国産RPGの二大巨頭「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。ドラクエ派の自分にFFがプレイできるのであろうか?

できるかなファイナルファンタジー

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モンスターズコレクション

garand.jpg仕事の打ち合わせの移動中、ちょっと時間が空いたので、FFのことを少し考えてみた、とりあえず目下の目標であるガーランド征伐について、自分の中でガーランド像を掘り下げてみることにした。これまでひげのおじさんのイメージでプレイを続けてきたものの、実は若い美貌の男子かもしれないではないか。まだ見ぬガーランドについてわかっているのは、やたら強い元ナイトで、姫を誘拐したということ。う~ん、やはり野卑な感じの髭が似合いそうである。一人地下鉄のホームでボールペンを手に取り、イメージを絵に描いて確認する。頭が禿げ上がっているかどうかでしばらく悩むが、ナイト出身ともあれば何らかの兜をかぶっている姿の方が強く浮かんでしまう。まぁ、とりあえずガーランドは「まだ」禿げていないという設定でいこうと思う。しかし、兜常備ともあれば、汗で蒸れてしまい、頭皮が清潔な状態とは考えにくい。いつかは毛根が死滅してしまうだろう。ちなみに年齢は30代後半ぐらいだと思われる。40代ではさすがに体力的に衰えそうであるし、20代で「姫をさらって、王国を脅迫」というのは少し世慣れすぎではなかろうか。ガーランドが単独犯であるか、それとも仲間がいるのかについては議論のしどころである。これは今後のプレイで核心に迫れるだろう。

monster.jpgさて、前回のプレイで「ゴブリンなんちゃら」と呼称してしまったゴブリンの1ランク上のモンスターについてだが、今回FF1をプレイする前に、スタートメニューにある「Monsters Collection」という機能を使って名前を調べてみた。この機能についても以前ブログで「モンスターなんちゃら」と適当に呼んでいたが、モンスターズコレクションという正式名称であった。脳内ではモンスター図鑑と変換して呼んでいるが、問題はないだろう。このブログでもそう読んでしまうことだろう。さて図鑑を紐解いてみるとさっそく前回遭遇した「ゴブリン」と名前を忘れていた「ゴブリンガード」が一覧表示されていた。倒した数も一緒に載っている。それによると40数匹のゴブリンと1匹のゴブリンガードを始末していたようだ。こんなに露骨に出現率に差が開くとは。パッと見で「ゴブリンの群れ(3~5体)」と「ゴブリンガード単体」の出現比率は9:1ではないかとあたりをつけてみたが、もうコーネリア周辺をうろうろするのも飽きたので、この比率情報は今後活用されることはなさそうだ。
ちなみにこういった図鑑的な試みがされていると、全部埋めたくなるのが私の性分である。それでドラクエ7のときは随分苦労したのだ。あれは「収集」が作品のテーマになっていたのだから、私は夢中になっていろいろ集めたが、収集作業というのは得てして後半が辛いのである。食玩をコンプリートしたことがある人にはわかってもらえると思う。その分、全部集めたときの脳内興奮物質の量たるやものすごいことになるわけだが、一瞬の満足感のために費やす時間は膨大である。収集家ってのは「それでもいい」って人なのだ。

config.jpg今回はプレイ開始前のステータスを掲載してみることにする。これは定期的に行うつもりなので、ブログの読者の方々にもせんし・エフエフたちの成長を楽しんでもらいたい。ここにプレイ時間も表記されているので、何だかちょっぴり恥ずかしい気がするのは気のせいだろうか。ドラクエのプレイ時間とかは、あまり人に知られたくないプライベートな情報である。「○○のまち」は通常の人なら○時間プレイすれば到達しているはず、という統計情報が出てくると、その時間でそこに到達していないのがなんだか気恥ずかしいのだ。「自分は道草しながらプレイするので、他人よりプレイに時間がかかる」とは頭の中ではわかっているのだが、人に遅れをとっているみたいで少し悔しい。だから、ドラクエのプレイ時間だけは明かせない。FFならまぁ、いいか。

