国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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ガーランドさんが締めた

目に大きなゴミでも入ったのでしょうか。何かすごく見てはいけないものを見てしまった気がしてなりません。前回、2000年前のカオス神殿を攻略し、過去のカオス供をちぎっては投げ、ちぎっては投げしてきたナイト・エフエフたちは、あとはラスボスの討伐を残すのみとなっていました。ラストエリクサーでリフレッシュした体は軽く、テンションもスーパーハイ状態で万全です。そして、ラスボスがおわすであろう部屋の手前にて、錯覚に見舞われたのです。一気に意気地が挫かれた思いがしました。いや、予感はあったのです。カオス神殿に関する謎は山積みでした。誰が2000年前に飛んだのか、どうやって飛んだのか。ティアマットの巣食う浮遊城では、はるか上空から世界を見渡し、4体のカオスのいる場所、すなわちクリスタルのある場所からクリスタルのパワーがカオス神殿に送られている様子まで克明に表示されていました。2000年前に飛ぶのはクリスタルの力を結集して時の扉を現出させる必要があり、現にナイト・エフエフたちもその工程を経て、2000年前にタイムワープを果たしたのでした。ですから、2000年前に飛んだというラスボスももちろん4体のカオスから送られるクリスタルの力を使ってカオス神殿から2000年前に飛んだことになります。飛んだのは4体のカオスを撃破する数日前のこと。当時カオス神殿に立てこもっていた男は・・・。

あっ、やっぱり身の毛もよだつ思いです。コーネリア随一のナイトにして、ナイト・エフエフ(当時は戦士・エフエフ)に3ターンで敗れ去った男。コーネリアの兵士が束になってかかっても適わない男。セーラ姫を誘拐してカオス神殿に篭城していた男。その名もガーランド

ガーランドさんでしたかセーラ姫を救出したものの、ガーランドに対する処分については、コーネリア王から何の発言もありませんでした。おそらくナイト・エフエフは、生かして捕らえることができず、その手でガーランドを殺めてしまったのでしょう。生け捕りにできないってことは、そんな余裕を与えないほどガーランドが強かったという前向きな受け取り方をしておきましょう。遺体を処理した記憶はありませんから、姫の保護を優先して、ガーランドの遺体はコーネリアの兵士あたりがうまく処理してくれていたものとばかりに思っていましたが、その実は、4体のカオスから送られてきたクリスタルの力を使って、蘇生&時間移動を果たしていたのですね。

かつて描いたガーランド想像図ガーランドに関しては、私のFF人生最初のターゲットだったということもあり、自分の中で異様なほどにテンションが高まっていました。結局、そのテンションは3ターン撃破という現実によってグダグダになってしまったわけですが、当時のガーランドへの気持ちの強さから、何かガーランド想像図まで描いてしまっていたわけです。実際は深く鉄面を被っていたので、髭の有無や眼光のするどさ、鼻の鷲っぽさなどは確認できないままでしたが、年のころはそれなりに人生経験を積んでいるという予想でした。今、思い返してみると女子を誘拐するというのは若気のいたりのような気もします。一人称も「私」なので、無骨な戦士というよりもスリムなナイトも連想されます。ちなみに無骨な戦士の一人称は「ワシ」です。

進化の秘法!?私の中のガーランドへの高まりを、しかし、彼は裏切らなかったのでした。こうして進化の秘法まで使って、形態を変えてリバイバルです。今こそ本当の決着をつけようじゃありませんか。デスピサロがエスタークのような姿に変化したように、ナイトの中のナイトは、永井豪先生の描きそうな異形のものへと変形しました。どんな事情があったのか、彼の口から語られた言葉を整理してみましょう。まず、彼はナイト・エフエフに倒された後、カオス×4体の力を借りて蘇生と時間移動を果たします。今、このラダマンティスの冥衣(サープリス)みたいなゴールドボディになったのも、そんなカオスの力を借りた結果のようです。もちろん、その力は4体のカオスの力の和よりも上なんでしょう。ビートルズだって、4人集まったときはそりゃあもうスゴいパワーを放ってましたからね。その後、個々に活動を始めて、それはそれでいい作品をたくさん生み出してますが、私はやっぱり4人でやってた頃が好きですね。ジョージとリンゴは、レノン・マッカートニーみたいなクレジット表記はなかったですけど、あの二人がいてくれてよかったと思うときがたまにあるのですよ。あぁ、パーティー編成するときにビートルズの名前をつけてもよかったなぁ、と今ちょっと思いました。ジョブはもちろん上級職「スーパースター」にクラスチェンジするべく「踊り子」もしくは「遊び人」です。

