国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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新しい4人組です

私はまたしてもFF初心者であることを露呈してしまったのでした。そう、ファミコン版は知りませんが、GBA版のこのFF1では、全滅すると最後にセーブしたところからストーリーが再開されるという「死」という概念に即したインターフェイスを取っていたのでした。決して「おお、エフエフよ死んでしまうとは情けない。」なんて王様が声をかけてはくれないのです。そんなドラクエのぬるま湯(?)に浸かっていた私には、この死んだらデータは救出できないという冷たい仕打ちに耐えることができず、FF1を捨てて、ついにFF2に乗り出したのでした。

思い出しちゃうんですよ、かつてパソコンのOSがMS-DOSだったりWindows3.1だったりした頃のことを。貧弱な環境でこれらのOSの上で文書を作成したり、絵を描いたり、プログラムを組んだりしていたわけですが、昔のパソコンってのは、突然止まるのが当たり前だったんですね。いや、マシン環境のメンテナンスが不十分だったり、無茶な量の計算をさせたりするのが悪かったというのもあるのですがね。今のWindows Vistaからは考えられないような挙動をとることが多々あったのです。気がつけばブルーバックなスクリーンになってたり、気がつけば画面が意味不明な英数字で埋め尽くされたり、そりゃもうひどいもんでした。だから、作業中のファイルは突然死するのが当たり前だったのです。今はWordで文書を書くと作業中に勝手にバックアップをとってくれたりしますが、昔のパソコンではリソース的にそんな親切さは受け入れられなかったのですね。10時間かけてレンダリングしていた3DCGが残り数十ラインの描画を残したところでPCが固まったら、もう10時間かけてやり直すしかなかったのですよ。一日かけて作った私の大作が、こまめに保存をしていなかったがために突然全喪失・・・なんてことは多々あったのです。まぁ、もう一日かけて作り直すと、もっといい物ができたりもしましたが、それとこれとはまた別問題ですよ。死んだらデータが全て失われるというのは非常に効率が悪いのです。

ファミコン版のドラクエ3の「ぼうけんの書」がよく消えるというのは、よく知られていたと思います。大体、私の友達はサマンオサのボストロールを退治するあたりで被害にあってましたね。今でも友達との間で語り継がれています。それこそ、「そして伝説へ・・・」といった感じで。でも、ドラクエには、私らは愛を持ってましたから、最初からやり直せたんです。もう、ぼうけんの書は消えるものとして、覚悟の上でやってました。復活の呪文だって写し間違えれば同じでしたが、やはり、粘り強くプレイできました。

でも、FFに新規参入したての私には、まだそこまでFFへの愛が育っていないのです。せいぜいガーランドを倒すところまでの旅でしたが、消えてしまった時間が取り戻せないのは耐え難いことなのです。っていうか、ソウル・オブ・カオスに臨むはずだった前の4人もできることなら返して欲しいです。
とまぁ、そんな感じで、FF1のことは暇なときにレベルを上げて話を進めて、「ソウル・オブ・カオス」に挑むその日までは、この場では特に触れないことにしました。でも、実際あんまり暇じゃないので、随分先のことになりそうです。あぁ、セーラ姫の救出も今度は3度目ですね。どんだけ深まっちゃうんだろ、戦士・エフエフの愛。

FF2ロゴ真っ白な画面に黒いタイトル文字というところはFF1と一緒ですが、タイトルの背後の人物のイメージが青から赤に変化しました。はてさて、これはどなたでしょう。おそらくはまだみぬ主人公なんでしょうが、顔が上向きのため、鼻の穴のみえる少し恥ずかしい構図になっています。きっとi-Podか何かで音楽に耽っているところなんでしょう。自分の世界に陶酔しやすい激情的な性格をしているのかもしれませんね。そうでなければ、なかなかこのアングルで一番目立つタイトルバックには出られないでしょう。注目すべきは横に伸びた兜の装飾です。これは自分のパーティーをも傷つける諸刃の剣に違いありません。自分の「かっこよさ」のためならば、他人のことなど気遣わない「自己中」な主人公像を早くも見出してしまったようです。

名前ついてますそんな彼の名は「フリオニール」。ちょっぴりとっつきにくい感じの名前です。どこの国の名前なんでしょう?Wikipedia先生いわく、Frionielと綴るそうですが、一般的な名前なんでしょうか。6文字っていうのがまた少し面倒臭いですね。呼びにくいったらありゃしない。「フリオ」とか「フリオニ」とか略したいところですよね。何かいい略称はないでしょうか。なんか、いつの日か彼のことを「オニール」と呼んでいる自分が一瞬頭をよぎりました。