前置きが長くなってしまったが、今回のプレイでは「大地のめぐみの洞窟」の先にあるガーランドの本拠地を目指した。たしか王様がその名前を教えてくれた気がしたが、もちろん忘れた。王国の兵が総力をかけて攻めても勝てないのだから、それなりの要塞を構えているのだと思う。道中、あいかわらずゴブリンだらけだが、ゴブリンガードの出現率も目的地が近づくにつれて上がった気がする。そして「ウルフ」なる新しい敵も登場した。モンスターというより、単なる野生動物ではないか。でも、シーフ・ロマサガが一撃で倒してしまう。ふと自分に置き換えて考えてみると、ゴブリンのような人型のちょっと小さい生物であれば、こん棒で一発で殴り殺せるような気もするが、相手がウルフとなるとなんとなく勝てる気がしない。まず、スピード感が人型生物と犬型生物とでは比べ物にならないと思うのだ。先日、知人のワンコの散歩についていく機会があったのだが、そのワンコには雪国でソリをひくタイプの犬の血が入っているらしく、その散歩の内容は「自転車で全速力で車道を走る」という過酷なものであった。犬型生物は全力自転車同等のスピードの中でそれなりに長い時間動き回れるやつらなのだ。こん棒では勝てる気がさらさらしない。でも、シーフ・ロマサガはそれをサラッとやってのける。スピードに特化された職業の一つ「シーフ」への憧れは少し膨らんだ。でも、自分はシーフへとジョブチェンジするわけにはいかない。ポリスメン(ジョブ)がもれなく付いてくるからだ。

戦闘していて、気が付いたのだが、キャラクターが通常攻撃をする際の画面に「1HIT」とか「2HIT」とか格闘ゲームのコンボ数のような表記が表れていた。観察しているとこの「1HIT」よりも「2HIT」の方があきらかに敵に与えるダメージが大きい。そして、憧れのシーフの攻撃は「2HIT」であることが多いようだ。前回のプレイでせんし・エフエフを凌駕する攻撃力をシーフ・ロマサガが発揮したのは、まさかこの「2HIT」によるものだったのではないだろうか。1度の攻撃で与えるダメージの幅が大きいのではなく、HIT数によって1度で二回攻撃ができるということなのだろうか。「はやぶさの剣」あるいは「キラーピアス」現象である。このHIT数について上限が何HITであるのか、HIT数を上げる要因は何なのか、まだ不明な点が多いがやはり「すばやさ」が関係していると思われる。また、武器の重さや特性も関係するのかもしれない。メタルスライム的な生物を大量に倒す際に必要になるかもしれないので、研究の価値がある項目だ。

さて、一行はガーランドがいるという場所に到着した。「カオス神殿」という表記が画面に現れたので、そこはカオス神殿なのだろう。カオス(ケーオス)とは「混沌」を意味する言葉だと思うが、カオス神という神様でも祀っていたのであろうか。どうも信心深そうな僧侶や坊主の類は見られない。というか中はモンスターだらけだ。ガーランドのやつは、一体全体こんな敵だらけの場所で何をやっているのだろうか。ひょっとしたら、モンスターを操る素質の持ち主でこの神殿内の敵は全てガーランドの兵隊なのかもしれない。だとすると、王国の兵士がガーランドなんて男一人を倒せないでいるのにも少し説得力がでてくる。想像に過ぎないが、ガーランドは一体全体どこでそんな能力を身につけたのだろうか。ダーマの神殿的な場所で「ナイト・ガーランド」から「まものつかい・ガーランド」にジョブチェンジをしている姿が思い浮かぶ。ドラクエ5の主人公のように天性の才能かもしれない。いずれにせよカリスマの強そうなやつだ。また一つガーランドのイメージが膨らんだではないか。もう自分の中では「FF=ガーランドの物語」になってしまう勢いだ。はやくせんし・エフエフにこの妄想を打ち砕いていただきたい。

「グール」「ゾンビ」「ギガースウォーム」「スケルトン」「ブラックウィドウ」といった新しい敵が次々と出てきたので、戦闘が一気に楽しくなってきた。カオス神殿で最初に出会ったのが「グール」だったので「くさったしたい」を抜かしてしまったことが気になったが、FFにはいないのだろう。変わりに「ゾンビ」が1ランク下のアンデッド系として存在しているようだ。「ゾンビ」という単語は、バイオハザードを初めてプレイしてからというもの何かと緊張感を想起させるものであるが、FFのゾンビは大丈夫らしい。倒した後燃やす必要もなさそうだ。でも、アンデッド系の敵には「ファイア」を使ってしまうのは、やはりバイオハザードの影響だろう。燃やさないと後で本当に怖いのだ。正直、バイオハザードはもうあまりプレイしたくない。(弾切れした瞬間に目の前が真っ暗になって、顔は真っ青になったのだ。)