あぁ、何の話だっけ。そうそう、力の強まったガーランドは、その後2000年生きながらえつつもその力を次第に弱めていくのです。記憶も失っちゃったそうです。でも、ガーランドを傀儡としたカオス達の構想は着々と進んでいきます。ガーランド1600歳のときには風のカオスを地上に現出させ、1800歳になったら長寿のお祝い(?)に今度は水のカオスにオンラクを攻めさせたりね。で、土のカオスはいつだっけ?2000歳になったら、火のカオス・・・といった具合にカオスを次々に目覚めさせて、クリスタルの力を徐々に削りとっていくのです。何のためかっていったら、2000歳になったら、ナイト・エフエフにぶち殺されることを知っているから・・・なんでしょうか。2000年の時を溯りまた強大な力を手に入れるというのが、ガーランドの筋書きなんでしょうか。これはイマイチ腑に落ちませんぞ。何かガーランドのやっていることはよくわからないです。とにかく、再度ぶち殺して、後でゆっくりと彼の目的について考えてみたいと思います。

すごい背景、異次元バトル!?最初にカオス神殿で戦ったときとは、えらい違いで、彼は背中の両翼で空に浮かびながら戦うスタイルのようです。鳥の翼では人間の重さでホバリングするなんて無茶だと思いますが、きっとすごい筋肉が発達しているのでしょう。こちらは崩れた神殿の足場で戦わないといけないので、物理攻撃が届くのかちょっと心配ですが、この背景を見る限り、空間がねじれておかしな状況になっていますので、きっと不思議な理由で剣による攻撃も当たることでしょう。何といっても鍛冶屋・スミスの名刀エクスカリバー様ですから。不条理なことは全て「エクスカリバー効果」と名付けて納得することにします。こちらの戦闘スタイルは、いつもの通りです。バイキルトとスカラでひたすら強化して、回復しつつタコ殴り。今更このボス戦スタイルを変更するつもりはございません。ガーランドは戦闘時は「カオス」という名称になっているようです。4体のカオスの集大成という感じでしょうか。英語でいうところのケイオス、日本語では「混沌」なんて翻訳される単語です。秩序だった時の流れに「憎しみの輪廻」なんていうループ構造を導入しようとしているんだから、十分にカオティックな行動はしています。でも、それをいったら「ストップ」とか「デジョン」を始めとして、魔法っていうものは随分と「秩序」からは遠い存在な気もします。物理法則完全無視です。ひょっとしたら、北の文明にあっては魔法も含めて全て科学的に体系化されていたのかもしれませんから、魔法はカオスとは関係ないという説明がされるかもしれませんけど。そんな文明を暴力的に侵した4体のカオスの行動が、予測不能にカオティックだったということでしょうか。

カオスと対になって存在するクリスタルっていうのは、いうなれば「秩序」とか「コスモス」の象徴的な存在と考えられます。鉱物の結晶は原子が規則正しく並んでいる状態ですから、言い得て妙です。クリスタル信仰っていうのは、そう考えると非常に平和的な思想ですね。コーネリアは武装化こそしていますが、どこかと戦争をしている気配はまるでありませんでした。クリスタルの庇護の下にある以上、そういったことは必要ないのでしょう。この世界はいかにカオスを押さえ込むかで精一杯で、その一つの敵に対して一致団結しているようです。おそらく、コーネリアのっとりなんてことを考えていたのは、ここにいるガーランド(カオス)かナイト・エフエフぐらいなもんでしょう。クソッ、同類か。