っていうか、FF2では、最初からキャラの名前がついているんですね!しかも、主人公キャラにまでちゃんと名前がついている。この時点でドラクエとFFの方向性の違いが既に現れていると思います。ドラクエも4作目から固定の名前つきの仲間キャラが登場するようになって、主人公の旅を彩るパーティーに個性を盛り込むようになりましたが、頑なに最新作まで主人公の名前はプレーヤーに決めさせてましたね。おかげでプレイ開始時にあーでもない、こーでもないって無駄に悩む時間が生じますけど、それはご愛嬌。主人公は、プレーヤーの分身となってゲームの中をプレーヤーの指示に従って動くのです。主人公自身にロトの末裔だのオルテガの息子だの王族と竜神族のハイブリッドだのいろんな設定はついてきますが、怒りっぽいとか、感激屋とか、シニカルだとか性格設定については一切やらないというのもシリーズ通して一貫しています。

あぁ、どうでもいい話ですけど「すけさん、アイリン」「ゲレゲレ」などについて話を広げたい衝動に駆られてます。

しかし、フリオニールに見られるように、FFではどうやら、主人公のキャラにも独自の設定をつけて、主人公の言葉をしゃべらせるという方向性が打ち出されているように感じます。プレーヤーは主人公を操作するのではなく、ページをめくるようにして主人公の自発的な行動についていってストーリーを進めるのです。FFが映画制作に向かったのもこれと無関係ではないと思います。そう、映画を見るような感覚のゲームがFFであるとどこかで誰かが言っていたのを聞いた覚えがあります。ライトなゲーマーであれば、おそらくFFの方がとっつきやすくて好きになれるんじゃないかと思います。ですが、私のような妄想しながら日々を過ごす人間に、果たして、FFは想像力を発揮する余地を与えてくれるのだろうかという懸念はずっと持ってました。えぇ、これまで頑なにドラクエ信者だった一つの理由には、FFに近寄りがたい何かを感じていたということが含まれていると思います。

一応、フリオニールという名前はこの段階で変更可能なようです。はてさて、どうすべきでしょうか?ドラクエプレイ時のように名前を自分色に染め上げてしまうこともできますが、FFを生のまま味わうには、やはりフリオニールにはフリオニールであってもらった方がよいというのが私の結論です。けして、名前を考えるの面倒くさかったわけではございません。

もう一つ特筆すべきはキャラクターの顔ですね。キャラクターに顔もついているのです。もう自分の好き勝手に想像図を描くことはできないようです。顔は名前以上に情報量が多いですから、これまた問題の種になりそうな感じはあります。もちろん、プレーヤーのために用意されたグラフィックですからうまくはまれば感情移入の度合いも上がってくるでしょうが、もしもこのキャラクターの顔をプレーヤーが気に入ってくれなかったら、なんかしょっぱなから躓いてしまいそうで怖いところでもあります。ドラクエの鳥山明先生のイラストは、比較的受け入れやすい絵柄ですので、あんまり心配はないと思いますが、子供っぽいと敬遠する人も探せばいるかも知れませんね。さて、FF1の戦闘画面のデフォルメされたキャラクターのイメージに慣れていた私にとって、この顔アイコンは衝撃でした。やや劇画チックなイラストですので、見るほうも肝を据えてかからないとなりません。みんなシリアスな顔をしていて、とっつきにくい感じはありますね。あまり明るい旅は期待できなそうであります。顔アイコンから受けた印象を記しておきましょう。

フリオニール→自己中のナルシスト、宝塚出身

マリア→大人しいが根に持つタイプ、ストーカー気質

ガイ→人畜無ガイ、ウドの大木、ココリコ田中+エスパー伊藤

レオンハルト→ラスボス、気性は激しい、いつか裏切る

あぁ、なんかそうそうたるメンバーですね。少なくとも世界を救うヒーロー像とはみんながみんなかけ離れていると思います。あえて王道は通らない、そんなスタッフのこだわりかもしれません。

FF2では、命名時にジョブの選択ができないようですので、ジョブシステムについてもまた変更があるのでしょう。またしても説明書をちゃんと読んでいないのが丸分かりですね。もしも彼らがジョブを授かる日がくるとしたら、ガイは「モンク」でガチだと思います。フリオニールは「スーパースター」で、マリアは「ミネア」で、レオンハルトは「ラオウ」でいいと思います。

それでは次回、FF2ついに始動です。ですが、またしても血の惨劇が起こることをここで予告しておきましょう。(またか)