国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ゴードンはここにいる

アルミ缶入りのポーション
この間コンビニで「ポーション」を買ってみました。ポーションといえば「やくそう」と並ぶ回復アイテムの定番ですね。ドラクエ派の私は、以前売られていたおまけつきのポーションには見向きもしなかったのですが、今こうしてファイナルファンタジーをプレイしている都合上、ちょっと手を出してみることにしました。今回のポーションはアルミ缶タイプなんですね。FF中ではポーションがどんな容器に入っているのかわかりませんが、時代背景からしてアルミの精錬技術があったかどうかは定かではありません。確か原料のボーキサイトからアルミを作るのには大量な電力が必要になったかと思います。1円玉を作るのに1円以上かかっていることを理科の先生かこち亀の両さんあたりが教えてくれたのを覚えています。今のところ「サンダー」は唱えられる人は見たことがありますが、発電施設はみたことがないので、きっとポーションはアルミ缶に入っていないことでしょう。飛空艇だって「太陽の炎」とかいう意味不明なエネルギーで飛んでいるのだから、電力はないですよね。高級鉱物のミスリル銀あたりで容器を作れば、プレミアがついてもっと高く売れるかもしれません。「ポーション」と「ハイポーション」では容器に差をつけないと消費者は買わない、といった物販特有の問題も道具屋さんは考えているかもしれません。容器がよければ、プラシーボ効果で薬効も増すというものです。
今回買ったポーションの缶にはFF7クライシスコアのキャラクターが印刷されていました。FF7はまだずっと先のお話ですが、キングダムハーツでキャラクターだけは先行して知っています。が、自分が適当に手に取った缶に描かれたキャラクターは・・・わからねぇ。「ZACK FAIR」とキャラクターの右脇に書かれているのでこれが名前だと思いますが、一体どんな性格で、シナリオ中どんな役割を持っているのか、さっぱりわかりません。黒い髪をサイドに分けて額を出しています。年のころは15,6歳くらいでしょうか。魔法使いというよりは剣士といった身なりです。まぁ、きっとちょっぴり暗い過去を背負った少年で、主人公に反目しつつも旅の過程で友情を深めていくとかそんなキャラクターでしょう。

そんなポーションですが、コップに注いでみるとオロナミンCを薄めたような黄色い液体でした。そして、炭酸飲料でした!炭酸飲料の歴史についてあまり詳しくはないのですが、今の日本では自動販売機でコーラやサイダーといった炭酸飲料が気軽に売られています。しかし、はたして、FFの世界ではどうだったのでしょう。ヨーロッパでは、レストランなんかでミネラルウォーターを注文すると炭酸水が出てきたりするそうですが、これはワインと同様に水がその土地の地質にちなんでいるからだそうです。ですから、きっとヨーロッパの人は昔から炭酸水を飲むことに抵抗はなかったのでしょう。日本でも最近ガス入りのミネラルウォーターが売られていますが、私なんかはなかなか受け付けなかったですね。
で、ドラクエやFFのようにヨーロッパの騎士物語をベースに作られた作品であれば、炭酸交じりのポーションというのもありうるのかな、と想像してみました。
ちなみに味の方も砂糖水で薄めたオロナミンCといった感じでした。とても飲みやすかったですよ。以前、売られていたポーションは「回復アイテムではない」といった評価が飛び交うほどおいしくなかったと聞かされていたので、これは意外でした。
さて、ポーションを飲んで、HPが回復したところで、冒険を続けます。