カオスは、何かいろんな魔法を次々に披露し、なかなかダメージを与えてくれましたが、防御魔法でこちらも固めていましたので、即死することもなく、徐々にその力を削られていきました。この段階で、ソウル・オブ・カオスにて二度もぶたれたエキドナへのこの後のリベンジ戦での勝利に確信が持てました。一回、回復を忘れて黒魔道士・ドラクエが瀕死な状態になりましたが、運良くカオスが効かない呪文を唱えてくれたので、ことなきをえました。そして、ガラガラとその身を崩してガーランドはガランドウになりました。うまくねーよ。(爆笑問題・田中調で)

エンディングかどうなるのかと思ったら、エンディングが始まってしまった模様です。ガーランドの断末魔も最後の一吠えも特になかったので、彼が目指していたことはさっぱりわかりませんでしたが、エンディング中にテロップで旅の総括をしてくれていたので、少しだけ理解が深まりました。このエンディングの画面を見ると、コーネリアの北の橋を渡るときに、似たような画面になったことを思い出します。あのときは何でこんな挿入があるのかと不思議でしたし、そのような挿入はそれ以降一切なかったことも不満でしたが、今考えてみるとこのエンディングと対になっていたということなんでしょう。ガーランドを最初に倒したことで憎しみの輪廻を創出したことと、今、再びガーランドを倒して憎しみの輪廻を断ち切ったこととで、似たようなシーンを挿入することで演出しているんですね。中々、カッコいい。

で、「憎しみの輪廻」が解けたことを長々とテロップで流されている間に、またガーランドのことについて考えこんでしまいました。なんかよくわからないのですが、そもそもこの輪廻を発生させたのは、ナイト・エフエフたちみたいなんです。ガーランドを倒した時に輪廻が発生したのだから。でも、倒せって王様に頼まれていったわけです、ナイト・エフエフたちは。なんで頼まれたかって、ガーランドがセーラ姫を誘拐したからなんです。なんでセーラ姫が誘拐されたのかっていったら、きっとめっちゃかわいかったからなんでしょう。つまり、全ての原因はセーラひ(ry

いや、カオスがガーランドを復活させたのが原因なんです。なんでカオスがそんなことをしたのかっていったら、ガーランドの嫉妬に似た憎悪という感情を利用して、2000年の過去に渡って人間を苦しめてやろうと思いついたからなんでしょう。そもそも、クリスタルの力が弱まった2000年間は、輪廻が開始される以前は、平和だったのはずなのです。ところがカオスのヤツが余計なちょっかいを出して、歴史を改竄してしまいました。
実際に転生を繰り返して輪廻する時間の中に生きているのはガーランド一人だと思うのですが、そんなガーランドと因縁深いナイト・エフエフたちがいつしか光の戦士という設定を持ってしまったのです。これはおそらくカオスに対抗すべくクリスタルサイドの意思による設定でしょう。ガーランドに負の感情を与えた直接の原因を作った代償として、ナイト・エフエフに白羽の矢がたったというのが私の解釈です。そう、4人の失われた記憶に関しては、もちろんクリスタルがそれを奪ったことになります。しかも、この4人実はコーネリアの兵隊か何かでした。ナイトの中のナイトと歌われたガーランドと並ぶような戦士、あるいはナイトだったのでしょう。そんな記憶も剥奪され、彼ら4人に関する他の人の記憶も改竄され、光の戦士に祭り上げられた4人だったのです。

エルフ・・・写真が間に合わないなんかどんどんテロップが流れていくので、脳内の整理がつかないまま、今度はスタッフロールが始まりました。エルフの国のようです。ベッドから抜け出した王子様と脇にはちゃんとドクターもいるようです。・・・って展開が速すぎて、写真を撮っている暇がありません。

どこかよくわからないけど一応、急いでシャッターを切ってみたものの、イマイチピンとこない写真ばかりになってしまいました。っていうか、ここどこだ?壊れたカオス神殿に王様が兵隊と一緒に乗り込んだって感じかな?それともエルフの西の城・・・じゃないよな。