とりあえず、新しい敵をなぎ倒しながら、神殿の外側から調べているとどうも4隅に小部屋があって、そのうちの2つには宝箱が設置されていた。宝箱があったら、開けて中身をもらっていいという暗黙のルールはFFでも同じだと思う。中世ヨーロッパあたりの所有権の概念が参考になっているのだろうか。とにかく、カオス神殿のような廃墟に放置された宝箱にあるものは、盗っても罪にはならなそうだ。中身はポーションとかわのぼうしだったが、ガーランドはそんなものを後生大事に宝箱に入れてどうしようと思っていたのだろうか。この「かわのぼうし」がシンシアの「はねぼうし」ぐらい思い出のつまった品物であったらぜひとも返してあげたいところだ。しかし、コーネリアの防具屋では頭部の防具は一切販売されていなかったので、かわのぼうしはありがたい。誰に装備させようか「そうび」コマンドでみてみると、4人が4人全員バンザイしているので、みんなかわのぼうしが欲しくてたまらないのだろう。防御力の弱いキャラから防具を優先的に融通するのが定石ではあるかと思うが、私は好きなキャラクターから強化するというバランスを見失ったプレイスタイルなので、このかわのぼうしはせんし・エフエフが「さいきょう」コマンドで取得することになった。他の三人は「バンザイ・・・なしよ」といった感じだろう。

他の2つの小部屋は「しんぴのかぎ」という鍵で施錠されていたため中には入れなかった。そういえば、コーネリアのまちでも大地のめぐみの洞窟でもそんな名前の鍵が行く手を阻んだ。「とうぞくのかぎ」よりも随分とかっこいい名前の鍵だ。その鍵のどこら辺が神秘なのかはまだわからないが、その名にふさわしいものが扉のむこうに隠されていることに期待しよう。

それで、一通り小部屋を周って、さて神殿の中央部に向かおうとしたときである。しろまどうし・クロノが初の死亡とあいなりました。原因は、Aボタン連打戦闘のやり過ぎによるHPチェックの怠慢である。いまいちFFのHPステータスの表記になれていないようである。ドラクエと違ってFFでは戦闘画面にキャラの最大HPが掲載されているが、画面に書いてあるとついつい安心してしまい、疲弊具合の目安となる最大HPが自分の意識からは消えてしまうのだ。なんとなく「まだ大丈夫」と思って、回復を怠っていたのだが、そろそろヤバいかな・・・と「ケアル」を選んだ次の瞬間にグールに撲殺されてしまったのでした。死んでしまったクロノには、戦闘に勝っても多分経験値は入らないでしょう。今まで足並みを揃えてレベルアップをしてきた4人ですが、ついに経験値に開きができてしまいました。まぁ、あんまり開いてもアレなので、とりあえずコーネリアに帰ることにしました。

しかし、一人パーティーがかけるとモンスターとの遭遇率が上がる気がしませんか?実際そうでもないかもしれませんが、心理的にそんな気がしてしまいます。帰り道に8回近く敵に遭遇しました。そして、全部逃げてみました。FFの「逃げる」コマンドも初体験なのですが、ドラクエと違って先頭キャラのアクションを「にげる」と選んでも、何も起こりません。謎です。とにかく、キャラクター全員分のアクションを「逃げる」と選択してみると、せんし・エフエフたちは敵に背を向けだしました。でも、敵は容赦なく攻撃してきます。これは「にげる」失敗なのか!?と思っていると、シーフ・ロマサガが一歩後に前進しました。そして、どうやら敵から逃げ出すことに成功した模様です。・・・よくわからないですが、逃げ切れたのでよしとしましょう。機会があったら、「せんし・エフエフだけ逃げない」とか「せんし・エフエフだけ逃げる」とかいろいろやってみて、にげるシステムの全容を解明したいです。しろまどうし・クロノの遺体を置いて逃げた気もしますが、コーネリアの教会でちゃんと復活しました。

魂よ、もどれー

みたいな感じで神父様が叫ぶと天井から天使二名が遺体に舞い降りて、生命の息吹を取り戻してくれました。もちろん30ギルというお布施は払いました。教会への寄付金として無税なのでしょう。そういえばFFの世界の宗教観ってどうなっているのでしょう。ルビス様やラーミアのような信仰の対象があるのでしょうか。せんし・エフエフは結構な数の殺生を行っていますが、神様はお許しくださるでしょうか?カオス神殿を見る限りカオス神はあんまり人気がなさそうです。