行った先には洞窟がありまして、敵がやや強くて・・・先に進めませんでした。大人しくディストに向かいやがれ、ということでしょう。

ディストっぽい城南進を続け世界を一回りすることでパルムから北に移動し、いそいそと雪原から東に針路をとり、やっとのことでディストっぽいお城を発見しました。ここにはかつて竜騎士という勢力があって、抵抗を恐れたパラメキア皇帝に血筋ごと根絶やしにされてしまったのだそうです。そんな凄惨な事件の現場なので、中にあるのは廃墟ぐらいなものでしょう。しみついた竜騎士の血痕なんかが残っていたら、気持ち悪いなぁ。

ドラクエ5の勇者!?おそるおそる中に入ってみると、金髪の男の子が城門で通せんぼしてました。その姿を見た瞬間、ビアンカの子供、すなわち天空の勇者様がFF2に光臨されたのかと驚きましたが、口調があまりにも幼いので我に帰りました。ドラクエ5の勇者は両親が石像にされた状態でサンチョに育てられ、苦労したのか会話がもっと冷静で大人びているのです。DS版のドラクエ5もボーっとしてたらそのうち発売されますねぇ。(しみじみ)

おかあさん、こわいよフリオニールはディストの内部を調査して報告書をまとめないといけないので、子供の通せんぼは無視して進みますよ。すると、子供は先回りしてさらに通せんぼを続けます。しまいには「お母さんにいいつけるぞー。」なんて脅迫をしだしました。お前、お母さんをもちだすなんてずるいぞ。怖いじゃないか。子供時代のお母さんに植え付けられたトラウマがフリオニールの脳裏によぎります。
あぁ、でもそんなお母さんもパラメキアの侵攻の際に失ってしまったのでしたっけね。ちょっと待ってください。今、ゲームについてきた説明書を読み返してみたところ、フリオニールは捨て子だったという事実が発覚しました。レオンハルトとマリアの両親に拾われて兄弟同然に育てられたというのが正しい設定のようです。じゃあ、やっぱり今のなし。フリオニールにはお母さんのトラウマはありませんでした。義理のお母さんは厳しくフリオニールを育てたかもしれませんでしたが、レオンハルトやマリアと比べるとどこか少しよそよそしく、遠慮がちに育てられたのでした。さすれば「お母さんにいいつけるぞー。」の威力も半減です。「本当のお母さんを呼べるものなら呼んでみろ」と、フリオニールは強く思ったかもしれません。

良識ある母親そしたら、本当にお母さん登場しました。ただし、金髪の子供のお母さんですが。息子の非礼を詫びるとても丁寧なお母さんです。さて、見回ったところこのディストの城にはこの母子二人しかいない様子です。竜騎士が滅ぼされたこの城ではたして何をしているのでしょう。冷静な語り口でお母さんが自らの境遇を話してくれました。

その子は竜騎士の血統じゃないかお母さんの話では、二人はディストの生き残りであり、この子は竜騎士最後の忘れ形見だそうです。ってことは一応竜騎士の血統はキープされていることになります。ただ、まだ幼いので戦力としては望むべくもありません。この小さい子供の血がどのような力を持っているのかまだよくわかっていませんが、できる限り保護してパラメキアの手に渡さないようにしないといけないみたいです。
先ほど通せんぼしていたこの子にそんな出生の秘密があろうとは・・・子供に改めて話をきくと、フリオニールたちのことをパラメキアの尖兵と勘違いしたらしく、お母さんを守ろうとの決死の通せんぼだったのだそうです。母子二人きりになってしまってもお互いに守りあおうとしている姿に心打たれてガイ号泣。
でもな、坊主。お母さんを守りたかったら、「お母さんにいいつける」なんていっちゃダメだ。お母さんの存在がバレちゃうじゃないか。竜騎士だった父親のように強くなるんだよ。みたいなことをカタカナで言おうとしてますが、うまく言葉にできないガイでした。

最後の一頭・・・絶滅じゃないか戦力になる竜騎士がいないという現実はフィン王国の反乱軍にとっては大きな痛手かもしれませんが、もう一つお母さんから有力な情報が得られましたよ。なんと、王様の遺言にあったもう一つのキーワード「飛竜」の最後の一頭が奥の間に残っているのだそうです。
そもそも竜騎士がパラメキア皇帝に恐れられていた原因の一端は、彼らが飛竜の言葉を使って飛竜を操り、とんでもない機動力をほこったことにありました。真向勝負では勝ち目がないので、パラメキア側は奇襲を講じ、飛竜の飲み水に毒を混ぜ、翼のもがれた竜騎士をうち滅ぼしたのだとか何とか。ということは、今残っている一匹の飛竜は相当猜疑心が強いかグルメかのどちらかです。毒の入った水を見分けたのですから、美味しんぼの東西新聞文化部の二人ばりに鼻がきくのでしょう。
フリオニールとしては、この生き残った飛竜を反乱軍の戦力として有効に利用したところですが、飛竜の言葉は竜騎士にしかわかりません。会話ができればなんとか協力してもらうこともできたかもしれません。しかし、猜疑心の強い(あるいは超グルメ)飛竜をジェスチャーだけで懐柔するのは正直不可能なんじゃないでしょうか。

特許商品・自動翻訳ペンダントなんでも「ペンダント」というアイテムで竜騎士でなくとも飛竜語を話せるようになるんだそうで、竜騎士夫人からそんなことも教えてもらいました。ん?「竜騎士の血」が飛竜とのコミュニケーションを生んだのかと思っていましたが、ひょっとしたら「ペンダント」という発明が竜騎士の力の秘密だったのでしょうか?意外なアイテムの登場にちょっぴり戸惑いを隠せません。フリオニールは思ったのです、一番てっとりばやく飛竜と会話をするには、間に竜騎士の血統の金髪少年を立てればいいんじゃないかと。しかし、ペンダントがなければ竜騎士といえども飛竜語話せないのであればその目論見も無為になります。

次は飛竜の洞窟まぁ、ペンダントは飛竜の洞窟というところに潜れば手に入るとのことなので、面倒くさがらずにそのアイテムを探しにいってみましょう。きっと竜騎士が成人したときに、その力量を試すべく行かされる洞窟なんじゃないでしょうか。で、無事にペンダントを持ち帰ったら名実ともに竜騎士として名乗りを上げることを許されるとかそんな風習なんですよ、きっと。ということは、今洞窟に眠っているペンダントは、金髪少年のためのものだったかもしれませんね。竜騎士が滅びかけてしまった現在、金髪少年には悪いけど、パラメキアにペンダントが渡る前に、フリオニールが持ち帰ってしまった方が安全でしょう。

マスタードラゴン!?さて、一応生き残った飛竜さんにも挨拶をしておきましょう。実はフリオニールには二つの打算があったのです。まず一つは動物語のパイオニア・ガイならば飛竜とも会話できるんじゃないかということ。そして、もう一つはフリオニールが実は竜騎士の末裔なんじゃないかということです。ついさっき思い出された設定ですが、フリオニールは捨て子でした。なので、その出生は闇に包まれています。もしもフリオニールのお父さんが竜騎士で、彼がその血を継いでいるのであれば、不思議な力で飛竜と話すこともできるかもしれません。まぁ、ペンダントの存在を知ってしまったので、必ずしも飛竜との対面でそれは実証できなくはなりましたが・・・。

飛竜:グゴゴー、ギャワワー。

なんだかちょっぴり怒られた感じ。言葉はわからないけど、あまり歓迎されてないのかも。とりあえず、心安らかでないこの生物とガイは会話を持てないという結論がでました。