急ぎすぎてボケたしあぁ、もうすっげー絵がボケボケです。ここは一応オンラクの町っぽいですね。あの潜水艦という名の樽で沈んでいったある意味一番の度胸試しポイントなのでよく覚えています。人魚達が水のカオスのいなくなった海で、4人の功績を讃えている・・・ということにしておきましょう。あのかつてオンラクの陸に上がった人魚の霊も浮かばれるといいな・・・っていうか、ひょっとしたら、2000年前にカオスを全部倒してしまったことで、また歴史が変わっているのでしょうか。あの元人魚の霊も樽と一緒に4人の戦士を待つことなく、幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。って感じなのかな?ん?ところで4人はその後どうなったんでしょうか?テロップによると「さぁ、セーラやジェーンの待つ城へ帰ろう・・・」的なことが書かれていたんですが、どうやって帰るんだろうか?いちおう4人はクリスタルを所持しているので、その力で時の扉を再度開けるってことなんでしょうか。それとも「ダテレポ」で一気に解決?あっ、そんなリレミトをプレイ中一度も使う機会がありませんでした。ドラクエではよく使うんですけどね。FFだと何故か不要でした。ルーラが欲しいと思ったことは何度もありますけどね。ところで「ジェーン」って誰だよ?ってクリアしたときすごい勢いでツッコミを入れてしまいました。そんなキャラいたっけ?隠しキャラ?とか思ってました。確か、セーラに妹がいたけど、名前はなかったような・・・と思ったら、この人はどうもコーネリア王妃のことだったようです。うん、同年代のセーラはいいとして、おそらく年上である、そして、義理の母になりかねない人をジェーンとかファーストネームで呼ぶ習慣が私にはなかったので、ちょっと戸惑いました。

セーラ姫にまた会えるよねそんなセーラ姫もエンディングに登場です。王室一家が揃って、脇にはちゃんと踊り子大好きな大臣もおわします。4人はこの場所に帰れる予定なんですよね。本当に?

クロノトリガーじゃありませんで、星屑が流線を描いて、いよいよ神秘的なラストです。あぁ、クロノトリガーのエンディングもこんなだったよなぁ。クロノトリガー、またやりたいなぁ。白い点だけで意外といい画面効果が生まれるもんですね。コストパフォーマンスがよさそうです。

おしまいで、最後は星屑が渦巻いて「THE END」です。お疲れさまでした。ある意味、渦巻きが断ち切ったはずの輪廻を連想させるので、うまくないような気もしますが、とりあえずこの一連の星屑の流れは2000年の時を再び移動した4人の視点ということにしておきましょう。旅の扉・・・じゃないや、時の扉の渦です、これは。だからここをくぐれば、きっと現代の世界と人々が勇者4人を待っているのです。
そして、めでたくセーラ姫と結婚して、別の領土に城を構えて、子供が3人ぐらいできて、それぞれローレシア、サマルトリア、ムーンブルク・・・そんなですよね。この場合、戻ってきた現代が、カオスの影響を受けた現代なのか、そうでない元もとの平和だった現代かでちょっと結末が分岐しますね。

もしも、カオスが2000年間悪さをしてこないことになっていたら、光の戦士は記憶を取り戻して、何事もなかったかのようにまたコーネリアで一兵士として働き出すことになります。もちろん、姫との縁談もなかったことになります。断るっ!
そんなバッドエンディングは許しません。オンラクもメルモンドもカオスの影響で荒廃したままで結構ですので、ナイト・エフエフは光の戦士という設定のまま、現代でも丁重に扱っていただきたいと思います。
あっ、でも前者の場合、ガーランドってどうなるんだろうか?やっぱもう死んだままなんだろうか?タイムトリックものは収拾がつきにくいので、ストーリーとしてまとめるのが困難になること請け合いです。トランクス・ザ・ストーリーを描く羽目になってしまうのです。ある意味FF1ではそこらへんうまく逃げたってことでしょうか。

一応、FF1の基本ストーリーは押さえられたので、私も少しFFレベルが上がったと考えてよろしいでしょうか。FF1のキャラクターのことなら随分と詳しくなったもんです。ただ、自分内設定が多すぎたので、まだ、人とのFF談義に混ざれるほどじゃないかもしれません。っていうか、FF1自体クリアしていない人の方が多いということが、知り合いとの会話から学習されましたので、まだまだコミュニケーション不能なひよっこFFユーザどまりです。

続いて、GBA版の特典ソウル・オブ・カオスという追加ダンジョンに挑みたいと思います。今のレベルならきっと楽勝・・・だと思うけど、どうでしょう。