女神のベル本領発揮さて、前回ヒルダ王女に女神のベルでカシュオーン城の中へ急ぐように命令されたフリオニールは、一路スコットとゴードンの郷里へと旅立ちます。なんでも、今回のミッションが終了した際には、ヒルダ王女のはからいで、シドの飛空艇で迎えにきてくれるそうです。うーん、待遇がなかなか改善されてきました。出張先で送迎を受けるんですから、少なくともヒラ社員ではありません。係長か課長クラスといえなくもないのではないでしょうか。それにしても気になるのはヒルダ王女のものいいです。まるで、王女自ら迎えにくるような話しぶりでしたが、気のせいですよね。一国を任されているような女性に係長・フリオニールがご足労いただくなどとんでもない話です。
さて、アルテアからポフトやバフスクを経由するコースでカシュオーンに到着です。相変わらず城内は人気がありません。城の中央で太陽の炎だけが爛々と燃えさかっています。城の1階奥にある封印された扉の前でヨーゼフの犠牲と引き換えに手に入れた女神のベルを鳴らすと美しい音色とともに施錠が外れる音がしました。

へたれゴードン発見中に進むとどこかで見たやつが通路を塞いでいます。あの王族っぽいマントの男・・・やはりゴードンでした。この野郎、お前のせいでどんだけ苦労したことか。これはヨーゼフの分っ!とグーで殴りかかろうとするフリオニール。それを後から抑えるガイ。まずはゴードンの話を聞いてみなくてはなりません。万が一にもこのチキン野郎はチキンなりにもパラメキアの大戦艦を止め、事態を打開しようとしていた可能性もあります。大戦艦からの空爆を恐れて、既に攻略済みで攻撃対象になる恐れがない自分の城に身を隠していた可能性の方が高いかもしれませんが。

一人では無理ですすると、意外なことにへたれゴードンは、「エギルのたいまつ」を求めて単身カシュオーン城に乗り込んだのだそうです。彼はコミュニケーション能力にも乏しいため、護衛に何人かついてきてもらうといったこともできなかった模様です。アルテアの反乱軍に匿ってもらいつつも、自身では何をすることもなかったのですから仕方がありません。王族に備わっているべきカリスマ性がこの王子からは一切感じられませんしね。で、とにかく責任感に駆られてカシュオーンにきてはみたものの、中の敵が強すぎて先に進めずメソメソしていたのだそうです。うん、いかにもゴードンらしい顛末です。これが、無謀にも城内を前進し続け、無残な死体となって途中で転がっていたら、こんなへたれでも見直さずにはいられませんが、入り口でウジウジしていてくれればゴードンとしてのアイデンティティは保たれています。
「一人では、この先進めないが・・・君達と一緒ならあるいは・・・」ついにはこんな台詞まで飛び出しました。はたしてゴードンがどれだけの戦力になるのかわかりませんし、むしろ足手まといになるという危険性も考えねばなりません。こいつにさっきまでヨーゼフがいた4人目のパーティーの席を譲り渡すことをフリオニールとしてはなかなか決断できません。
まぁ、でもこのカシュオーン城というフィールドにあっては、育った場所でもありますし何らかの役に立つ可能性も少なからずあります。また、仮にも王族の生き残りでもしも王国が復帰した場合には、間違いなく後継者として第一席に祭り上げられることでしょう。恩を売っておいて損はないかもしれません。まぁ、私の読みではこの崩壊寸前のカシュオーンなんて国はフィンに接収されておしまいなんですが、ヒルダ王女とゴードンの兄・スコット王子の関係性を鑑みるにお情けでカシュオーン存続という可能性もみえなくもないです。ここで「エギルのたいまつ」ゲットというミッションにゴードンを参加させることで、うまくアピールができればカシュオーンはフィンの属国として維持され、そこの新しい王様となったゴードンを傀儡として、いい生活がおくれるかもしれないのです。

自分の城なのによし、それでは連れて行こう。とゴードンを従えて、エギルのたいまつを目指して奥へ進みます。それでは、ゴードン君、道案内をお願いしようか。と、ゴードンの唯一の使い道である水先案内を任せようとすると、「実はこの城の内部は私も明るくないのだ。」と偉そうに口をききやがります。こいつ、自分の立場をわきまえてないな。まぁ、このくらい空気が読めないやつの方が、将来的には操りやすいってもんです。こいつが役立たずなのは、ゲームの序盤からわかりきっていたことですし、尊大なものいいについても適当にあしらっておけばいいでしょう。